技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

腸内細菌の最新の基礎・応用研究のポイント

Zoomを使ったライブ配信セミナー

腸内細菌の最新の基礎・応用研究のポイント

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、腸内細菌について基礎から解説し、腸内細菌の研究を支えるサンプル採取、データの取り方、解釈の仕方、腸内細菌と疾患の関わり、研究の最近知見を紹介いたします。

開催日

  • 2020年12月18日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 健康の維持増進における腸内フローラの効果的な制御法
  • プロバイオティクス、プレバイオティクスの潜在的な機能性に関する情報
  • 腸内フローラと腸内環境との相互作用
  • 臨床領域における腸内フローラ異常と疾患との特異的な関係
  • 新たなプロバイオティクスやプレバイオティクス、シンバイオティクス製品開発のための戦略

プログラム

 我々の内在性共生微生物生態系である腸内フローラの構成とその恒常性維持のメカニズムとは?この腸内フローラの恒常性の破たんが宿主の健康に与える影響や、特徴的な腸内フローラの破たんが誘導する疾患とは?
 本セミナーでは、最も大きな要因と考えられている食事、特に炭水化物の役割など、について各論的にわかりやすく解説する。さらに、プロバイオティクスやプレバイオティクスの保健作用について多くの臨床研究報告を紹介するとともに、腸内フローラやプロバイオティクスの基礎・応用研究の現状と問題点、およびその解決策について解説する。
 さらに、内在性の新規なプロバイオティクス菌発掘の可能性と研究開発のポイントを提言する。

  1. 腸内フローラの構造
    • 腸内フローラの基本構造
      • 種類
      • 住み分け
      • 腸管の部位による差異など
  2. 腸内フローラの解析方法
    • 培養法
      • 好気培養
      • 嫌気培養
      • 選択培養
      • 集密培養
    • 分子生物学的方法
      • 次世代シークエンサーを利用した解析
      • 定量的PCR (RT-PCR法)
      • FISH法
      • メタゲノムによる機能性解析などの精緻な解析
  3. 腸内フローラの恒常性とその規定要因
    • 腸管免疫
    • 腸管上皮の統合性
    • 腸内環境
      • 有機酸濃度
      • pH
      • 腐敗産物濃度
      • 胆汁酸
    • 様々な疾患における特徴的な腸内フローラの異常
      • 消化器
      • 免疫
      • 精神・神経系
      • 生活習慣病など
  4. 栄養と腸内フローラ
    • 肥満と腸内フローラ
    • 複合炭水化物
      • 食物繊維
    • プレバイオティクス (各種オリゴ糖)
    • 腸内環境
      • 腸内代謝
      • 有機酸
      • 腐敗産物
      • 胆汁酸
      • pH
  5. 腸内常在菌の機能:各論
    • ビフィズス菌
    • Faecalibacterium prausnitzii
    • Akkermansia muciniphila
    • Bacteroides fragilis
    • Blautia coccoides
  6. 腸内常在の日和見有害菌
    • 大腸菌
    • Clostridium perfringens
    • Clostridium difficile
    • ブドウ球菌など
  7. プロバイオティクス
    • プロバイオティクスの定義
    • プロバイオティクスの保健作用
    • 食品におけるプロバイオティクス利用の具体例
    • プロバイオティクスの作用メカニズム
      • 有機酸産生
      • 免疫調節
      • 定着性
      • など
    • プロバイオティクスの最近の基礎ならびに臨床研究の情報
  8. 臨床領域におけるプロ (シン) バイオティクスの利用
    • 消化器外科
    • 救命救急
    • 小児外科・新生児科
    • 腸管外
      • 口腔
  9. 新規なプロバイオティクス開発のポイント
    • 常在性細菌の可能性と限界
    • 便微生物移植の将来性
    • 腸内定着性
      • colonization resistance
      • アドヘシン
    • 生菌と死菌
      • 菌体成分や特異的構造
    • 適正な摂取量とは
    • 菌株特性
      • 作用メカニズムとの関連
    • 身体状況とリンクする的確なバイオマーカー
    • ヒト以外の動物における腸内フローラ
    • 腸内フローラによる薬物代謝
    • 質疑応答

講師

  • 野本 康二
    東京農業大学 生命科学部 分子微生物学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/27 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2024/6/27 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2024/6/27 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2024/6/27 医薬品ライフサイクルマネジメントから考える特許戦略と知的財産権の考え方 会場・オンライン
2024/6/27 新規モダリティ医薬の市場規模/薬価/売上予測と事業性評価 オンライン
2024/6/27 不確実性の高い医薬品の研究開発プロジェクトの事業価値評価に基づく意思決定とポートフォリオマネジメント オンライン
2024/6/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/6/27 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/6/27 開発段階における治験薬GMP-QA業務と有効期間設定・変更管理 オンライン
2024/6/28 食品工場における異物混入の原因究明と防止対策 オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 医薬品製造におけるフロー合成のGMP適用 / マイクロリアクターで良く起こるトラブル解消方法と対策事例 オンライン
2024/6/28 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/6/28 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/6/28 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/28 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/6/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2023 オンライン
2024/7/1 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2024/7/2 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/10/28 新・機能性表示制度への準備
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書