技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

治験/市販後における有害事象名・因果関係と臨床検査値変動の関係

治験/市販後における有害事象名・因果関係と臨床検査値変動の関係

~カルテや臨床医から求めるべき情報の明確化 / カルテ閲覧や臨床医との議論で求めるべき情報を明確化~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年8月26日(水) 13時00分 16時30分

プログラム

 治験における客観的評価の中心となる検査値変動について、その変動機序を理解することを目的とする。有害事象には、軽度なものから、黄疸、浮腫または貧血といった重大な身体所見もあるが、いずれの場合も症状発現前に血液や尿などの検査値の変動が起きているはずである。
 治験の現場では、これらを感度良く検出するために、特に精確な測定を行っている。故に軽度に基準範囲を超えるような変動も検出されることがしばしば起こり適切な考察が求められる。これらについては臨床医との議論の中で、「一過性の変動」や「生理的変動」と結論づけられることも多いが、測定結果は客観的事実である。検査値変動が身体機能の何れの「異常」が原因となっているかを横断的に学習し、有害事象の因果関係を明らかにすることを第一の目的とする。
 第二には「一過性の変動」や「生理的変動」の起きる機構を学習する。これにより、カルテ閲覧や臨床医との議論で求めるべき情報を明確化することが可能となる。

  1. 検査伝票のどの項目に注目すべきか:臨床医が先ずチェックしている項目は。
  2. 基準範囲、臨床判断値、人為的変動、一過性変動、生理的変動
  3. 肝臓ダメージ・機能障害で変動する臨床検査項目の理解:肝臓は、エネルギー代謝、
    1. 蛋白・脂質合成、解毒、網内系機能を果たしている。機能に異常を来たした際の検査値変動は何か。
      • TP
      • Alb
      • Bil
      • ChE
    2. 肝臓の解剖と機能の整理
    3. 肝細胞ダメージの指標と肝機能障害の指標
    4. AST, ALT, LDHの作用点は
  4. 腎ダメージ/障害:腎臓は、排泄器官であるとともに、酸塩基平衡制御、電解質濃度制御を行っている。
    1. 機能異常の臨床検査値変動は何か。:クレアチニンクリアランス
    2. BUNの軽度上昇は、腎機能障害以外でも頻繁に認められるが、上昇機序は何か
    3. 腎ダメージを早期に検出するための検査には何があるか。:尿蛋白、尿β2ミクログロブリン
  5. 血液細胞に対する影響:溶血や、造血障害が有害事象として出現することがある。
    また、アレルギー性の応答として、好酸球増加も特徴的である。
    1. 薬物による溶血の機序
    2. 溶血時の検査値異常
      • Bil. LDH, reticulocyte
    3. クームステスト
  6. 症例提示と検討
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 福地 邦彦
    昭和医療技術専門学校
    特任教授 / 医師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,700円 (税別) / 46,970円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,700円(税別) / 46,970円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/8/29 実際に起こった不具合や解決方法、注意点で学ぶスケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方 オンライン
2024/8/29 QA部門必修の承認書と製造実態・記録類との齟齬確認と点検方法 オンライン
2024/8/29 Beyond-The-pill/Around-The-Pillにむけた業界動向とアイデア創出のA・B・C オンライン
2024/8/29 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文メディカルライティング入門 オンライン
2024/8/29 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2024/8/30 査察/監査対応における準備項目とチェックリストによる製造所の診断/リスク抽出・評価 東京都 会場・オンライン
2024/8/30 基礎から学ぶやさしいバリデーション超入門講座 オンライン
2024/8/30 医薬品製造・品質管理におけるキャリブレーションシステム構築と許容値設定・DI対応 オンライン
2024/8/30 GxP領域データの (完全) 電子化プロセスとデータインテグリティ対応 オンライン
2024/8/30 GCP監査実施におけるQMSの考え方とCAPA作成のトレーニング方法 オンライン
2024/8/30 非臨床試験における信頼性基準適用のための着眼点 オンライン
2024/9/3 試験室管理レベルアップのための重要項目とその対応策 オンライン
2024/9/3 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2024/9/4 希少疾病用医薬品の薬価算定の実際と適正な利潤獲得のための薬価戦略 オンライン
2024/9/4 教育訓練の実効性評価の具体的な方法/逸脱対策 オンライン
2024/9/4 R&D領域のデューデリジェンスで確認すべき (した方がいい) ポイントと不透明な段階におけるリスクヘッジの考え方 オンライン
2024/9/4 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2024/9/5 GMP違反を防ぐ教育訓練とQuality Culture醸成 東京都 オンライン
2024/9/5 再生医療等製品の輸送方法の開発、安定性試験の実施 オンライン
2024/9/5 PPK/PD 解析・E-R解析の基礎および薬剤応答の予測への活用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望