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IPランドスケープの研究開発部門への共有の仕方と活用のポイント

IPランドスケープの研究開発部門への共有の仕方と活用のポイント

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、IPランドスケープについて基礎から解説し、研究開発部門への共有の仕方、組織としての活用するポイント、実践方法について詳解いたします。

開催日

  • 2021年11月30日(火) 10時30分 16時15分

プログラム

第1部. IPランドスケープの研究開発部門への共有、活用のポイント

(2021年11月30日 10:30〜12:00)

 昨今、広く社内外の情報を集め、多面的に分析、活用することで、激変する経営環境に対応しようとする企業が増加している。その中で知的財産部門は、特許を中心とした技術情報を通じて戦略的示唆を与える「IPランドスケープ(IPL)」を担う部門として期待されている。しかし、その実施形態や活用方法は、その組織形態や顧客などによってそれぞれ異なっている。
 本講演では、当社・研究開発部門向けの共有、活用事例の紹介を通じてイメージアップをしたのち、特に個人として、どのようなマインドセットを持つべきか、また一方、組織としてどんな活用パターンがあるか、等、実践上のポイントについて発表する。

  1. 積水化学工業および当社IPL活動の紹介
  2. IPランドスケープとは
    1. IPランドスケープとは
    2. 当社取組み例
  3. 実践上のポイント
    1. 個人:コミュニケーション、マインド
    2. 組織:活用パターン、目的を定める
    • 質疑応答

第2部. IPランドスケープの基礎と最新動向

(2021年11月30日 13:00〜14:30)

 IPランドスケープは2017年に日経新聞で紹介されて以来、急速に普及し、現在では少なくともメーカーでこれに取り組んでいない企業は見当たらないほどにまで至っている。しかし、2021年6月にコーポレートガバナンス・コードが改訂されて「知的財産」に関して取締役会による監督や企業における情報開示が求められるようになった結果、IPランドスケープにはこれまでとは異なる新たな役割が期待されるようになり、それは社内の関係部門の拡大をも意味することとなっている。
 そこで、そもそもIPランドスケープとは何かという基礎的事項を確認するとともに、企業における導入状況等のデータを紹介しつつ、IPランドスケープの最新動向についても解説する。

  1. IPランドスケープに関する報道
  2. 知財人材スキル標準におけるIPランドスケープ
  3. IPランドスケープのポイント
  4. IPランドスケープの最新の定義
  5. ビジネス戦略におけるIPランドスケープの位置づけ
  6. マクロ環境分析とIPランドスケープ
  7. ミクロ環境分析とIPランドスケープ
  8. 全社戦略とIPランドスケープ
  9. 事業戦略とIPランドスケープ
  10. IPランドスケープの具体例
  11. 既存・類似概念との関係
  12. 特許庁によるIPランドスケープに関する調査研究結果
  13. IPランドスケープに関するポイント
  14. コーポレートガバナンス・コード改訂とIPランドスケープ
  15. ESG投資とIPランドスケープ
  16. IPランドスケープの最新動向
    • 質疑応答

第3部. IPランドスケープの事業戦略への活かし方と実践方法

(2021年11月30日 14:45〜16:15)

 演者はBtoB企業かつ技術中心の典型ともいえる素材メーカーで30年以上にわたり知財業務に携わってきた。一方、消費者にとって身近であるという理由から知財紛争など一般の目に触れることが多いものの、食品業界においては知財の重要性はあまり認識されていなかったのが実情である。しかしながらこの業界にも技術革新、グローバル化の波が押し寄せ、知財の重要性が増している。
 B to C製品における知財の特徴も鑑みながら、どのように知財を事業、経営に生かす方向に転回してきたか、またそれをどう評価・報告することで経営陣に知財に対する認識の変革を迫ったか、演者の食品企業に転じて2年間における知財活動をベースに報告する。

  1. 研究者に訴え続けてきたこと
    1. 企業研究者は特許で評価される
    2. 研究者の責務は研究成果をだすだけでなく特許で保護するところまで
    3. そのために研究者に必要な知識、意識、行動とは
  2. 特許の本質をどのように経営トップ・研究トップに理解してもらったか
    1. 特許は市場に他者を入らせない、他者の活動を制限する武器
    2. 知財部はその武器を産み出すところ (専門性の極めて高い戦略的部署)
    3. 重要なのはそれを実例・成果で示すこと
  3. 事業視点での特許活動をスタート
    1. 重要なのは活動テーマ決め (事業上の本質的課題とそれを知財的手法で解決できないか)
    2. 期間、活動内容の計画をたて、リソースを集中し、成果をだす
    3. 1年目の活動テーマ、2年目の活動テーマの紹介
  4. IPランドスケープの展開
    1. BtoC企業におけるIPランドスケープのあり方、目指すところ
    2. ありふれた材料における技術革新を技術俯瞰で位置づけを明らかにした実例
  5. 目指すところは知財の「エクセレントカンパニー」
    1. 「Nestle」「Danone」と「明治」の知財アセットの価値比較
    2. 「明治」における取り組み
    • 質疑応答

講師

  • 梶間 幹弘
    積水化学工業 株式会社 R&Dセンター 知的財産グループ (つくば)
  • 杉光 一成
    金沢工業大学 大学院 イノベーションマネジメント研究科
    教授
  • 坂元 孝至
    株式会社 明治 知財戦略部
    部長

主催

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  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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