技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

スラリー評価の基礎

スラリー評価の基礎

~液中の粒子分散・凝集状態をどのように制御するのか~
オンライン 開催

開催日

  • 2021年7月26日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • スラリーを取り扱う技術者、研究者
    • セラミックス
    • 電池
    • 食品
    • 化粧品
    • 医薬品など
  • スラリーで課題を抱えている方

修得知識

  • 液中の粒子分散・凝集状態を支配する因子
  • 液中の粒子分散・凝集状態を評価する手法

プログラム

 スラリー中の粒子分散・凝集状態制御の基礎を解説します。まず粒子分散・凝集状態を支配する因子を概説します。その後で、粒子分散・凝集状態をいかに評価するか、その手法を解説します。本セミナーでは特に評価が難しい高粒子濃度スラリーを中心に解説します。最後に紹介したスラリー評価技術を実プロセスに応用した例を紹介します。
 スラリーを取り扱うプロセスにおいて、スラリー中の粒子分散・凝集状態を制御することは製品特性を制御する上で極めて重要です。この点についてはすでに広く理解されているのですが、粒子分散・凝集状態の評価が難しいために、作ったスラリーがどのような状態にあるのかが分からず、結局、勘と経験に頼った試行錯誤によって、スラリー調製条件を最適化するケースがほとんどです。本セミナーでは、スラリー調製条件最適化に役立つ指針やスラリー評価手法を学んで頂き、完全な試行錯誤から脱却し、少しでも「理論」や「指針」に基づいたスラリー調製へと移行できるようなお手伝いができたらと思っています。

  1. イントロダクション
    1. スラリー評価の前に知っておきたいこと
    2. なぜスラリーが必要なのか?
  2. 液中粒子の分散・凝集を支配する因子
    1. DLVO理論
    2. 非DLVO力
  3. スラリーの流動性評価
    1. 流動挙動の種類
    2. 流動性評価法
    3. 流動性評価の実例
    4. 見かけ粘度の測定で注意すべきこと
  4. スラリー中の粒子集合状態評価技術
    1. 重力沈降,遠心沈降試験
      1. 測定原理及び実験方法
      2. 測定結果の実例
    2. 静水圧測定法
      1. 測定原理及び実験方法
      2. 測定結果の実例
    3. ナノ粒子の分散・凝集状態評価 (浸透圧測定法)
      1. 測定原理及び実験方法
      2. 測定結果の実例
    4. 希薄系での直接観察
  5. スラリー評価の応用例
    1. 噴霧乾燥 (スプレードライ)
      • 中実球形顆粒を作るには?
    2. リチウムイオン電池正極
      • 多成分スラリーを評価するには?
    3. チタン酸バリウム
      • シート成形で成形体密度を制御するには?
  6. まとめ

講師

  • 森 隆昌
    法政大学 生命科学部 環境応用科学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 53,000円 (税別) / 58,300円 (税込)
複数名
: 24,000円 (税別) / 26,400円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

使用テキスト

セミナー用講演資料を基にしたテキストの他、「基礎スラリー工学」椿 淳一郎、森 隆昌、佐藤根 大士 (著) (丸善出版) を使用します。
セミナー代金には当該書籍代金も含みます。
すでにお手元にテキストがある方で、書籍不要の場合は、お申し込みの際、通信欄に「書籍不要」の旨、ご記載ください。
書籍代 5,000円分を受講料から減額いたします。

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 24,000円(税別) / 26,400円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 48,000円(税別) / 52,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 48,000円(税別) / 52,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 72,000円(税別) / 79,200円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 53,000円(税別) / 58,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 106,000円(税別) / 116,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 159,000円(税別) / 174,900円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 29,000円(税別) / 31,900円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/13 リチウムイオン電池電極製造プロセスにおける間欠塗工技術と乾燥、スラリー分散技術 オンライン
2025/2/14 溶解度パラメータ (HSP値、4DSP値) の基礎、溶解性/分散性の制御と評価、材料開発への応用例 オンライン
2025/2/14 粉体の付着・固結・閉塞(詰まり)・滞留(たまり)・分離偏析(かたより)・摩耗・粉体設備トラブルの原因と予防・対策 オンライン
2025/2/14 無機ナノ粒子の合成、表面処理・表面修飾と分散技術 オンライン
2025/2/17 パルスNMRによる高濃度分散体の分散状態および各種材料の「ぬれ性」評価、HSP値評価への応用 オンライン
2025/2/18 粉体・微粒子における帯電・付着力の基礎と応用、制御および評価 オンライン
2025/2/21 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2025/2/21 カーボンナノチューブの分散・成膜および応用展開 オンライン
2025/2/26 溶解度パラメータ (HSP値、4DSP値) の基礎、溶解性/分散性の制御と評価、材料開発への応用例 オンライン
2025/2/27 液中の粒子分散制御及び評価の要点 オンライン
2025/2/27 マイクロ波加熱のメカニズムと導入・利用時の注意点、安全対策 オンライン
2025/2/27 バイオ医薬品の凝集体分析と安定化戦略 オンライン
2025/2/28 リチウムイオン電池電極製造プロセスにおける間欠塗工技術と乾燥、スラリー分散技術 オンライン
2025/3/5 微粒子・ナノ粒子の作製・表面修飾・分散・応用 オンライン
2025/3/7 粉体装置・設備の設計、エンジニアリングとトラブル対策 オンライン
2025/3/7 カーボンナノチューブの分散・成膜および応用展開 オンライン
2025/3/14 分散度と安定性を両立させるナノ粒子・微粒子分散の具体的方法と勘所 オンライン
2025/3/18 微粒子分散系のレオロジー講座 オンライン
2025/3/21 スプレードライヤ (噴霧乾燥) の基礎と実践および応用技術 東京都 会場・オンライン
2025/3/31 分散度と安定性を両立させるナノ粒子・微粒子分散の具体的方法と勘所 オンライン