技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

e-Axleの技術と市場展望

e-Axleの技術と市場展望

オンライン 開催

開催日

  • 2022年9月6日(火) 10時00分 16時30分

プログラム

第1部 eAxleの市場展望

(10:00〜11:00)

 各国における環境規制の強化により、電動車の販売台数が急激に拡大している。そのような中、電動車市場における価格競争が激化し、基幹部品を中心にコストダウンが急ピッチで進められている。コストダウンの手法の一つとしてeAxleの搭載が有望とされており、中国市場を中心に置き換えが急速に進んでいる。
 また、eAxleは現状、3in1が主力であるが、既に自動車メーカーのニーズは3in1から移行しており、4in1以上が要求され始めている。
 本講座では、乗用車に搭載されるeAxleの市場と技術トレンドを紹介する。

  1. 乗用車における電動車市場トレンド
  2. eAxleの最新市場トレンド
  3. eAxleにおける構成部品の技術動向・方向性
  4. 高電圧化が進むeAxleの最新トレンド
  5. 今後の展望

第2部 EV用省資源型e-Axleの開発

(11:10〜12:30)

 カーボンニュートラルの要請による次世代車の電動化は、バッテリーのみならずe-Axleに於いても使用する部素材の安定供給面で課題となる。当社独自の素材・プロセスの特長を最大限に活かしたEV用省資源型e-Axle用のモータおよび減速機の開発に取り組み、技術実証に成功した。開発品はモータの高速化と減速機の高減速化により、従来同出力品の1/2以下の資源使用量に抑制した。
 本講演では、e-Axle用のモータ、減速機の課題認識、開発コンセプト、コンセプトを具現化する素材、プロセスについてをご紹介する。

  1. 愛知製鋼のご紹介
    • 高強度材料
    • 鍛鋼一貫生産
    • Nd系ボンド磁石
  2. e-Axle普及の課題
    • 磁石 (レアアース)
    • 電磁鋼板
    • 銅の供給
  3. 省資源型e-Axle開発コンセプト
    • モータ高速化、減速機の高減速化の課題対応
  4. 開発コンセプトを具現化する要素技術
    • 磁粉
    • 磁石
    • ギヤ鋼
    • リサイクル

第3部 EV高回転モータ用トラクションドライブの技術動向

(13:30〜14:30)

 電気モータは高回転化によって小型化が可能であり、小型高効率の減速機と組み合わせることで高パワー密度の駆動システムを実現できる。トラクションドライブはかみ合い振動がなく振動騒音が小さいため、高速運転を行う減速機の伝達要素に適している。しかしながら高速時は油膜が厚くなり、伝達性能 (トラクション係数) の低下が懸念される。
 そこで最高回転数50000rpmでの運転が可能な高速試験機を設計製作し、トラクションドライブと歯車の性能比較を行った。さらにテクスチャによるトラクション係数向上の効果について解説する。

  1. 電動パワートレインの高回転化の動向
  2. トラクションドライブの動作原理と高回転での特性
  3. 高回転トラクションドライブの実用例
  4. 高回転におけるトラクションドライブと歯車の性能比較
  5. 高回転トラクションドライブ減速機の構造と課題

第4部 EV,e-Axleにおけるフルードの要求特性と展望

(14:40〜15:40)

 約100年にわたって発展してきた自動車の動力源が、内燃機関から電気モーターに変わりつつある。これに伴い、エンジン油が不要となることはもとより、駆動系の機構も大幅に変わることから、駆動系潤滑油についても、要求特性の変化が起こりつつある。
 本講座では、駆動系機構の変化に伴う駆動系潤滑油 (フルード) への要求性能の変化につき、将来展望を含めて解説する。

  1. EV, e-Axle用フルードの種類
  2. EV, e-Axle用フルードの要求特性
    • 冷却性
    • 電気特性
    • 耐荷重性
    • 疲労摩耗防止性
    • 摩擦特性
    • 消泡性
    • 材料適合性
    • その他
  3. EV, e-Axle用フルードの構成基剤
    • 基油
    • 添加剤
  4. EV, e-Axle用フルードの将来展望

第5部 e-Axleにおける樹脂材料への要求特性と展望

(15:50〜16:30)

 e-Axleを構成するモータ、インバータ、ギヤのそれぞれにおいて、軽量化、高電圧化、高効率化等に応える技術開発が進み、材料に対する要求特性が進化、新たな樹脂材料の開発が進みつつある。本講演では、まずそれぞれについて樹脂材料の要求特性と開発状況をわかりやすく説明した上で、これらを組み合わせたe-Axleの樹脂材料の展望を説明する。

  1. モータにおける樹脂材料の要求特性と開発状況
  2. インバータにおける樹脂材料の要求特性と開発状況
  3. ギヤにおける樹脂材料の要求特性と展望
  4. e-Axleにおける樹脂材料の展望

講師

  • 饗場 知
    株式会社 富士経済 インダストリアルソリューション事業部 第二部
    主任
  • 御手洗 浩成
    愛知製鋼 株式会社 スマートカンパニー
    プレジデント
  • 山本 建
    東海大学 工学部 動力機械工学科
    准教授
  • 浜口 仁
    GS Caltex Corp.
    技術顧問
  • 伏見 勝夫
    有限会社カワサキテクノリサーチ
    主席コンサルタント

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 18,182円 (税別) / 20,000円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

S&T出版からの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、4名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、3名様受講料 + 3名様を超える人数 × 20,000円(税込)でご受講いただけます。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,000円(税別) / 73,700円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 85,182円(税別) / 93,700円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 103,364円(税別) / 113,700円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 200,000円(税別) / 220,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/8 車載半導体の基礎体系から開発環境・設計技術・量産品質確保の注意点 オンライン
2025/1/9 燃料電池、水素・アンモニアエネルギーの最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 オンライン
2025/1/16 自動車の騒音・振動の低減技術と予測・対策手法 オンライン
2025/1/21 自動車用を中心とした半導体技術の現状・最新動向と今後の展望 オンライン
2025/1/24 車載電子製品・部品における熱設計・実装、放熱・耐熱技術と将来動向 オンライン
2025/1/27 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/1/29 自動車の騒音・振動の低減技術と予測・対策手法 オンライン
2025/1/29 自動車照明市場の最新動向・新技術トレンド オンライン
2025/1/30 e-Axle向け部品・材料の開発動向と適用事例 オンライン
2025/1/30 自動車の運動制御および自動運転による走行安全性の向上技術 オンライン
2025/2/3 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/2/5 吸音・遮音材料の基礎と性能の予測方法、自動車への適用 オンライン
2025/2/12 脱炭素で注目の水素エネルギーその活用のための「水素取り扱いの基礎」 東京都 会場・オンライン
2025/2/12 ユーロ7 (Euro-7) の動きと排ガス・タイヤ・ブレーキ粉塵規制の展望、自動車LCA対応 オンライン
2025/2/13 自動車業界 (部品・材料メーカー等) における環境/化学物質規制対応のためのJAPIAシート作成の必須知識 オンライン
2025/2/17 自動車の運動制御および自動運転による走行安全性の向上技術 オンライン
2025/2/18 燃料電池、アンモニア、水素の最新動向と日本企業の事業戦略 オンライン
2025/2/19 EV / HEV用 主機モータとPCUの冷却・放熱技術 会場
2025/2/26 自動車業界 (部品・材料メーカー等) における環境/化学物質規制対応のためのJAPIAシート作成の必須知識 オンライン
2025/2/27 自動車産業における高分子材料のこれからを考える オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2022/6/30 自動運転車に向けた電子機器・部品の開発と制御技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2022/1/20 脱炭素へ、EVの役割と電池・原材料の安定供給 2030/35年モデルと諸問題の検証
2021/9/30 自動車室内の静粛性向上と、防音・防振技術、材料の開発
2021/4/30 世界の燃料電池・水素産業 最新業界レポート
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2021/3/19 2021年版 モビリティ市場・技術の実態と将来展望