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脳情報の計測、データの読み方と感性評価・製品開発への応用

脳情報の計測、データの読み方と感性評価・製品開発への応用

~無意識情報、質感、感性・快不快、疲労度、難易度…~
オンライン 開催

開催日

  • 2022年10月13日(木) 10時00分 17時15分

修得知識

  • 脳波の基礎
  • 世界のBMI研究の流れ
  • ウェアラブル脳波計の基礎
  • 脳波による無意識情報の可視化の例
  • コンシューマー市場に於ける脳波製品の販売実績
  • 医療機器よりも雑貨として期待される脳波計測機器
  • 心理状態と生理状態を対応づけるための勘所

プログラム

第1部 ウェアラブル脳波計による無意識情報の計測

(2022年10月13日 10:00〜11:30)

 脳の中には自分でも知らない無意識の情報がたくさんあります。この情報にアクセスすることは自分でも難しいのですが、脳波を使えば、その一部にアクセスすることができます。脳波には100年近い歴史があり、この無意識の情報にアクセスすることを目指した基礎研究が数多くあります。私は、この無意識の情報にアクセスできるという事実は様々な産業に応用できると考えており、過去の基礎研究の成果を元に、実際に産業応用につなげることを目指して研究開発を行っています。
 本セミナーでは、脳の計測方法の基礎から、このような無意識情報の可視化技術について及び、これを実現するためのウェアラブル脳波計について紹介します。

  1. 非侵襲脳機能計測法を用いた神経科学の基礎
  2. 脳波って何?
  3. 脳波のこれまでの応用研究
  4. ウェアラブル脳波計の開発
  5. ウェアラブル脳波計による無意識情報の計測
    1. 脳波を利用した外国語学習法
    2. 脳波による英語力評価法
    3. 脳波を利用したワークロードの定量化
  6. 実環境での脳活動データを取得
    1. ゲーム中の脳波計測
    2. VR中の脳波計測
    • 質疑応答

第2部 脳情報処理モデルと感性計測による質感・感性・快不快の実験と分析

(2022年10月13日 12:15〜13:45)

 感性に訴える製品の開発においては最終的なユーザである人間の主観的体験を支える認知機構の理解が必須です。計算論的視覚科学の分野では、様々なモノのもつ多彩な質感・テクスチャやその美醜を知覚する脳情報処理に関する研究が大きく進展しています。
 本セミナーでは、映像のなかのどのような情報が心地よい質感や気持ち悪い質感を決めているのか、また脳がそうした情報をどのように処理しているか、を豊富なデモや錯視、実験の実例を交えて紹介します。それとともに、美醜や好みを人間の主観報告から客観的に計測・予測・制御するための手法の基礎を解説します。

  1. 視覚情報処理の基礎
    1. 視覚情報処理の概要
    2. 視覚情報処理の基礎モデル
  2. 質感と感性
    1. 質感・感性情報処理の基礎
    2. 画像が引き起こす自動的な快不快について
    3. 視覚情報処理に基づく美術の解析
  3. 質感・感性・快不快の実験と分析
    1. 主観を客観的に測るための枠組み
    2. 感性計測の実験手法
    3. 画像処理と自然画像統計学
    4. 実例集
    • 質疑応答

第3部 ニューロテクノロジーによる感性評価と商品開発への応用

(2022年10月13日 14:00〜15:30)

 製品・サービスの利用といった日常生活の体験の背景にある神経情報表現やその操作が可能となってきたことで、人類は少しずつではあるがその謎に迫りつつある。それを支えるのが脳の情報処理を各種手法でセンシング・解析・介入する神経科学の研究の進展とニューロテクノロジーと呼ばれる一連の技術群である。
 本講演では情報処理臓器「脳」の情報表現を扱うという観点からその商品開発への応用可能性を概観する。

  1. 消費者の「ココロ」を知るということ
  2. なぜマーケティングは難しいのか~消費者側の問題
  3. なぜマーケティングは難しいのか~企業側の問題
  4. 脳・神経系の基礎から私たちが日々モノを買う仕組みまでを考えてみる
  5. ニューロテクノロジーの商品開発等事業への応用可能性
    • 質疑応答

第4部 脳機能の計測技術と疲労度、難易度、記憶度合いの評価

(2022年10月13日 15:45〜17:15)

 ヒトの内部状態を明らかにする手法として一般的にはアンケートを使用するのが一般的です。しかしながら、近年ヒトの内部状態を計測する手法として生体信号を利用する手法が用いられています。これは、ヒトの主観ではなく客観的にヒトの内部上多を推測することが可能であり、定量的に評価できるというメリットがあります。
 特に本公演では脳波を使用してヒトの内部状態を推測する技術についてお話しさせて頂きます。脳波からヒトの疲労度合いを推測する技術やヒトの感じている難易度を評価するための技術、ヒトの記憶力を測ることができる技術についてお話しさせて頂ければと思います。

  1. アンケートの限界
    1. アンケートによる内部状態の評価の問題点について
  2. 生体信号によるヒトの内部状態の推定
    1. ヒトの内部状態の推定に用いられる生体信号について
    2. 脈波を使用したヒトの内部状態推定技術にいて
    3. 脳波を使用する優位性について
  3. 脳波とはなにか
    1. 脳波はどのような情報を持っているのか
    2. 脳波を計測する機器について
    3. 種類やサイズ,コスト
    4. 特徴的な脳波について
    5. 工学的な応用例について
    6. 脳波インタフェースについて
  4. ヒトの内部状態を推測する例 (当方の研究例から)
    1. 疲労度を脳波から推測する技術について
    2. ヒトが感じている難易度を評価する技術について
    3. ヒトの記憶度合いを測る技術について
    • 質疑応答

講師

  • 成瀬 康
    国立研究開発法人 情報通信研究機構 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 脳機能解析研究室
    室長
  • 本吉 勇
    東京大学 大学院総合文化研究科 生命環境科学系 認知行動科学講座
    教授
  • 茨木 拓也
    株式会社NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット
    シニアコンサルタント
  • 船瀬 新王
    名古屋工業大学 大学院 工学研究科 情報工学専攻
    准教授

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

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本セミナーは終了いたしました。