技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リビング重合の基礎と応用

リビング重合の基礎と応用

~高分子の精密合成から構造制御材料へ~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、重合反応の基礎から精密重合による高分子合成など最先端研究に至るまで、高分子材料設計の鍵となる情報を幅広く詳解いたします。

開催日

  • 2021年6月9日(水) 13時30分 16時30分

受講対象者

  • 重合を用いた高分子合成と材料設計、高分子構造解析に関心のある方
  • 重合で課題を抱えている方
  • リビング重合や精密高分子合成に関する基礎知識を習得したい方
  • リビングラジカル重合を用いた高分子合成や材料設計を検討したい方
  • 高分子の構造解析、自己組織化、物性や機能について知りたい方
  • リビングラジカル重合を使ってみたいが、どの重合系が良いかわからない、重合の方法がわからない方

修得知識

  • 各種重合反応とリビング重合の基礎知識
  • リビングラジカル重合を用いた精密高分子合成と材料設計指針
  • 一次構造が制御された高分子の構造解析法
  • 高分子材料の物性や機能発現における一次構造制御の重要性
  • 一次構造と集合構造を共に制御した自己組織化高分子・ナノ構造材料

プログラム

 リビング重合は、分子量や末端基、分岐構造などが制御された高分子を精密に合成できる手法である。今では様々なリビング重合系が開発され、構造を制御した高分子材料を目的に応じて自在にデザインできる時代になりつつある。
 本セミナーでは、リビング重合の種類や特徴に関する基礎知識から、リビング重合系の選び方、さらにリビングラジカル重合を用いた精密高分子合成、両親媒性高分子の自己組織化とナノ構造材料創成など、最先端の応用例に至るまで、リビング重合により拓かれた高分子合成と機能材料について紹介したい。

  1. リビング重合の種類と特徴
    1. 通常の連鎖重合や逐次重合とリビング重合の違い
    2. リビング重合で合成できる高分子と一次構造の制御
    3. リビングアニオン重合
    4. リビングカチオン重合
    5. リビングラジカル重合
      1. ニトロキシドを用いた重合
      2. 原子移動ラジカル重合 (ATRP)
      3. 可逆的付加開裂連鎖移動 (RAFT) 重合
      4. その他の制御ラジカル重合
  2. リビングラジカル重合を用いた高分子合成:一次構造制御と物性機能
    1. ポリマーの分子量制御と構造解析
    2. ランダム、交互、グラジエント、ブロック共重合体
      • 連鎖配列と物性
    3. 末端・局所機能化ポリマー
      • 選択的な機能化
    4. 星型ポリマー
      • ナノ空間による機能
    5. 環化ポリマー
      • ナノ空孔による機能
  3. 両親媒性ランダム共重合体の自己組織化:集合構造制御とナノ構造材料
    1. ミセル会合体
      • サイズと会合数の制御
      • 機能
    2. 自己組織化材料
      • ハイドロゲル
      • Sub 10 nm ミクロ相分離材料

講師

  • 寺島 崇矢
    京都大学 大学院 工学研究科 高分子化学専攻
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 18,000円 (税別) / 19,800円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 18,000円(税別) / 19,800円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 54,000円(税別) / 59,400円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/23 高分子延伸による分子配向・結晶化制御技術 東京都 会場
2024/12/24 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン
2024/12/25 プラスチック廃棄、海洋汚染防止、再生プラスチック、PFAS問題に関する国内外規格規制の動向と対応 オンライン
2024/12/25 加工の基礎と機械加工技術 オンライン
2024/12/26 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/15 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン
2025/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/17 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用