技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

アルカリ水電解技術の基礎と開発動向・展望

アルカリ水電解技術の基礎と開発動向・展望

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、2050年カーボンニュートラルの実現へ向けて注目されている「水素」のさまざまな製造法から、水電解の原理などをわかりやすく解説いたします。
特に、アルカリ水電解に必要な各要素技術の開発状況や課題、国内外の動向について紹介いたします。

開催日

  • 2023年5月25日(木) 13時00分17時00分

受講対象者

  • 水素関連事業に関心のある方
  • 水電解によるグリーン水素生成に関心のある方
  • 水電解における要素技術、特に電極材料 (触媒) に関心のある方
  • 無機セラミックス材料に関心のある方

修得知識

  • 水素製造法に関する基礎知識
  • 水電解に関する基礎知識
  • 水電解に関する国内外の開発動向と課題
  • 水電解用アノードの開発課題と最新動向
  • 水電解を例に熱力学、電気化学の基礎知識

プログラム

 2050年カーボンニュートラルの実現へ向けて「水素」が注目されている。しかし、現状、水素のほとんどは天然ガスや褐炭などの化石資源から製造されており、製造過程で二酸化炭素を排出している。一方、風力や太陽光などの再生可能エネルギー由来の電気を用いた水電解はカーボンフリーな水素製造技術であり、中でもアルカリ水電解は20世紀初頭から工業的に稼働している。
 本講演では、始めに水素が注目される理由や水素のさまざまな製造法について解説する。本題である水電解については、原理や基礎的な熱力学、電気化学をわかりやすく解説し、これらを理解したうえで特にアルカリ水電解に必要な各要素技術の開発状況や課題、国内外の動向ついて紹介する。要素技術の中でも重要となるアノードにフォーカスし、遷移元素から成る複合酸化物およびその超微粒子化触媒の開発動向など、最近の講演者の研究内容も示しながら紹介する。

  1. 水素社会の実現に向けて
    1. なぜ「水素」なのか
    2. 水素の利用
      1. エネルギー源および化学原料としての水素
      2. エネルギー貯蔵技術としての電池との比較
      3. 今後の水素市場
    3. 水素の製造方法
      1. 水電解
      2. 化石資源からの製造
      3. 工業プロセスからの副生
      4. バイオマスからの製造
      5. 光水分解
  2. 水電解
    1. 原理
      1. 水分解の熱力学
      2. 水電解の電気化学
      3. 電解電圧の理想と現実 (過電圧について)
      4. 効率
      5. 性能向上に向けて
    2. 水電解の種類と特徴
      1. アルカリ水電解
      2. 固体高分子形水電解
      3. 高温水蒸気電解
    3. アルカリ水電解
      1. アルカリ水電解の歴史
      2. 国内の動向
      3. 国外の動向 (欧州を中心に)
      4. 各要素技術の概略
      5. 実用化に向けた課題 (コストを中心に)
      6. アルカリ水電解アノードの開発
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/10/14 ケミカルループ法による水素製造・カーボンリサイクル技術 オンライン
2025/10/15 ガス分離膜の特性、作製方法と膜分離プロセスの開発 オンライン
2025/10/15 浮体式洋上風力発電の最新技術動向と今後の更なる展開について 東京都 会場・オンライン
2025/10/16 CCUSとそれを支える水素の2日間総合セミナー オンライン
2025/10/16 SAFの製造技術とプロジェクト最新動向 オンライン
2025/10/22 工業炉の水素・アンモニア燃焼最新技術開発動向と社会実装に向けた課題について 東京都 会場・オンライン
2025/10/23 持続可能なバイオマス発電を考える 東京都 会場・オンライン
2025/10/28 光触媒による水素製造とCO2資源化 オンライン
2025/10/29 光触媒による水素製造とCO2資源化 オンライン
2025/10/31 変動性再生可能エネルギーの安定利用を支える蓄熱技術の研究開発動向 オンライン
2025/11/5 蓄熱蓄冷・熱エネルギー搬送技術の基礎とそのシステム化技術および最新研究の動向 オンライン
2025/11/5 再生可能エネルギー発電事業におけるセカンダリー案件の法務上の留意事項について 東京都 会場・オンライン
2025/11/6 カーボンニュートラル (CN) ・化学プロセスにおける分離膜と膜反応器の技術および実用化動向 オンライン
2025/11/6 蓄熱蓄冷・熱エネルギー搬送技術の基礎とそのシステム化技術および最新研究の動向 オンライン
2025/11/7 CO2原料メタノールの合成技術と社会実装の展望 オンライン
2025/11/13 電力需要の増加と蓄電池ビジネス、送電網増強への最適事業戦略 東京都 会場・オンライン
2025/11/17 バイオエタノール、バイオディーゼルの原料・製造技術と今後の展望 オンライン
2025/11/19 産業分野の排熱回収技術とバイナリー発電の原理、特徴、適用例 オンライン
2025/11/19 バイオエタノール、バイオディーゼルの原料・製造技術と今後の展望 オンライン
2025/11/20 廃プラスチックのリサイクル関連技術における最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/30 熱、排熱利用に向けた材料・熱変換技術の開発と活用事例
2024/2/25 2024年版 水素エネルギー市場の実態と将来展望
2024/1/26 2024年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2023/11/24 2024年版 脱炭素エネルギー市場・技術と将来展望
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/7/7 2023年版 次世代住宅市場・技術の実態と将来展望
2023/5/31 アンモニアの低温・低圧合成と新しい利用技術
2023/4/7 2023年版 脱炭素社会の市場予測・技術と将来展望
2023/2/17 2023年版 水素エネルギーの市場予測と将来展望
2023/1/20 2023年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2022/12/28 カーボンニュートラルに向けた水素製造・P2Gと関連技術の最新動向
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術 (CD-ROM版)
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術
2022/9/30 水素の製造とその輸送、貯蔵、利用技術
2022/7/15 2022年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2022/5/20 2022年版 スマートコミュニティ市場の実態と将来展望
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/1/21 2022年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2021/12/16 カーボンニュートラルに向けた中低温産業排熱の最新利用技術と実践例
2021/11/19 世界のカーボンニュートラル燃料 最新業界レポート