技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

固体イオニクス材料の基礎

固体イオニクス材料の基礎

~固体におけるイオン・電子伝導性、反応性 / イオニクス材料の物理/化学的性質の把握 / イオニクスデバイスの特性の適切な実験的評価~
オンライン 開催

開催日

  • 2021年6月10日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 固体イオニクス材料・デバイスに関連する技術者、開発者
    • 燃料電池
    • リチウムイオン電池
    • 全固体二次電池
    • リアクタ
    • センサ など
  • 固体イオニクス材料・デバイスで課題を抱えている方

修得知識

  • 固体におけるイオン・電子伝導性、反応性の基礎
  • 物性制御の原理、材料合成上の注意点
  • 固体イオニクス材料の物性制御の原理
  • 固体イオニクス材料・デバイスの特性の適切な実験的評価手法

プログラム

 イオンが電荷担体となって電気伝導性を示す“固体イオニクス”材料は、燃料電池や全固体電池を含む蓄電池に代表されるエネルギー変換デバイスや、リアクタ、センサなど、幅広い分野において応用されています。
 本講座では、固体イオニクス材料の開発およびこれらを用いたデバイスの開発にあたり理解しておくべき、固体におけるイオン・電子伝導性、反応性の基礎、イオニクス材料の物理/化学的性質やイオニクスデバイスの特性の適切な実験的評価手法について、具体例を交えつつ、できる限り平易に紹介します。

  1. 固体イオニクス材料概論
    1. 固体における電気伝導
    2. 固体におけるイオン伝導と格子欠陥
    3. 固体イオニクス材料の具体例
      1. Agイオン伝導体:α – ヨウ化銀
      2. Naイオン伝導体:β – アルミナ
      3. 酸化物イオン伝導体:安定化ジルコニアなど
      4. プロトン伝導体:ペロブスカイト型酸化物
      5. イオン – 電子混合伝導体
    4. 固体イオニクス材料の応用例と現状
      1. 金属の高温酸化
      2. 燃料電池:固体酸化物形燃料電池
      3. センサー:酸素センサー
      4. 二次電池:リチウムイオン二次電池,全固体電池
  2. 固体イオニクス材料の理論的取扱い
    1. 固体イオニクス材料の熱力学
      1. 化学ポテンシャル,電気化学ポテンシャルとは
      2. 酸化物の熱力学
      3. 酸素不定比性
      4. 格子欠陥のKroger – Vink表記
      5. Brouwer図
    2. 固体におけるイオン伝導の理論的取扱い
      1. 固体における原子の拡散 – 拡散現象の微視的描像
      2. 拡散方程式,拡散係数
      3. イオン伝導の駆動力
      4. 混合伝導体の取り扱い (ワグナー理論)
    3. 固体イオニクスデバイスの熱力学
      1. 全固体電池の起電力の考え方
      2. 全固体電池におけるポテンシャル分布
      3. 液体電解質電池との類似点・相違点
  3. 固体イオニクス材料・デバイスの評価法
    1. 固体イオニクス材料合成上の注意点
      1. 固相反応,液相反応
      2. 焼結体の作製
    2. 固体イオニクス材料・デバイス評価上の注意点
      1. 電気化学セル
      2. 参照電極
      3. 実験条件の調整
    3. 固体イオニクス材料の材料物性評価の具体例
      1. 導電率:直流四端子法
      2. 導電率:交流インピーダンス法
      3. イオン・電子部分導電率の評価
    4. 固体イオニクスデバイスにおける電極反応評価の具体例
      1. 電気化学測定
      2. 分光学的手法を用いたオペランド測定
    • 質疑応答

講師

  • 雨澤 浩史
    東北大学 多元物質科学研究所 附属サステナブル理工学研究センター 固体イオニクス・デバイス研究分野
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/24 リチウムイオン電池のウェットプロセスとドライプロセス オンライン
2024/4/24 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/4/25 燃料電池・水電解の基本を電気化学の基礎から学ぶ1日速習セミナー オンライン
2024/4/25 固体酸化物形電解セルの基礎と特徴、及び可逆型の開発 オンライン
2024/5/10 材料化学から見た「全固体電池」の課題とその解決に向けた最新研究開発動向 東京都 会場・オンライン
2024/5/17 入門 インピーダンス測定法とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/24 カーボンナノチューブの基礎とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/27 燃料電池・水電解の基本および最新技術動向 オンライン
2024/5/28 車載電池・リチウムイオン電池の爆発・火災事故の傾向、 その安全性向上技術、過酷試験の進め方、規制対応 オンライン
2024/5/30 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン
2024/5/31 リチウムイオン電池電極スラリーの分散、混練技術とその最適化 オンライン
2024/5/31 xEV用リチウムイオン電池の輸送規則 オンライン
2024/6/7 xEV用リチウムイオン電池の輸送規則 オンライン
2024/6/17 リチウムイオン電池の開発方向性と寿命・SOH推定の考え方 オンライン
2024/6/19 電気化学測定の基礎と実験データの解釈のポイント オンライン
2024/6/20 燃料電池、アンモニア、水素を取り巻く最新動向と今後のビジネス・チャンス オンライン
2024/6/28 バッテリーマネジメント用リチウムイオン電池のインピーダンス測定の考え方 オンライン
2024/7/12 基礎から学ぶバッテリマネジメントシステムの技術・バッテリパックの設計手法 オンライン