技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

固体表面における濡れ性制御と動的濡れ性の評価、解釈

固体表面における濡れ性制御と動的濡れ性の評価、解釈

~表面で起こる「濡れ」のメカニズム / 動的、静的な液滴の評価、解釈の要点を抑える~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、濡れの基礎から解説し、濡れ性の測定と評価、データにおける誤差の解釈について詳解いたします。

開催日

  • 2020年3月30日(月) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • ぬれ性制御に関連する技術者
    • 表面処理
    • 撥水・親水
    • 化学
    • 材料
    • 機械潤滑
    • 半導体製造プロセス
    • 培養培地・細胞・細菌・微生物の付着制御 など
  • 超撥水の応用分野に関連する技術者
    • ディスプレイ
    • 電極材料
    • 太陽電池
    • 燃料電池
    • 衣料品・繊維
    • ガラス など
  • 超親水の応用分野に関連する技術者
    • ナノエレクトロニクス
    • 医療材料
    • プリント基板
    • LCD
    • 熱交換器
    • 燃料電池
    • 衣料品 など
  • 超親水・超撥水を製品開発に応用したい方
    • 防汚
    • 防雪
    • 防氷
    • 防曇
    • セルフクリーニング など

修得知識

  • 濡れと接触角の関係性
  • 撥水、滑水性を付与する方法
  • 測定、解析の方法
  • 経時変化への対応

プログラム

 固体表面の濡れは身近な現象であり、様々な分野に密接に関係しています。目視でき直感的にイメージしやすい一方で、特に動的な濡れ (水滴除去性など) の解釈に関しては誤解が多く見受けられます。
 本セミナーでは、近年重要視されてきている動的濡れ性を含めて、固体表面の濡れ性を評価するために必要な知識と方法・濡れ性の制御について、実際的な問題点と解決法を絡めながら最新の知見を含めて解説します。また、いくつかの実例のうち、特にガラス等の固体表面への自己組織化単分子膜形成による撥水・滑水性の付与について、実例を挙げて詳説します。
 なお、専門外の方でもわかりやすくなるよう、定義・理論などの説明では最低限の数式にとどめて、特に測定・解釈に関する実践的な解説に重点を置きます。

  1. 濡れのメカニズムと設計・制御
    1. 接触角の定義と解釈
    2. 理想的な均質・平滑表面;Youngの式
    3. 凹凸のある理想的な均質表面;Wenzelの式
    4. 物理的・化学的に不均一な表面;Cassieの式
    5. 静的濡れ性のまとめ;静的濡れ性の設計・制御
  2. 動的濡れ性の定義と解釈
    1. 動的濡れ性研究の背景
    2. 液滴転落角
    3. 接触角ヒステリシス
    4. 液滴転落挙動
    5. 接触角の経時変化 (親水・親液表面の評価)
    6. 動的濡れ性のまとめ;設計・制御のヒント
  3. 表面自由エネルギーの解析
    1. 表面張力、表面自由エネルギーとは
    2. 液体の表面張力測定
      1. 懸滴法
      2. Wilhelmy法・輪環法
    3. 固体の表面エネルギー測定
      1. 臨界表面張力の見積;Zismanプロット
      2. 表面エネルギーの成分分けによる評価;Owens-Wendt法
  4. 濡れ性測定・評価のノウハウ
    1. 接触角測定法 (Sessile drop法)
      1. 測定条件
      2. 解析方法
    2. 接触角測定における注意点
      1. 液滴量の影響
      2. 解析における誤差
      3. 測定値の信頼性
      4. 経時変化
    3. 動的濡れ性の測定法
      1. 滑落法による液滴転落角と接触角ヒステリシスの測定
        1. 測定条件
        2. 液滴量依存性
      2. 拡張収縮法による接触角ヒステリシスの測定と液滴転落角の推定
      3. 液滴転落挙動評価
        1. 測定条件と測定・解析システム
        2. 液滴転落挙動の解析
        3. 液滴転落挙動の解釈
      4. 3相界面の移動
        1. 測定方法
        2. 測定例と解釈
      5. 接触角の経時変化測定
    4. 動的濡れ性測定・解釈における注意点
    5. いくつかの材料表面での実例
      1. 有機高分子薄膜表面
      2. 自己組織化単分子膜表面
      3. 金属酸化物 (薄膜) 表面
    • 質疑応答

講師

  • 吉田 直哉
    工学院大学 工学部 環境エネルギー化学科 環境界面材料化学研究室
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/4 金属の表面処理技術 オンライン
2024/4/5 めっきの基礎および処理方法とトラブル対策 オンライン
2024/4/5 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン
2024/4/16 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2024/4/19 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/4/22 電子機器の防水設計の基礎と応用・不具合対策 オンライン
2024/4/22 アノード酸化皮膜 (陽極酸化皮膜) の基礎と構造・特性制御および応用 オンライン
2024/4/22 高機能化、高性能化のための表面処理法の基礎と表面分析法 オンライン
2024/4/23 ポリマー表面へのタンパク質吸着制御と評価、表面設計 オンライン
2024/4/23 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/4/23 めっき膜の密着性評価と剥離対策 オンライン
2024/4/25 耐指紋・防汚性材料の設計、評価、応用、今後の展望 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/26 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2024/4/26 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2024/4/30 アノード酸化皮膜 (陽極酸化皮膜) の基礎と構造・特性制御および応用 オンライン
2024/5/6 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/5/7 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン

関連する出版物