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容器包装へ向けた紙へのコーティング技術

容器包装へ向けた紙へのコーティング技術

~泡立ち、ハジキ、乾燥などコーティング時のトラブル対策とは~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、紙へのコーティング技術について取り上げ、バリア性、耐油性、ヒートシール性、抗ウイルス性の機能発現メカニズムについて詳解いたします。

開催日

  • 2021年7月6日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 主要各国での食品包装容器分野での脱プラスチックの取り組み状況や法規制
  • 水溶性樹脂「エクセバールTM」のガスバリア特性と生分解性に関する知識
  • 「エクセバールTM」の紙コーティング特性と食品包装容器分野での応用例
  • 機能性ワックスの特性とバリヤー性への効果
  • 合成ヘクトライトのガスバリヤー性
  • コーティング時の課題 (濡れ、ハジキ、泡) 発生メカニズムと対策
  • 紙への機能性付与に関わるサスティナビリティなソリューションへのアプローチ
  • 当社紙用ヒート剤のコンセプト
  • 抗菌、抗ウイルス性付与の意義
  • 機能発現に関わる原理、コンセプト

プログラム

第1部 水溶性・生分解性ガスバリア樹脂の紙コーティング材特性と容器包装への応用

(2021年7月6日 10:30〜12:10)

 SDGsの社会的ニーズが高まる中、脱プラスチック化がグローバルな課題となっている。これまで、食品包装容器では鮮度保持を目的にプラスチック容器が用いられてきたが、紙ベースのガスバリア基材への置き換えの検討が進んでいる。本講演では、まずガスバリア特性に優れ、生分解性を併せ持つ「エクセバールTM」に関する知識を習得して頂き、次いで、「エクセバールTM」の紙コーティング特性の理解と食品包装容器分野での応用例に関する知識を説明する。
 主要各国での食品包装容器分野での脱プラスチックの取り組み状況や法規制等の情報が俯瞰できる。水溶性樹脂「エクセバールTM」のガスバリア特性と生分解性に関する知識が習得できる。さらに、「エクセバールTM」の紙コーティング特性と食品包装容器分野での応用例に関する知識が取得できる。

  1. 食品包装容器分野での脱プラスチックの取り組みや法規制状況
    1. アジア (日本・中国) の動向
    2. 欧州の動向
    3. 米国の動向
  2. 「エクセバールTM」の物性
    1. 耐油性能
    2. 酸素バリア性能
    3. 水蒸気バリア性能
    4. 生分解性
    5. 食品包装法規制対応
  3. 「エクセバールTM」の紙コーティング材特性と容器包装への応用
    1. 耐油紙
    2. ガスバリア紙
  4. 「エクセバールTM」のコーティング工程での留意点
    1. 塗工方法の影響
    2. 泡立ちの影響
    3. 乾燥温度の影響
    4. 乾燥工程汚れに関する検討
    • 質疑応答

第2部 コーティング添加剤によるバリヤー性の付与と塗布時の各種課題と対策

(2021年7月6日 13:00〜14:40)

 紙にコートする目的の一つである各種物質に対するバリヤー効果について、機能性ワックスを中心に紹介する。あわせて安全な無機材料である合成ヘクトライトの帯電防止効果・ガスバリヤー効果についても述べる。またコーティング時によく発生する濡れ・ハジキ・泡の不具合に関して、発生のメカニズムと対策についても概説する。とくに環境負荷低減を重視した設計に役立つよう、化石原料に由来しない再生産可能原料を用いた添加剤技術についても触れる。

  1. 紙コーティング向け機能性ワックス
    1. 機能性ワックスの組成と特性
    2. 機能性ワックスとバインダー (SBR) 配合とバリヤー効果評価例
    3. 再生産可能・生分解性を持つバイオ系ワックス
  2. 層状ケイ酸塩によるコーティング特性の向上
    1. 層状ケイ酸塩 (酸性白土) と印刷適性
    2. 合成ヘクトライトLAPONITEの構造と特徴
    3. 合成ヘクトライトによる帯電防止効果・ガスバリヤー性
  3. コーテイング時の不具合の発生メカニズムと対策
    1. 下地への濡れの問題と表面調整剤による改善
    2. 泡の安定化メカニズムと消泡剤による改善
    3. ハジキの発生メカニズムと表面調整剤による改善
    4. 環境負荷低減・再生産可能原料を使用した添加剤
    • 質疑応答

第3部 機能性抗菌、抗ウイルスニスの開発と紙へのコーティング、耐水性、耐油性の付与

(2021年7月6日 14:50〜16:30)

 パッケージ等の印刷物に各種機能を付与する事で、サスティナビリティを視野に入れた様々なソリューションをアウトプットする事ができます。これらを本講演で発信する事で、業界の方々の製品開発のお手伝いができればと考えております。

  1. パッケージにおけるトレンドと各種コート剤におけるサスティナブルな提案
    1. 植物由来材料を使用した「ボタニカルインキ」について
    2. ボタニカルインキと各種コート剤を組み合わせたサスティナブルなソリューション
  2. 紙用ヒートシール剤について
  3. 抗菌抗ウイルスニスについて
    1. 菌とウイルスについて
    2. 抗菌、抗ウイルス加工
    3. SIAAについて
    4. 抗菌ニスRabコート、抗ウイルスニスRabコートVVV
    5. ウイルスに対する作用機構
    • 質疑応答

講師

  • 直原 敦
    株式会社クラレ ポバール樹脂事業部 ポバール研究開発部
    主管
  • 若原 章博
    ビックケミー・ジャパン株式会社
    シニアソリューションナビゲーター
  • 高橋 亮太
    サカタインクス株式会社 紙・パッケージ事業部 応用技術部
    応用技術部長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

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: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
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複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
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  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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