技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

化学プロセスの研究開発/製造研究における経済性検討とコスト試算、事業性判断・意思決定

化学プロセスの研究開発/製造研究における経済性検討とコスト試算、事業性判断・意思決定

~開発段階コスト試算、投資採算性検討の境界、製造原価計算方法、コスト削減~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年6月20日(木) 10時30分 16時45分

修得知識

  • 医薬品原薬の開発の考え方
  • 医薬品ビジネスのコスト構造
  • 採算性から見た製造プロセスの評価
  • 原単位表の作成法、見方
  • 製造原価の試算方法
  • コスト削減の考え方
  • コスト削減の事例、注意点
  • プロジェクトマネジメントの概要
  • スケールアップの考え方
  • 事業採算性検討の方法

プログラム

第1部『製造研究における経済性検討 ~原薬の製造法設定におけるコスト削減の実際と製造原価計算方法』

(10:30~12:30)

 原薬、中間体の製造プロセスを設定する際、収率、品質だけでなく、将来の採算性予測も重要なポイントとなる。例えば、原薬、中間体の製造を外部委託する場合、その費用の妥当性評価に自社製造した場合の製造原価が必要となる。製造原価を試算する際の基本は設定した製造プロセスを元に作成する原単位表である。
 本セミナーでは原単位表の作成法、それを元にした製造原価試算の仕方、そこから見えてくるコスト削減の考え方についていくつかの事例を参考に説明する。

  1. 医薬品 (原薬) 開発の考え方
  2. 医療用医薬品ビジネスの価値連鎖とコスト構造について
    • 販売予測 (投与量、薬価、売り上げ) から想定される原薬必要量の考え方
  3. 製造原価の計算方法について
    • 原単位表の作成法 (いくつかの実験事例を元に)
    • 製造プロセス、製造日程、製造人員、廃液処理、品質管理、製造設備 (減価償却) 等を含めた製造原価の考え方
  4. 小スケールとスケールアップ (商用生産) の考え方、注意点
  5. コスト削減の考え方
    • 原単位表の見方
  6. 具体的なコスト削減の例 (事例を参考に)
    • 原料価格の見直し
    • プロセスの改良、工程短縮
    • 溶媒回収の必要性
    • 入手困難な原料、特殊原料の自社製造
  7. その他
    • 質疑応答・名刺交換

第2部『化学プロセスにおける研究開発時のコスト試算、事業性判断と意思決定 ~研究開発担当者が知っておくべき必須知』

(13:15~16:45)

 業務はオペレーションとプロジェクトあるが、スケールアップ研究は期限が明確なプロジェクトとして業務を行うべきである。まず、業務をプロジェクトの特性や進め方について概説する。次に、実用化への第一歩であるスケールアップ研究の考え方や事例について解説する。最後に、スケールアップ研究が成功しプラント建設の是非を判断する事業採算性について説明する。

  1. プロジェクトで業務を考える
    1. プロジェクトとオペレーションの違い
    2. プロジェクトマネジメントとは
    3. プロジェクトマネジメントの要点
  2. 実用化への第一歩スケールアップ
    1. 化学者の視点 (プロダクト) と化学工学者の視点 (プロセス)
    2. スケールアップの難しさ
    3. 連続プロセスとバッチプロセスのスケールアップ
    4. 実験室と実設備の違い
    5. スケールアップのためのデータ取得
    6. モデル化
    7. スケールアップ事例
  3. 開発段階におけるコスト試算
    1. 物質収支と変動費の推算
    2. 設備投資額の概算
    3. 製造コストの概算
  4. 事業採算性検討と投資意思決定
    1. ディスカウント・キャッシュ・フロー (DCF) 法による計算
    2. 投資採算性検討の境界の考え方
    3. 感度分析
    4. 投資判断
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 丸橋 和夫
    株式会社 三和ケミファ 医薬品事業部
    統括本部長
  • 阪井 敦
    株式会社 KRI 環境化学プロセス研究部
    理事 / 部長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/7 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/6/10 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 初級講座 オンライン
2024/6/10 成功/失敗事例から学ぶコンパニオン診断薬の開発戦略と課題 オンライン
2024/6/10 非GLP試験における信頼性確保 オンライン
2024/6/11 失敗事例から学ぶGMP教育訓練とクオリティカルチャー オンライン
2024/6/11 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/6/11 非無菌製剤製造時の清浄度を考慮した品質管理と査察を意識した留意点 オンライン
2024/6/11 医薬品包装資材の供給者管理と工程バリデーションの留意点・トラブル解決事例 オンライン
2024/6/11 新規モダリティ医薬事業価値最大化のための薬価戦略・事業化戦略策定のポイント オンライン
2024/6/11 薬機法の実務を考慮した医薬品特許戦略の新たな視点 オンライン
2024/6/11 医薬品・医療機器包装における3極 (日欧米) 法規制の比較と申請書記載方法 オンライン
2024/6/11 承認申請パッケージにおける外国データ利用のポイントと対面助言の事例 オンライン
2024/6/11 GCP監査の基礎と効果的な監査実施 オンライン
2024/6/11 PIC/S GMP Annex I改定セミナー オンライン
2024/6/12 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるGCTP省令等ハード・ソフトの要求事項及び手順書を含むドキュメントの作成 東京都 会場・オンライン
2024/6/12 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/12 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン
2024/6/12 実務経験をふまえた医薬品開発担当者のための人材育成プログラム (導入/継続教育) オンライン
2024/6/12 動物用体外診断薬における薬事規制と申請業務のポイント オンライン
2024/6/12 GMP事例集 (2022年版) 徹底解説セミナー オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/9/29 未利用バイオマスの活用技術と事業性評価
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書