技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

オーファンドラッグで利益を上げる医薬品の開発・事業モデルの構築

オーファンドラッグで利益を上げる医薬品の開発・事業モデルの構築

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーではオーファンドラッグを出発点とした適応拡大の成功策を詳解いたします。

開催日

  • 2019年5月10日(金) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 海外のオーファンドラッグ・カンパニー:各社パイプラインと事業予測

(2019年5月10日 10:00〜12:00)

 海外には、希少疾患薬の開発と販売にフォーカスしたいわゆる「オーファンドラッグ・カンパニー」が多く存在する。それらのファーマやバイオテックはM&Aや他社品目の戦略的導入を繰り返すとともに、オーファンドラック・カンパニーの事業開発幹部が独立して新たなオーファンドラック・カンパニーを設立するなどしてビジネスを拡大してきた。
 本講座では演者が身近に見てきた事例も含め、海外で誕生した比較的新しいオーファンドラッグ・カンパニーについて、その事業戦略や各社パイプラインと事業予測、各社の国内提携の可能性などについて紹介をしたい。

  • M&Aを繰り返す海外のオーファンドラック・カンパニー
  • オーファンドラック・カンパニーは、同一品目をテリトリーを分けて販売
  • 国内に進出した海外オーファンドラッグ・カンパニーの事例
  • 最近設立された海外のオーファンドラッグ・カンパニー
  • 国内パートナーが必要なオーファンドラッグ
  • 希少疾病における核酸医薬の開発品目
  • 質疑応答

第2部. 適応追加を見据えたオーファンドラッグの開発マネジメント

(2019年5月10日 12:45〜14:45)

 高い薬価がつく適応症から開発するという考え方が製薬企業では一般的である。高い薬価という考え方を優先すれば、オーファンドラッグとして開発していき、その後に適応拡大していくという考え方である。もちろん、開発の難度が低く承認をとりやすい適応症から開発するという考え方もあるが、薬価の高低で開発順位を決めることも一つの考えである。
 最近の例で、患者数が少ないオーファンの癌種で最初に効能を取得して高い薬価を取得したがん免疫療法薬があった。高い薬価でも患者数が少ないために売上高はさほどのものではないと予想されていた。その後、その薬剤は、患者数が相対的に多いがん種の適応が追加で承認された。薬価はこれまで通りであったため、大きな売上額に膨らみ、保険財政を一剤で食いつぶすのではないかという懸念さえ社会的に議論されることになった。その結果、通例のやり方に沿わない形で、薬価が半分に減額された。
 追加した適応による売り上げ増を考慮され、いずれ薬価が下げられることを予想しておくのは製薬企業では通常であるが、次の薬価改訂時期までは高い薬価で流通していたのがこれまでの通例であった。しかし、この事例では、その額が余りにも大きく、次回薬価改訂時期まで待てないということで薬価引き下げを審議されたのである。しかも、二年に1回という薬価改訂頻度のルールさえ変わり、毎年の薬価改定の道を開くきっかけにもなった。
 このがん免疫療法薬の例を鑑みると、「適応拡大を見据えたオーファンドラッグの開発マネジメント」は従来の考え方では通用しなくなってきている可能性が高く、新たな開発戦略の構築が急務となっていることが読み取れる。

  1. オーファンドラッグの開発にあたっての国の支援
    • 優先審査
    • 申請手数料の減額
    • 再審査期間の延長
    • 助成金の交付
    • 税制措置上の優遇措置
  2. 後発品の参入がなく、粛々と効能追加および剤型追加をおこなって成功しているオーファンドラッグの紹介
  3. ドラッグ・リポジショニングという考え方
  4. オーファンドラッグにおける効能追加と知財
  5. オーファンドラッグにおける効能追加と薬価
    • 質疑応答

第3部. 元審査官からみた希少疾病用医薬品における指定申請及び承認申請 (適応拡大を含む) の留意点

(2019年5月10日 15:00〜17:00)

 希少疾病用医薬品として、指定されるためには、3つの要件を満たした上で、指定申請を行う必要がある。その際の留意点について、過去に指定された品目を基に、説明する。また、希少疾病用医薬品の承認申請時の留意点、照会事項対応等について、過去の審査事例等を踏まえて、説明する。

  1. 希少疾病用医薬品の指定申請
    1. 指定要件
    2. 指定申請の流れ
    3. 指定品目を踏まえた留意点
  2. 希少疾病用医薬品の承認申請
    1. 新医薬品の審査の流れ
    2. 規制対応時の留意点
    3. 希少疾病用医薬品の照会事項例
    • 質疑応答

講師

  • 原 光信
    合同会社ファーマBDL
    CSO (Chief Science Officer)
  • 谷口 公嗣
    株式会社CMCエクスメディカ 学術企画本部
    エグゼクティブフェロー
  • 浅田 隆太
    国立大学法人 岐阜大学医学部附属病院 先端医療・臨床研究センター
    准教授 / 副センター長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/8/7 医薬品薬事・申請業務のための英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/8/7 医薬品 (外用剤) の開発・製剤設計のポイント オンライン
2024/8/7 製造・試験室におけるGMP記録/データインテグリティ管理 オンライン
2024/8/8 製造・品質試験/輸送・安定性試験/承認申請コース 全3コース オンライン
2024/8/9 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン
2024/8/9 バイオ医薬品におけるタンパク質の凝集分析と処方決定までの具体的事例 オンライン
2024/8/13 製造販売後におけるRWD (リアルワールドデータ) 利活用の実際 オンライン
2024/8/13 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/8/19 GMP文書・当局査察・監査時の英語表現と効果的な説明のポイント オンライン
2024/8/19 医薬品製造現場におけるQuality Culture醸成とCAPAの推進 オンライン
2024/8/21 LC-MSによる医薬品分析での試験法検討とバリデーション オンライン
2024/8/23 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2024/8/26 希少疾病用医薬品の薬価算定の実際と適正な利潤獲得のための薬価戦略 オンライン
2024/8/26 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2024/8/27 TPPを有効活用した医薬品開発のプロジェクトマネジメントと事業価値評価・意思決定 オンライン
2024/8/27 PPK/PD 解析・E-R解析の基礎および薬剤応答の予測への活用 東京都 会場・オンライン
2024/8/27 再生医療等製品の輸送方法の開発、安定性試験の実施 オンライン
2024/8/28 単なる書類監査で終わらない実効性のある監査にするための監査員養成講座 東京都 会場・オンライン
2024/8/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2024/8/28 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書
2005/7/28 ビジネス力養成講座