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「水素社会」の本質理解と水素の液化・貯蔵・輸送技術の最新動向と今後の展望

「水素社会」の本質理解と水素の液化・貯蔵・輸送技術の最新動向と今後の展望

~水素社会のシナリオや要求される材料・技術を正しく理解 / 液化の切り札とされる磁気冷凍法の原理と優位性・展望~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、水素の製造・貯蔵・輸送技術の基礎と最新動向・今後の展望について詳解いたします。

開催日

  • 2019年10月31日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 水素貯蔵材料の多様性の理解
  • 水素貯蔵材料を実用化しようとした時の問題点の把握
  • 水素貯蔵材料を研究開発するためのヒント
  • 今後の研究開発の方向性の日米欧三極の比較

プログラム

 2018年10月の世界初の水素閣僚会議において、カギ括弧つきの「水素社会」が東京宣言に盛り込まれた。キチンと再定義した上で再生可能エネルギーとリンクさせ、グローバル水素を取り込んで、「水素基本戦略」に示された基本シナリオを実現させねばならない。
 水素社会の基本構成要素は、製造、貯蔵・輸送および利用の3つであり、個別の詳細なシナリオに基づいた技術開発が求められる。貯蔵・輸送に関しては、水素そのもののほかに、水素吸蔵合金やメチルシクロヘキサン (MCH) などの水素含有化合物を利用する態様が広く研究されてきた。液化水素、アンモニアおよびMCHのそれぞれの特質を生かした調和が必要である一方、それぞれの技術の革新もまた必要とされている。
 液化水素においては、演者が昨秋よりプロジェクトを開始した磁気冷凍法が液化効率向上の切り札となる。現行技術と比較しつつ開発の現状を革新の例として示し、最後に今後の展望を述べる。

  1. 水素社会の再定義
    1. 「水素基本戦略」が描く「水素社会」
    2. 水素社会のシナリオ
    3. 再生可能エネルギーと水素社会
    4. グローバル水素を活用する水素社会
    5. 再定義された水素社会に必要な材料と技術
  2. 水素の貯蔵・輸送技術
    1. 定置用貯蔵と輸送用貯蔵
    2. 水素の固形化と液化
    3. 水素キャリアとしてのメチルシクロヘキサンとアンモニア
    4. 国内外の開発動向
    5. キャリア間の比較とIEAレポート
  3. 液化水素
    1. エネルギーキャリアとしての可能性
    2. 液化効率およびボイルオフの問題
    3. 現行の気体冷凍法液化の原理
    4. 「水素・燃料電池戦略ロードマップ」の目標値
    5. 磁気冷凍法液化の原理
    6. JST未来社会創造事業における革新的水素液化システム
    7. 磁性材料およびオルソパラ変換材料の開発動向
    8. 磁気冷凍システムの今後の展望
  4. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 西宮 伸幸
    日本大学 理工学部 物質応用化学科
    特任教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

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: 38,000円 (税別) / 41,800円 (税込)
複数名
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,800円(税込)
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  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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