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特許明細書の効率的な読み方と強い特許明細書のつくり方

特許明細書の効率的な読み方と強い特許明細書のつくり方

オンライン 開催

開催日

  • 2023年3月13日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 面接審査の前提となる特許出願の拒絶理由通知への対応法
  • 審査官の発明の捉え方
  • 面接審査に必要な審査官の傾向の分析の仕方
  • 面接審査前の準備
  • 面接審査の進め方
  • 面接審査後の対応

プログラム

 特許の読み方は、特許を読む目的によって異なります。目的に応じて、効率よくかつ適切に特許を読めるようになることが重要です。この目的に応じて効率よくかつ適切に特許を読める能力を身につけるには、本来はかなりの時間を要します。
 本講座では、短時間で習得できる読み方のコツを紹介します。強い特許明細書をつくるためには、発明の本質の把握、先行技術との対比が大切です。本講座では、強い特許明細書をつくる発明提案書作成のポイント、外部弁理士が書いた「特許明細書」を的確にチェック・評価し強い特許を取得することができるようになるためのノウハウについて解説します。

  1. 特許明細書の効率的な読み方
    1. 特許明細書の効率的な読み方の基本
      1. 発明とは
      2. 特許要件
      3. 公報の種類
      4. 特許出願に必要な書類 5 種類
      5. 「発明の本質」を考える重要性
    2. 特許を読む
      1. 特にしっかりと読む必要がある部分
      2. 【特許請求の範囲】と【課題を解決するための手段】
      3. 【発明が解決しようとする課題】と【発明の効果】
      4. 【発明を実施するための形態】と【実施例】
      5. 【実施例】、【比較例】、【参考例】、【試験例】の違い
      6. 読み方を考える (速度を上げる、正しく読む)
    3. 特許を読む目的と目的に応じた効率的な特許の読み方
      1. 発明のヒントを見つける
      2. 自社技術を特許化し得るかを検討する
      3. 自社ビジネスが他社特許権を侵害しないか検討する
      4. 邪魔な他社特許が無効化できないか検討する
      5. 他社特許、特許網の弱点を見つける
      6. 他社特許出願を参考にした対抗出願を検討する
      7. 他社特許パテントポートフォリオを作成する
      8. IPランドスケープに利用する
  2. 強い特許明細書のつくり方
    1. 強い特許明細書とは?
      1. 発明の本質の把握が大切
      2. 先行技術との対比が大切
      3. 取得したい権利範囲と取得できると考える権利範囲
    2. 強い特許明細書をつくる発明提案書作成のポイント
      1. 発明 (提案したい技術) の本質を把握し、取得したい権利範囲を想定していること
      2. 発明 (提案したい技術) が従来知られていない技術で先行技術と構成の差があること
      3. 発明は「課題」「作用効果」「構成」がセット
      4. 先行技術と構成の (微) 差があれば、「課題」「作用効果」の違いの説明の仕方が鍵
      5. 発明の名称、技術分野の考え方
      6. 発明の背景技術、従来技術、先行技術文献の説明の仕方
      7. 発明の概要の説明の仕方
      8. 発明のポイント、発明が解決しようとする課題、課題を解決するための手段、発明の効果の説明の仕方
      9. 発明を実施するための形態、実施例の説明の仕方
      10. 図面の説明の仕方
      11. 産業上の利用可能性の説明の仕方
      12. 会社の事業戦略上、R&D戦略上の位置付けの説明の仕方
      13. 知財部、外部弁理士への説明の仕方
    3. 強い特許を取得するための特許明細書等のチェックポイント
      1. 特許請求の範囲 (クレーム) のチェック
      2. 新規性
      3. 進歩性
      4. 侵害立証性
      5. 回避困難性
      6. 不要な限定の有無
      7. 発明のカテゴリーの妥当性
      8. 明細書のチェック
      9. 発明思想の説明の明確性、十分性
      10. 個々の構成要件の説明の十分性
      11. 課題、効果の関係性
      12. 用語・表現 (定義、誤記、用語の段階的記載)
      13. 数値規定
        • 数値範囲の段階的記載
        • 数値範囲の上下
        • 数値範囲の理由
      14. 記載不備
        • 36条関係
          • 実施可能要件
          • サポート要件
          • 明確性要件
      15. 将来の補正を考慮した記載
      16. 実施例、比較例の整合性
        • クレームと実施例・比較例
        • 課題・作用効果と実施例・比較例
        • ベストモードと実施例・比較例
      17. 図面・表のチェック
      18. 知財部、外部弁理士とのコミュニケ – ションの取り方
    • 質疑応答

講師

  • 萬 秀憲
    よろず知財戦略コンサルティング
    代表

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
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  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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