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PVA (ポリビニルアルコール) の構造、合成、応用、物性および溶解性評価

PVA (ポリビニルアルコール) の構造、合成、応用、物性および溶解性評価

~親水性、可溶性、材料設計と取扱いのポイント / 光学機能性材料、バインダーや接着剤、ヘルスケア、医療、バイオ分野などへの可能性~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ポリビニルアルコール (PVOH) の基礎から解説し、ポリビニルアルコールの取扱いのポイント、保存保管時のトラブル対策について解説いたします。
また、ポリビニルアルコールの光学材料、バインダーや接着剤、ヘルスケア、海洋分解性材料などへの応用展開についても解説いたします。

開催日

  • 2024年12月10日(火) 9時50分 17時00分

修得知識

  • ポリビニルアルコールの基本物性
  • ポリビニルアルコールの物性制御方法
  • ポリビニルアルコールの用途
  • ポリビニルアルコールのトラブル事例
  • 目標物性に対しての設計思想
  • PVOHを使用した材料設計

プログラム

第1部 PVA、PVOHの概要、構造と物性の関係などについて

(2024年12月10日 9:50〜11:00)

 ポリビニルアルコールは水溶性高分子の代表格であり、接着性や分散性に優れるだけでなく、近年は生分解樹脂としても注目されている。本講座では、ポリビニルアルコールの基礎と高機能化、さらに最近の応用展開について解説する。

  1. ポリビニルアルコールの基礎
    1. ポリビニルアルコールとは
    2. ポリビニルアルコールの製造工程
  2. ポリビニルアルコールの構造と物性
    1. 構造と基本物性
    2. 微細構造が与える影響
    3. 溶液、固体、皮膜の物性
    4. 生分解性
  3. ポリビニルアルコールの用途紹介
    • 紙コート剤
    • 乳化剤
    • 塩化ビニル懸濁重合
    • 各種フィルム
    • 吸着剤
    • 医療分野 他
  4. ポリビニルアルコールの高機能化
    1. 特殊変性による機能化
    2. 架橋による耐水化
    3. 高性能ガスバリア材の設計の考え方
  5. ポリビニルアルコールに関する各種トラブルとその対策
    • 質疑応答

第2部 ポリビニルアルコールとナノファイバーの複合材料 の開発とその応用

〜セルロースナノファイバーを中心に〜

(2024年12月10日 11:10〜12:20)

 ポリビニルアルコールにセルロースナノファイバー、セルロースナノクリスタル、剛直高分子ナノファイバー、カーボンナノチューブナノファイラー等を添加した複合体の作製と構造、物性の関係について解説する。ナノ材料を凝集することなく高分散させることにより、少量添加で物性が向上した。

  1. ポリビニルアルコールにセルロースナノファイバーおよびセルロースナノクリスタルを添加した複合体
    1. セルロースナノファイバーおよびセルロースナノクリスタルの特徴
    2. 複合体の作製法
    3. 構造と物性
  2. ポリビニルアルコールに剛直高分子ナノファイバーを添加した複合体
    1. 剛直高分子ナノファイバーの特徴
    2. 複合体の作製法
    3. 構造と物性
  3. ポリビニルアルコールにカーボンナノチューブナノフィラーを添加した複合体
    1. カーボンナノチューブナノフィラーの特徴
    2. 複合体の作製法
    3. 構造と物性
    • 質疑応答

第3部 ポリビニルアルコールのゲル化とその構造解析

(2024年12月10日 13:10〜14:20)

 ポリビニルアルコール (PVA) のゲル化挙動について解説する。PVAゲルは古くから研究されてきており、生体材料としての用途が期待される。いくつかあるゲルの作成手法とそのゲルの特徴を概説し、新たに開発した高強度ゲルのゲル化機構とその手法について解説する。

  1. PVAの構造とその特徴
  2. PVAハイドロゲルの作成手法
    1. 凍結融解法
    2. 低温結晶化法
    3. キャスト法
    4. ホットプレス法
  3. 高強度PVAハイドロゲルの作成法とその構造
    1. 低温結晶化法による透明ハイドロゲル
    2. ホットプレス法により透明ハイドロゲル
    3. PVAハイドロゲルの構造
  4. PVAハイドロゲルの応用
    1. 人工関節軟骨への応用
    2. 人工血管への取り組み
    • 質疑応答

第4部 PVAを用いた刺激応答性コンポジットゲル

(2024年12月10日 14:30〜15:40)

 磁性粒子やケイ酸ナトリウムなどの無機フィラーとポリビニルアルコールを複合化した刺激応答性コンポジットゲルの作製方法および刺激応答性について解説する。また、これらの材料の近年の応用展開について紹介する。

  1. 磁場応答性PVAコンポジットゲル
    1. PVA/磁性粒子コンポジットゲルの作製法
    2. PVA/磁性粒子コンポジットゲルの磁場応答性
    3. PVA/磁性粒子コンポジットゲルの応用
  2. 温度応答性PVAコンポジットゲル
    1. PVA/ケイ酸ナトリウムコンポジットゲルの作製法
    2. PVA/ケイ酸ナトリウムコンポジットゲルの刺激応答性
    3. PVA/ケイ酸ナトリウムコンポジットゲルの応用
  3. その他のPVAコンポジットゲル
    • 質疑応答

第5部 PVAの応用や用途展開について〜分離膜、浸透膜の開発を中心に〜

(2024年12月10日 15:50〜17:00)

 PVAを膜マトリクスとして使用した分離膜、特に荷電膜の開発について解説する。そのために、まずは荷電膜の構造と分離機構との関係、荷電膜の基礎特性評価法について述べ、PVA系荷電膜の用途展開として、イオン交換膜を使用した電気透析や逆電気透析発電、燃料電池、またモザイク荷電膜を使用した圧透析について解説する。

  1. イオン交換膜の構造 (IEM) とイオン分離の原理
    1. IEMの荷電構造
    2. IEMのイオン輸送の原理
    3. IEMを用いる電気透析、拡散透析、圧透析の原理
  2. PVA系イオン交換膜の構造と製法
    1. 製膜方法と膜構造
    2. イオン選択性と膜抵抗
    3. その他の特性
  3. PVA系モザイク荷電 (CM) 膜の構造と製法
    1. CM膜の製法
      • 積層法
      • 織布法
      • 印刷法
    2. CM膜の構造
    3. CM膜の物質透過性
  4. PVA系イオン交換膜の応用例
    1. 電気透析による脱塩・イオン濃縮分離
    2. 逆電気透析による海水と淡水からの発電
    3. 直接メタノール型燃料電池への応用
    4. CM膜を用いた圧透析による脱塩・高選択イオン分離
    • 質疑応答

講師

  • 福田 純己
    三菱ケミカル株式会社 ポリマーズ研究開発センター アセチル研究開発室
  • 内田 哲也
    岡山大学 大学院 自然科学研究科 応用化学専攻
    研究教授
  • 松村 和明
    北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 マテリアルサイエンス系 物質化学領域
    教授
  • 三俣 哲
    新潟大学 工学部 機能材料工学科
    准教授
  • 比嘉 充
    山口大学 大学院 理工学研究科
    教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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