技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

レドックスフロー電池の電解液組成・電極・隔膜の材料設計から本格導入に向けた実証試験について

再生可能エネルギーを安定かつ有効に利用するための

レドックスフロー電池の電解液組成・電極・隔膜の材料設計から本格導入に向けた実証試験について

オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2025年3月26日〜4月1日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

本セミナーでは、レドックスフロー電池について取り上げ、定置型蓄電池の役割・将来、レドックスフロー電池の基礎・運用面、レドックスフロー電池の部材ごとの開発要素、レドックスフロー電池の活用方法について、最新の情報を交えながら分かりやすく解説いたしました。

開催日

  • 2025年3月19日(水) 10時00分 16時00分

受講対象者

  • 定置型蓄電池に関する研究開発に携わる方
  • これから定置型蓄電池に携わる方
  • レドックスフロー電池の知識を身につけたい方
  • 再生可能エネルギーと定置型蓄電池が連動した電力需給システムに関心がある方
  • レドックスフロー電池について自社製品への活用について検討されている方
  • レドックスフロー電池の仕組みやシステム構成、原理から修得されたい方
  • 自動車、家電、設備、その他関連企業の方

修得知識

  • 定置型蓄電池の役割や将来
  • レドックスフロー電池の基礎や運用面
  • レドックスフロー電池の部材ごとの開発要素
  • レドックスフロー電池の活用方法

プログラム

 地球温暖化への対策として数多くの検討が進められる中、化石燃料への依存から脱却するため、より野心的に行動する「グリーントランスフォーメーション (GX) 」時代が到来しました。これは、二酸化炭素を排出しない様式でエネルギーを獲得し、それを利用する社会を実現させることで、将来世代の利益に繋げることを目指すものです。加えて、国連気候変動枠組条約締約国会議 (COP) では、パリ協定で掲げられた目標達成に向けて世界全体の進捗状況を評価する「グローバル・ストックテイク (GST) 」が実施されています。また日本では、第7次エネルギー基本計画の策定に向けた検討も進行中です。
 こうした背景から、電力系統において再生可能エネルギーを安定かつ有効に利用するための技術の一つとして、「定置型蓄電池の充電と放電の動作」が注目されています。これは、発電・送電・需要の各フィールドを幅広くカバーできる手段です。
 本講演では、高い安全性と長寿命を持つレドックスフロー電池に焦点を当て、エネルギーに関する社会情勢やレドックスフロー電池の基礎、開発要素、さらには本学での応用実証の事例について紹介します。

  1. はじめに
  2. 蓄電池を含むクリーンエネルギーの研究開発と社会情勢について
    1. 脱炭素社会の実現に向けた様々な取組み
    2. グリーントランスフォーメーション (GX) 関連の動き (国や自治体)
    3. 日本政府のGX実行会議
    4. GX2040ビジョン
  3. 電力貯蔵用定置型蓄電池の位置づけ
    1. 電力貯蔵技術の必要性
    2. 再生可能エネルギーとそれを活用したエネルギーシステムとの相性
    3. 定置型蓄電池の種類と特徴
    4. 電力貯蔵用定置型蓄電池としてどの特徴が優位なのか?
  4. レドックスフロー電池とは?その原理と応用
    1. 化学電池の基本的な考え方 (酸化還元反応)
    2. 他の定置型蓄電池とレドックスフロー電池との比較
    3. レドックスフロー電池の原理
    4. バナジウム系レドックスフロー電池 (VRFB) の原理
    5. バナジウム系レドックスフロー電池 (VRFB) の運用面での特徴
    6. 「電解槽型と呼ばれる」レドックスフロー電池と燃料電池、化学センサ
    7. 「レドックスフロー」+「電池」という名称について〜意外と分かりにくい?〜
    8. バナジウム系レドックスフロー電池 (VRFB) の応用利用
    9. バナジウム系レドックスフロー電池 (VRFB) の電池部材構成と開発要素
      1. 電解液
      2. セルスタック
      3. 電極
      4. 双極板
      5. 隔膜と電解液のクロスオーバー現象
      6. フレーム
      7. 送液ポンプ
      8. 配管
      9. モニタリングセル (充電深度管理用)
  5. 定置型蓄電池としてのレドックスフロー電池の活用方法
    1. MPPT (Maximum Power Point Tracking) 機構を取り入れた活用方法
    2. 複数の入出力に対応した活用方法
    3. 太陽光や風力発電の入力特性
  6. 本学におけるレドックスフロー電池の応用実証の実例
    1. 非常災害時を想定した応用実証
    2. 小型・中型クラスのレドックスフロー電池開発に向けた応用展開
  7. まとめと今後の展望
  8. 質疑応答

講師

  • 松浦 宏昭
    埼玉工業大学 工学部 生命環境化学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルを配布予定です。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2025年3月26日〜4月1日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

関連する出版物

発行年月
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/15 燃料電池車 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/12/13 2014年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2013/5/24 分散型電源導入系統の電力品質安定化技術
2013/5/17 2013年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2013/4/15 リチウムイオン電池 製品・材料・用途別トレンド 2013
2013/4/5 2013年版 キャパシタ市場・部材の実態と将来展望
2013/3/30 電池の充放電技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/30 電池の充放電技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/9 2013年版 蓄電デバイス市場・部材の実態と将来展望
2012/9/3 2012年版 燃料電池市場・部材の実態と将来展望
2012/7/13 '13 一次電池・二次電池業界の実態と将来展望
2012/6/15 '12 電気自動車市場・技術の実態と将来展望
2012/5/11 '12 リチウムイオン電池業界の実態と将来展望
2012/5/1 リチウムイオン電池 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/1 リチウムイオン電池 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/3/15 車載用電池 技術開発実態分析調査報告書
2012/3/5 PEDOTの材料物性とデバイス応用
2012/2/24 '12 キャパシタ市場・部材の実態と将来展望