技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フィルム製膜・延伸過程での応力発生メカニズムと低減対策

フィルム製膜・延伸過程での応力発生メカニズムと低減対策

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年9月4日(水) 10時00分 16時30分

プログラム

第1部 高分子溶液からのフィルム形成過程における表面・界面の固化現象と残留応力発生メカニズム

(2019年9月4日 10:00〜11:30)

  1. 溶媒成膜過程と残留応力
  2. 残留応力発生機構
  3. 一般的な固化過程
  4. 乾燥条件が固化に与える影響
    • 質疑応答

第2部 高分子の延伸における分子配向・配向結晶化のメカニズム

(2019年9月4日 12:15〜14:15)

 延伸は高分子材料を引き伸ばすだけの単純な工程ですが、大きな構造変化をもたらし、物性も大きく変わるのでなかなか奥深い。 この講義では延伸による分子配向制御に注力し、概要を述べるつもりです。

  1. 延伸とは何か? 延伸装置と延伸条件
  2. 分子配向の3要素
    1. 配向形態 どの様に並んでいるのか?
    2. 配向度 どの程度並んでいるのか?
    3. 配向要素 何が並んでいるのか?
  3. 高分子の複屈折
    1. 光学現象と屈折率物質の光学物性は屈折率で決まる
    2. 光学異方性光学物性の異方性も屈折率で表現できる
    3. 複屈折の起源複屈折はなぜ生じるのか
      1. 誘起複屈折 応力による複屈折
      2. 配向複屈折 変形による複屈折
      3. 形態複屈折 構造による複屈折
    4. 固有複屈折 分子構造と複屈折の関係
  4. 延伸による分子配向制御
    1. 延伸による分子配向 延伸条件による複屈折の制御
    2. 配向結晶化 分子配向による構造形成
    • 質疑応答

第3部 高分子フィルムの複屈折と応力測定

(2019年9月4日 14:30〜16:30)

  1. 高分子材料の複屈折とその制御
    1. 高分子の複屈折の基礎と分類
    2. 応力光学則
    3. 分子配向と複屈折
    4. ガラス状態での複屈折
    5. 微細構造による複屈折
  2. 分子配向と残留応力
    1. 高分子フィルムにおける分子配向と応力
    2. 溶融延伸フィルムにおける分子配向と複屈折
    3. 溶液キャストフィルムにおける分子配向
  3. 光弾性複屈折
    1. 残留応力と光弾性複屈折
    2. 熱処理による光弾性複屈折の抑制
    3. 逆可塑化による光弾性複屈折の抑制
    4. マスクからの進化…更なる深化へ
    • 質疑応答

講師

  • 扇澤 敏明
    東京工業大学 大学院 理工学研究科 物質科学専攻
    教授
  • 大越 豊
    信州大学 繊維学部 繊維システム工学科
    教授
  • 信川 省吾
    名古屋工業大学 大学院 工学研究科 工学専攻 生命・応用化学系プログラム (しくみ領域)
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/26 光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化 オンライン
2024/11/26 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/11/27 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 プラスチックのマテリアルリサイクル技術入門 オンライン
2024/11/27 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/28 プラスチック成形品の残留応力発生メカニズム&長期信頼性の予測法 オンライン
2024/11/28 ゾル-ゲル法の基礎と機能性材料作製への応用および新展開 オンライン
2024/11/28 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン
2024/11/29 トライボロジー 入門講座 オンライン
2024/11/29 生体温度域でのスパッタリング成膜技術の基礎と応用 オンライン
2024/11/29 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン
2024/12/3 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/12/4 エポキシ樹脂の基礎および各硬化剤の使い方・選び方 オンライン
2024/12/4 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2024/12/4 レオロジーの基礎と測定法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/29 先端半導体製造プロセスの最新動向と微細化技術
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発