技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

これからの自動運転車とドローンにおける安全対策技術と法規制の動向

これからの自動運転車とドローンにおける安全対策技術と法規制の動向

~完全自律走行・飛行ロボットと人との安全・安心な共存に向けて~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、自動運転車に求められる安全対策技術と法規制について、また、飛行ロボット化するドローンに求められる安全対策技術と法規制について、分かりやすく説明いたします。

開催日

  • 2021年9月30日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 自動運転車の研究開発、製造、販売、社会実装、法規制等に関係している方
  • 「空の産業革命」に向けたドローンの研究開発、製造、販売、社会実装、法規制等に関係している方
  • Society5.0の基盤を成すAI、5G、高精度衛星測位の自動運転車やドローンへの適用に関心のある方

修得知識

  • 自動運転の具体的な仕組み
  • 各要素技術の具体的な特徴・長所・短所
  • 我が国のレベル3 (条件付自動運転) パーソナルカーの実用化状況と法規制
  • 米国のレベル4 (高度自動運転) シェアカーの実用化状況
  • 我が国の各地で取り組まれている遠隔監視型自動運転移動サービスと遠隔監視・操作型自動配送ロボットに関わる代表的な取組状況と法規制
  • ドローンが飛行する仕組みや飛行させる3種類の方法
  • 世界市場を席巻した中国DJI社製ドローンが有する高度な機能・性能
  • 中国DJI社製ドローンが有する高度な機能・性能でも、“空の産業革命”のレベル3及びレベル4には不十分であること
  • 航空法等の改正の経緯と“空の産業革命”のレベル3が2018年9月に解禁され、レベル4が2022年に解禁予定であること
  • 2020年と2021年の航空法改正により創設された「無人航空機の登録制度」、「無人航空機の機体認証制度」、「無人航空機操縦者技能証明制度」
  • ドローンの安全対策技術としての無線通信技術とセキュリティ技術

プログラム

 近い将来、自動車の一般道における無人運転や、ドローンの都市部上空における補助者無しでの目視外飛行の実現が見込まれます。いわば、完全自律で走行あるいは飛行する「ロボット」が、生身の「人」と近接して共存する時代の到来です。
 「ロボット」の衝突や墜落などの危険を「人」が察知して回避することは難しいので、「人」に害を及ぼさないよう、「ロボット」側には衝突や墜落を防止する高度な安全対策技術が求められるところです。また、「ロボット」が、完全自律で道路を走行あるいは第三者の頭上を飛行する上で必要となるルールを、道路運送車両法及び道路交通法あるいは航空法において定めることにより、「人」との安全・安心な共存を実現していかなければなりません。
 そこで、本セミナーでは、これからの自動運転車に求められる安全対策技術と法規制の動向について、また、飛行ロボット化するこれからのドローンに求められる安全対策技術と法規制の動向について、分かりやすく説明します。

  1. 自動運転車における安全対策技術と法規制
    1. 車の自動運転~その仕組みと用いられる技術
      1. 車の自動運転の仕組み
      2. 自動運転車に搭載された周辺監視用センサー
      3. 自動運転のキーテクノロジー (1/6) ~ビデオカメラ
      4. 自動運転のキーテクノロジー (2/6) ~ライダー (LiDAR)
      5. 自動運転のキーテクノロジー (3/6) ~ミリ波レーダー
      6. 自動運転のキーテクノロジー (4/6) ~センサーフュージョン
      7. 自動運転のキーテクノロジー (5/6) ~SLAM (3次元地図作成と自己位置推定)
      8. 自動運転のキーテクノロジー (6/6) ~AI (ディープラーニング)
    2. 完全自動運転までの5段階
      1. 事故発生時の責任は、レベル1~2では運転者、レベル2~5では車の「自動運行装置」
      2. レベル2 (高度運転支援) ~ハンズオフへの高度化
      3. レベル3 (条件付自動運転) ~高速道路の渋滞時を限定領域とした運転交代条件付自動運転
      4. レベル4 (高度自動運転) ~高速道路など、限定領域でのドライバーを必要としない自動運転
    3. 自動運転に向けた法改正等の制度整備
      1. 自動運転の実現に向けたガイドライン等
      2. 2020年4月、改正道路運送車両法の施行から~レベル3に向けた改正
      3. 道路運送車両の保安基準に規定された「自動運行装置」
      4. 2020年4月、改正道路交通法の施行~レベル3に向けた改正
    4. 遠隔監視型自動運転移動サービスに向けた制度整備と安全対策
      1. 遠隔監視型自動運転に向けたガイドライン等
      2. 遠隔監視型自動運転移動サービスで運行される生活路線バス~茨城県境町
      3. レベル3の認可を受けた遠隔監視型自動運転移動サービス~福井県永平寺町
    5. 自動配送ロボットの公道走行に向けた制度整備と安全対策
      1. 自動配送ロボットの公道走行に係るガイドライン等
      2. 遠隔監視・操作型自動配送ロボットの公道実証実験~神奈川県藤沢市
  2. ボーイング737MAX連続墜落事故からの教訓
    1. 連続墜落事故の原因は「操縦特性補助システム」というソフトウェアの誤作動
      1. 「操縦特性補助システム」の役割と機能
      2. 「操縦特性補助システム」の誤作動による墜落
    2. 連続墜落事故から学ぶべき教訓
      1. 目に見えないソフトウェアがロボットの機能・性能を大きく左右
      2. ソフトウェアの不具合を事前に完璧に発見することは困難
      3. 人と共存するロボットには利便性と安全性の両面にわたる全体最適化が必要
  3. ドローンにおける安全対策技術と法規制~ドローンの有人地帯目視外飛行に向けて
    1. これからの車とドローンとの密接な関係
      1. ドローンが飛行する仕組み
      2. GPS・各種センサーとフライトコントローラがドローンの高度な飛行性能を実現
      3. ドローンの高度な飛行性能 (1/3) ~安定したホバリング
      4. ドローンの高度な飛行性能 (2/3) ~障害物探知回避機能
      5. ドローンの高度な飛行性能 (3/3) ~フェイルセーフ機能
    2. ドローンを飛行させる方法
      1. 直視による無線操縦
      2. FPVによる無線操縦
      3. GPSによる自律航行
    3. 世界市場を席巻した中国DJI社のドローン~その優れた機能と性能
      1. 卓越したドローン無線技術~“空の産業革命”のレベル3 (無人地帯目視外飛行) には不十分
      2. 他に類を見ない障害物探知回避機能~“空の産業革命”のレベル4 (有人地帯目視外飛行) には不十分
    4. ドローンの飛行を規制する航空法
      1. 法規制の発端は、2015年4月に発生した首相官邸ドローン落下事件
      2. 2015年の航空法の改正~無人航空機 (機体重量200g以上のドローン) の飛行を規制
      3. “空の産業革命”のロードマップ~レベル4 (有人地帯目視外飛行) への道筋
      4. 無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領~2018年9月の改正で“空の産業革命”のレベル3が解禁
      5. 2020年の航空法の改正~無人航空機の登録制度の創設
      6. 2021年の航空法の改正~無人航空機の機体認証制度と無人航空機操縦者技能証明制度の創設
    5. ドローンの安全対策技術 (1/2) ~無線通信技術
      1. ドローンは“無線による操り人形”
      2. ドローンの操縦・テレメトリ伝送・映像伝送に用いる電波
      3. 他電波受信時の影響
      4. ドローンの無線通信における問題点
      5. 携帯電話の上空利用の動向
    6. ドローンの安全対策技術 (2/2) ~セキュリティ技術
      1. セキュリティの要はフェイルセーフ機能
      2. ドローンの操縦用電波への混信・妨害・乗っ取り対策
      3. インターネット接続時のマルウェア対策
    7. “空の産業革命”のレベル3~無人地帯で補助者なしの目視外飛行~2018年9月に解禁
      1. レベル3を広く展開するには、5Gを無線通信手段とするドローンが必要
      2. 5Gをドローンで用いる3つのメリット~“空の産業革命”を支える基盤を構成
    8. “空の産業革命”のレベル4~第三者上空で補助者なしの目視外飛行~2022年頃に解禁予定
      1. レベル3とレベル4は、ドローンの飛行の安全性に関して全くの別次元
      2. “無線による操り人形”から“自律型の空飛ぶロボット”へのドローンの進化が必要
      3. 「AIの目」で危険を予測・回避できるドローン~画期的な障害物回避機能が実現~キーテクノロジーはディープラーニング

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,000円 (税別) / 51,700円 (税込)
1口
: 57,000円 (税別) / 62,700円 (税込) (3名まで受講可)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/19 自動車の電子制御システムとセンサの動作原理、その応用 オンライン
2024/11/21 車載用半導体の動向・要求特性と信頼性認定ガイドラインの概要 オンライン
2024/11/22 ドローン技術の最新動向 東京都 オンライン
2024/11/25 車載ミリ波レーダとLiDARの違い オンライン
2024/11/27 xEV用バスバー・接続と絶縁樹脂の技術動向 オンライン
2024/11/27 自動車の電子制御システムとセンサの動作原理、その応用 オンライン
2024/11/27 車載用半導体の動向・要求特性と信頼性認定ガイドラインの概要 オンライン
2024/12/3 自動車以外の陸海空モビリティにおける電動化動向 オンライン
2024/12/7 自動車用パワーエレクトロニクスの基礎と技術動向 東京都 会場
2024/12/9 カーボンリサイクルに向けた低エネルギーCO2回収 (DAC) 、燃料合成、燃料利用技術の開発動向 オンライン
2024/12/9 EVの熱マネジメントシステムと冷却・加熱技術 オンライン
2024/12/12 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2024/12/18 新規用途探索、アイデア発掘への生成AI活用の仕方 オンライン
2024/12/24 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2025/1/21 自動車用を中心とした半導体技術の現状・最新動向と今後の展望 オンライン
2025/1/29 自動車照明市場の最新動向・新技術トレンド オンライン
2025/2/13 自動車業界 (部品・材料メーカー等) における環境/化学物質規制対応のためのJAPIAシート作成の必須知識 オンライン
2025/2/26 自動車業界 (部品・材料メーカー等) における環境/化学物質規制対応のためのJAPIAシート作成の必須知識 オンライン
2025/3/31 協働ロボットの導入と活用の具体的方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/12/25 次世代自動車の熱マネジメント
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/12/14 2019年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2018/6/30 ADAS・自動運転を支えるセンサーの市場動向
2018/5/31 最先端医療機器の病院への普及展望と今後の製品開発
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2017/11/17 2018年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2017/5/31 車載センシング技術の開発とADAS、自動運転システムへの応用
2016/12/16 2017年版 次世代エコカー市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2015/11/20 2016年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2015/9/18 2015年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2015/6/26 2015年版 民生機器用蓄電池市場の実態と将来展望
2015/2/27 2015年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2014/9/26 2014年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望