技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用

高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用

~高分子の結晶と高次構造、相構造、キャラクタリゼーションを明らかにするために / 高分子の分子構造の基礎知識 / 高分子の結晶と高次構造、結晶化度測定 / NMR、X線、赤外分光法、キャラクタリゼーション~
オンライン 開催

視聴期間は2023年3月9日〜22日を予定しております。
お申し込みは2023年3月9日まで承ります。

概要

本セミナーでは、高分子の分子構造についての基礎から解説し、最新の分析手法・評価法、高次構造と物性との関係などを解説いたします。

開催日

  • 2023年3月9日(木) 10時30分 2023年3月22日(水) 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料の測定、分析に関連する技術者

修得知識

  • 高分子構造の基礎
  • 結晶化度の測定法
  • 高分子の構造分析法
  • 高分子材料の応用例

プログラム

 高分子材料は工業用途、日常用途として幅広く用いられている。しかし新規材料を開発するとき、あるいは材料の物性改善を行う時には、開発方針を立てる必要があります。そのためには詳細な分子構造解析を行う必要があり、分析手法ばかりでなく高分子構造の知識を修得することが必要不可欠です。
 本講座では高分子の分子構造ついての基礎知識と最新の分析手法による評価法について述べると同時に高次構造が物性とどのように関係づけられるかを述べます。その結果、材料開発、物性改善に役立つヒントが得られることを期待しています。

  1. 高分子の歴史的背景
    1. 分子量が1万を超える“高分子”という概念の確立
    2. 高分子という概念がなかったときの高分子材料開発
      • セルロイド
      • 加硫ゴムなど
    3. 戦後の高分子材料の発展
  2. 高分子の結晶と高次構造
    1. 分子量と分子量分布
    2. ポリオレフィンの立体規則性
    3. 結晶の高次構造
      • 房状ミセル
      • ラメラ
      • 球晶
    4. 相構造
      • 結晶
      • 非晶
      • 中間相
  3. キャラクタリゼーション
    1. SECによる分子量測定の原理と注意点
    2. 粘度法、光散乱法による分子量決定
    3. ポリオレフィンの立体規則性の定量
  4. 結晶化度
    1. 熱分析
      • 結晶化度
      • ガラス転位点
      • 融点とラメラ長の関係
    2. X線、密度法による結晶化度測定
  5. 固体高分解能NMR
    1. NMRの基礎
    2. 液体測定と固体測定の違い
    3. 固体NMRの応用 – 結晶、非晶、中間相の評価 –
  6. X線による分析
    1. X線広角散乱 (WAXS) と結晶構造
    2. X線小角散乱 (SAXS) と長周期
    3. 中性子小角散乱 (SANS)
  7. 赤外分光法による構造解析と定量法
    1. ランベルト・ベールの法則
    2. 対称性と因子群解析
    3. 吸光係数と定量 (水素結合、架橋度の解析例など)
  8. 分子構造と力学物性
    1. 応力-ひずみ曲線
    2. 力学物性を決める要因
    • 質疑応答

講師

  • 中沖 隆彦
    龍谷大学 先端理工学部 物質化学科 応用化学課程
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2023年3月9日〜22日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は印刷・送付いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/18 NMRの基礎講座 オンライン
2024/6/19 粘弾性測定を用いた材料物性評価 オンライン
2024/6/20 高分子結晶化の基礎と制御および分析技術 オンライン
2024/6/20 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/6/20 FT-IRを上手に使うための基礎とスペクトルの解析 オンライン
2024/6/21 熱分析入門 オンライン
2024/6/21 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/6/21 アニオン重合の基礎知識と高分子の精密制御 オンライン
2024/6/21 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2024/6/24 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/27 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2024/6/27 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/27 プラスチックの力学特性と評価方法および複合化による改善手法 オンライン
2024/6/27 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/6/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン