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有機-無機ハイブリッド材料の設計、「混ぜ方」のポイントと物性のトレードオフの解決

有機-無機ハイブリッド材料の設計、「混ぜ方」のポイントと物性のトレードオフの解決

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、有機材料と無機材料がナノスケールで混合したハイブリッド材料において、「混ぜ方」について基礎から解説いたします。

開催日

  • 2024年7月5日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • ゾルゲル法の反応条件の設定法と解析法の基礎
  • POSSを用いた耐熱性向上の材料設計指針
  • 様々な機能性材料について現状の課題やニーズ
  • 機能性材料の耐久性向上の手法
  • ハイブリッド化が困難であった材料を対象にした耐久性向上の研究例とそのメカニズム
    • ポリウレタンやイオン液体など
  • 環境センシングにおけるニーズと実施例

プログラム

 「混ぜる」という技術は機能材料開発に非常に重要である。特にプラスチック開発では純物質で製品化している例はまれといっても過言ではなく、上手に「混ぜる」ことがよい機能を引き出すことにつながる。しかし、耐熱性向上についても様々な添加物が開発されてきており、どれを選択するか、もしくは化学的に混ぜ込むのか選択しなくてはならないし、それらを絨毯爆撃的に研究を行うのは効率が悪い。
 本講演では、有機と無機がナノスケールで混合したハイブリッド材料において、「混ぜ方」の思考法を説明する。まず、汎用的技術ということであまり大学でも教えないゾル-ゲル法について基礎をおさらいする。次に、かご型シルセスキオキサン (POSS) を用いた簡便なハイブリッド化技術について説明する。講演では様々な機能材料を紹介するが、特に物性のトレードオフの解決について焦点を当てて説明していく。

  1. 有機-無機ハイブリッドの基礎から応用
    1. ゾル-ゲル法の条件設定
    2. ハイブリッド材料の同定
    3. マイクロウェーブによる迅速合成
    4. ハイブリッドの応用
      1. 導電性ハイブリッド
      2. 発光性ハイブリッド
      3. 自動分解性ポリマーのハイブリッド
  2. ゾル-ゲル法を使わないハイブリッド材料化技術
    1. 混合のみでハイブリッド化する分子
    2. POSSの基本物性
    3. POSSの合成法
    4. トレードオフの両立 (低屈折率化、高屈折率化)
    5. 耐熱性メカノクロミズム発光
    6. 耐熱性白色発光材料
    7. 共役系高分子ハイブリッド
    8. 耐熱性構造色材料
  3. ハイブリッド化が困難であった物質のハイブリッド化
    1. ポリウレタンの耐熱性向上
      1. 発光色変化ゴム
      2. 導電性変化ゴム
    2. ハイブリッド型イオン液体
      1. イオン液体用フィラー開発
    3. ソフトマテリアルのハイブリッド化と環境センサーへの応用
      1. ナノプラスチックセンサー
      2. トランス脂肪酸センサー
      3. PFASセンサー
    • 質疑応答

講師

  • 田中 一生
    京都大学 大学院 工学研究科 高分子化学専攻
    教授

主催

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受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

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