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乳化・可溶化の基礎とエマルションの調製・安定化・評価法

乳化・可溶化の基礎とエマルションの調製・安定化・評価法

~基礎から具体的な製剤化技術・安定性評価法等のコツやヒントまで視覚的に分かりやすく解説~
オンライン 開催

視聴期間は2023年11月2日〜16日を予定しております。
お申し込みは2023年11月2日まで承ります。

概要

本セミナーでは、乳化・可溶化・界面活性剤の基礎から解説し、界面活性剤の各種特徴・利用法、相図の読み方・利用法、関連評価技術、各乳化技術や安定化のポイントなど基礎から具体的な製剤化技術やコツ・ヒントまでを解説いたします。

開催日

  • 2023年11月2日(木) 10時30分 2023年11月16日(木) 16時30分

受講対象者

  • 乳化・可溶化・エマルションで課題を抱えている方
  • 乳化・可溶化・エマルションに関連する技術者・研究者
    • 化粧品
    • 医薬品
    • トイレタリー
    • 食品
    • 塗料 等

修得知識

  • 各種界面活性剤の性質と利用法
    • 可溶化剤
    • 乳化剤
  • 乳化理論と関連する専門用語
  • 相平衡図 (相図) の読み方と利用法
  • 構造解析と安定性評価法

プログラム

 多くの身の回りの製品はその用途と目的に適った剤型に設計されています。その中で、可溶化製剤やエマルション製剤は多くの製品に利用されていますが、安定性のような悩ましいトラブルにしばしば直面します。本セミナーでは、エマルションのような液 – 液分散系のトラブル解決を前提に、可溶化・乳化の基本的な性質とその構成物質について解説し、具体的な製剤化技術や安定性評価法などのコツやヒントを視覚的に分かりやすく説明します。
 本セミナーは一つ一つの分野を深く掘り下げるものではなく、できる限り多くのキーワードを概説し、可溶化・乳化を学んだことがない初学者が専門書を自身で読み解けるように考え方を習得してもらいます。

  1. コロイド分散系
    1. コロイドとは
    2. 乳化系と可溶化系の違い
    3. エマルションの種類
    4. コロイド分散系と熱力学
    5. コロイド分散系を構成する物質
    6. 乳化剤の種類と役割
      • Short Break:分散滴のサイズは見た目で分かる?
  2. 乳化・可溶化のための界面活性剤基礎知識
    1. 界面活性剤の化学構造と分類法
    2. 界面活性剤の基本的性質 (界面科学)
      1. 界面物性と臨界ミセル濃度
      2. 吸着・分散・可溶化・乳化・起泡
    3. 溶液中の界面活性剤の挙動
      1. クラフト点と曇点
      2. 自己組織体の形成
        • ミセル
        • リオトロピック液晶
        • αゲル
    4. 界面活性剤の性質を規定するパラメーター
      1. 親水性 – 親油性バランス (HLB)
      2. 臨界充填パラメーター (CPP)
      3. 界面曲率
    5. 界面活性剤の性質に影響する因子
      • Short Break:身の回りの界面活性剤の名前のアレコレ
  3. 相図から見る可溶化・乳化の本質
    1. 相図の基本的なルール:相と相律
    2. 界面活性剤系特有のルール:相の連続性 (Phase Sequence)
    3. 界面活性剤/水の2成分系の相図の読み方
    4. 界面活性剤/水/油の3成分系の相図の読み方
    5. 多成分系の相図:4成分以上の相図の描き方
    6. 相図中の可溶化領域と乳化領域
      • Short Break:相状態の判定は難しい?
  4. 可溶化理論と応用
    1. 可溶化位置と可溶化量
    2. 可溶化量を増やす技術
    3. マイクロエマルション
      • Short Break:マイクロエマルションとナノエマルションの勘違い
  5. 乳化理論とエマルションの調製技術
    1. エマルションの安定性と不安定化機構
    2. エマルションを安定化するための基本原理
    3. 機械力による安定化技術
    4. 乳化剤の性質を活かした安定化技術
    5. 界面制御を利用した安定化技術
    6. W/O型エマルションの乳化技術
      • Short Break:界面活性剤の鎖長分布に関わる乳化の問題
  6. 乳化・エマルションの関連評価技術
    1. 表面 (界面) 物性
    2. 自己組織体構造の同定
    3. エマルションタイプの判定方法
    4. エマルションの物性評価方法
    5. エマルションの安定性評価方法
      • Short Break: 測定機器の得手・不得手
    • 質疑応答

講師

  • 山下 裕司
    千葉科学大学 薬学部 生命薬科学科
    准教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,700円 (税別) / 38,170円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,700円(税別) / 38,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2023年11月2日〜16日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。