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透明導電膜に向けた材料、作製プロセス技術

透明導電膜に向けた材料、作製プロセス技術

オンライン 開催

開催日

  • 2021年9月28日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 超音波プロセスを用いた銀ナノワイヤーの合成と特性評価

(2021年9月28日 10:00〜11:30)

 従来の銀ナノワイヤーを用いたフレキシブル透明導電膜は、高性能であるが、合成プロセスが複雑で高価格でありスマートフォンやウェアラブルデバイス等のでハイエンド製品への応用が検討されている。銀ナノワイヤーを用いたフレキシブル透明導電膜の普及には、低価格化による家電や玩具などのローエンド製品に対応可能な簡便なプロセスによる合成が重要である。
 本講座では、従来の合成法とは全く異なる、簡便で低コストである汎用銀ナノワイヤー透明導電膜合成法を紹介する。

  1. 銀ナノワイヤーの合成法と透明導電膜の製造法
  2. ナノ材料製造における問題点
  3. 有機前駆体ペイント還元法による銀ナノワイヤー透明導電膜の概念
  4. 超音波を利用した低コスト・廃棄物レス銀ナノワイヤー有機前駆体の合成と物性
  5. 銀ナノワイヤー有機前駆体のペイント還元と物性
  6. まとめ
    • 質疑応答

第2部 低温プロセスに対応した酸化インジウム系透明導電酸化物の開発

(2021年9月28日 12:10〜13:40)

 従来の透明導電膜では、問題とされなかったプロセス温度であるが、有機ELから始まる、各種電子機器への有機物の適用による性能向上が進んだことで、大きな問題として顕在化するようになった。本来、透明導電膜に対する設計内容は、光学的透明性と低い電気抵抗率程度と比較的単純であったが、上記の状況が現出したことでさらに繊細な材料設計が必要となった。
 本講座では、このような精密な物性の設計を行うためには、理論計算およびインフォマティクスによる設計アプローチが非常に有効であったことを報告するとともに、開発したUSR膜についての紹介を行いたい。

  1. 低温プロセスに対応した透明導電膜の価値
  2. 低温プロセスと低抵抗化両立への理論計算の活用方法
  3. 実証実験における膜構造の効率的な最適化
  4. USR膜の光学・電気物性
  5. USR膜の構造解析
  6. まとめ

第3部 CNTの分散技術とSWCNTを使った透明導電膜の開発

(2021年9月28日 13:50〜15:20)

 単層カーボンナノチューブ (SWCNT) の分散技術とSWCNT透明導電膜の技術開発について、周辺技術を交えながら最近の研究成果について講演する。
 特にSWCNT透明導電膜の現状と課題について分散技術と製膜技術の観点から紹介する。

  1. SWCNTについて
  2. SWCNTの分散技術
    1. 研究背景
    2. 分散剤と分散技術
    3. SWCNT用分散剤開発
  3. SWCNTを使った透明導電膜
    1. 研究背景
    2. SWCNT透明導電膜と分散技術
    3. SWCNT透明導電膜と分散剤
  4. まとめ
    • 質疑応答

第4部 用途に応じた抵抗値制御と高透明性とを両立した導電性ポリマーフィルムの実用化と採用動向

(2021年9月28日 15:30〜17:00)

 導電性ポリマーは、帯電防止フィルムや固体電解コンデンサの材料などとして広く利用されている。特に、PEDOT/PSSは導電性の高さや優れた耐熱性を持つことから、導電性ポリマーの中でも積極的な応用が進んでいる。弊社では、PEDOT/PSSを採用し、用途に合わせた導電性のカスタマイズ性と高透明性の両立を実現したフレキシブルなフィルム材料「スタクリア」を上市している。
 本講座では、「スタクリア」の技術的特徴や採用事例の紹介を中心に、導電性ポリマー製品の開発・応用動向について紹介する。

  1. 会社概要
  2. 代表的な導電性ポリマーの比較
  3. PEDOT/PSSの特徴
  4. 透明導電性フィルム『スタクリア』の概要
  5. スタクリアの技術的特徴
  6. スタクリアの応用分野と採用事例
  7. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 林 大和
    東北大学 大学院 工学研究科 応用化学専攻
    准教授
  • 秋池 良
    東ソー株式会社 アドバンストマテリアル研究所
    主任研究員
  • 神徳 啓邦
    産業技術総合研究所 機能化学研究部門
    主任研究員
  • 小原 有策
    長岡産業 株式会社 研究開発室

主催

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  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
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本セミナーは終了いたしました。

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