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ぬれ (撥水/撥油・親水性) の基礎と液体の滑落性を向上させるための表面設計と最新開発動向

ぬれ (撥水/撥油・親水性) の基礎と液体の滑落性を向上させるための表面設計と最新開発動向

~正しいぬれ評価法と制御技術、国内外の最新研究開発動向、実用的な表面処理技術のトレンド~
東京都 開催 会場・オンライン 開催
  • 特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年5月19日〜23日を予定しております。
  • 当日の会場受講・ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「当日欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、ぬれ性の制御、評価の基礎から、滑落性に優れた撥水・撥油性/親水性表面処理について実例を挙げながら解説いたします。

開催日

  • 2025年5月16日(金) 10時30分16時30分

受講対象者

  • ぬれ性制御に関連する技術者
    • 表面処理
    • 撥水・親水・撥油
    • 化学
    • 材料
    • 機械潤滑
    • 半導体製造プロセス
    • 培養培地・細胞・細菌・微生物の付着制御

修得知識

  • 実用的な表面処理 (撥水・撥油性/親水性付与) に関する基礎知識
  • ぬれ性評価の正しい知識
  • 最新の国内外の研究開発動向

プログラム

 本セミナーでは、固体表面における“ぬれ”の正しい評価方法と制御技術についての基礎〜応用知識の修得を目指す。最新の (超) 撥水/撥油性、 (超) 親水性付与技術、液体の滑落性を向上させるための表面設計について、国内外の最新の研究開発動向を紹介するとともに、演者らが取り組んでいる実用的な表面処理技術について、その設計指針と得られる機能について実例 (単分子膜、ゲル、ポリマーブラシ、ハイブリッド皮膜等) を挙げながら分かりやすく詳細に解説する。

  1. ぬれの基礎
    1. Youngの式
    2. 表面張力の定義
    3. 表面自由エネルギーとは?
    4. Wenzelの式 (凹凸表面におけるぬれ)
    5. Cassieの式 (複合表面におけるぬれ)
    6. CassieとWenzelの式は本当に正しいのか?
    7. 既存理論を否定する研究事例
    8. 3相接触線の重要性
    9. これまでのぬれ性評価法とその問題点
    10. 静的接触角とぬれ性との関係
  2. 動的ぬれ性の考え方と測定・制御方法
    1. 動的ぬれ性とは?
    2. 動的ぬれ性制御の重要性
    3. 動的接触角
    4. 動的接触角の測定方法
      1. Wilhelmy法とその特徴
      2. 転落法とその特徴
      3. 拡張収縮法とその特徴
    5. 接触角ヒステリシスの定義
    6. 自然界における高/低接触角ヒステリシス表面 (ハスの葉やバラの花弁)
    7. 接触角ヒステリシス制御に関する過去の研究
    8. 接触角ヒステリシスを抑制するためのコンセプト
    9. Liquid – like表面とは
    10. 接触角ヒステリシスと滑落性の関係 (Kawasaki/Furmidgeの式)
  3. (超) 撥水/撥油処理の国内外の最新研究開発動向
    1. バイオミメティクス (生物模倣技術) とは?
    2. (超) 撥水/撥油性を得るための指針
    3. これまでの (超) 撥水/撥油性表面の問題点・課題
    4. 最近の (超) 撥水/撥油性の定義
    5. (超) 撥水/撥油処理の最新研究開発動向
    6. SLIPS (Slippery Liquid-Infused Porous Surfaces) の特徴・設計・課題
  4. 液体の滑落性に優れた機能表面の作製事例
    1. 自己組織化単分子膜の成膜方法とその特徴
    2. ポリマー薄膜/ポリマーブラシの成膜方法とその特徴
    3. 有機 – 無機ハイブリッド皮膜の成膜方法とその特徴
    4. 離しょうゲルの成膜方法とその特徴
    5. 親水性と滑水性を兼ね備えた透明皮膜の成膜方法とその特徴
  5. (超) 親水処理の最新研究開発動向
    1. (超) 親水性を得るための指針
    2. これまでの (超) 親水性表面の問題点
    3. (超) 親水性処理の最新研究開発動向
    4. (超) 親水性を利用した防曇処理
      1. 曇りのメカニズムとぬれ性制御の重要性
      2. これまでの防曇処理の研究事例
      3. 防曇処理の最新研究開発動向
    5. 魚類体表の多機能性を模倣したバイオミメティック超親水性皮膜
      1. 作製方法
      2. 多機能性 (防曇性,自己修復性,抗菌性,水中超撥油性)
      3. 大面積成膜技術
  6. 現状の課題と最近のトピックス
    • 傷が長期間にわたって自己修復する超撥水性材料の開発
  7. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換 (会場限定)

講師

  • 穂積 篤
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所
    上級主任研究員

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

会場受講の複数名受講割引

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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
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  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

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  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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