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車載用LIBの急速充電性能と材料技術の最新動向

車載用LIBの急速充電性能と材料技術の最新動向

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年6月27日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 電池原材料の開発、製造と販売の実務担当者
  • 周辺のシステムや充放電回路の技術関係者
  • リチウム電池、全固体電池の研究者、技術者

修得知識

  • 全固体電池の基礎知識
  • 全固体薄膜電池の作製と評価
  • 固体電解質/電極界面の電気化学評価と構造解析

プログラム

 EVの普及に向けて、充電時間の短縮、航続距離の伸長、車両価格の低減が一層求められてきた。これに伴い、車載用LIBの大容量化が進行している。容量が増えれば充電時間が長くなる。この解決法としては、“急速充電”が検討されている。本セミナーでは研究者と実務家の異なる視点から得られる最新情報セミナーになっている。

第1部 EV、PHV 用リチウムイオン電池の特性と急速充電

(10:30~12:30)

 テーマは「急速充電…」ですが、この内容はEV、PHV のリチウムイオン電池の技術課題が全て集約されている。電池原材料の開発、製造と販売の実務ご担当者が、二次電池の基礎データを見て、1.そのデータが妥当か 2.業界レベルをクリアしているか 3.安全性や寿命に無理が無いか…自ら判断するデータを示したい。
 更には、今後2、3年のEVとPHVの技術展開の中で、急速充電をキーとする次項も解説したい。

  1. リチウムイオン電池 (セル) の構成、特性と電極構造
  2. 充電と放電、過充電と過放電 発熱と冷却
  3. EV、PHVの電池システム (1) 型式と冷却
  4. EV、PHVの電池システム (2) 走行と効率
  5. 急速充電、通常充電とシステム
  6. 安全性 (試験) 規格との関係
  7. 高速充電への全固体セルの可能性 図表74~83
  8. まとめ

第2部 全固体電池における界面抵抗低減と超高速充放電

(13:30〜14:50)

 固体電解質を利用した全固体電池の開発が進められている。全固体電池と液系電池の大きな違いは、リチウムイオンが電解質と電極の固体/固体界面を移動することであり、全固体電池の実用化のためには電解質/電極界面の抵抗低減が急務となっている。電解質/電極界面のイオン伝導特性は、電解質と電極の材料の組み合わせだけではなく、その界面の形成プロセスに強く依存する。本セミナーでは、薄膜を利用した電解質/電極界面の研究について紹介する。高いイオン伝導特性を示す界面構造ならびに全固体リチウム電池の開発設計指針、さらにはそれら全固体電池の高速充放電特性について解説する。

  1. 全固体リチウム電池
    1. 全固体電池の基礎
    2. 実用化の課題と固体電解質/電極界面制御の重要性
  2. 固体電解質/電極界面研究の基礎
    1. 界面研究の方法論
    2. 電池材料の薄膜作
    3. 薄膜型全固体電池の作製
    4. 交流インピーダンス測定による界面抵抗評価
  3. 固体電解質/電極界面の構造評価
    1. 透過電子顕微鏡を用いた構造評価
    2. X線回折を用いた構造評価
    3. 全固体電池の開発設計指針
  4. 高電位正極を用いた全固体電池
    1. 低抵抗界面の実現と高速充放電
    2. アニール効果
    3. 電解質/電極界面におけるリチウムイオンの拡散現象

第3部 チタン酸リチウムを負極に用いたリチウムイオン二次電池 SCiB TM の特徴と代表的な適用例

(15:00〜16:20)

 通常とは異なる酸化物材料 (チタン酸リチウム) を負極に用いることで発現する特徴をその原理から紹介。その上で、その特徴を活かした使い方、適用先を検討する。さらに、性能向上へ向けた次世代技術についても併せて紹介する。

  1. 東芝における蓄電池事業への取り組み
  2. 東芝二次電池SCiB TM の特徴
  3. 市場での活用実績
    1. 車載分野への適用
    2. 定置・産業分野への適用
  4. 次世代技術

講師

会場

ちよだプラットフォームスクウェア

5F 会議室 502

東京都 千代田区 神田錦町3-21
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主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,296円 (税別) / 50,000円 (税込)
複数名
: 20,833円 (税別) / 22,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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本セミナーは終了いたしました。

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