技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

技術者・研究者のための高分子レオロジー入門講座

技術者・研究者のための高分子レオロジー入門講座

大阪府 開催 会場 開催 デモ付き

開催日

  • 2019年2月5日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • レオロジー、材料の変形や流動が重要な分野の技術者・研究者
    • 高分子
    • スラリー
    • 粘着剤
    • CFRP、繊維強化プラスチック
    • 塗料
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品 など

修得知識

  • 高分子溶融物と高分子固体の実用レオロジー
  • 高分子成形加工のレオロジーの基礎
  • 高分子材料の開発や成形加工への応用のための力

プログラム

 高分子の実用レオロジー (変形と流動) の入門講座です。役立つ、業務に生かせるを大前提に、数式はほとんど無しにやさしくわかりやすく解説します。高分子材料の開発や性能向上、成形加工に役立つ実際的なレオロジーをデータや図を多用してビジュアルに明示します。難しそうと敬遠していた粘弾性も、そういうことかと納得でき、使いこなしていけるようになります。

  1. 高分子レオロジーの基礎
    1. 応力・ひずみ・ひずみ速度とは
    2. 応力 – ひずみ曲線:弾性率、降伏応力、強度
    3. 応力 – ひずみ曲線:引張速度と温度の影響
    4. 粘度曲線:せん断速度依存性、指数則
    5. 粘度曲線:温度と分子量の影響
    6. せん断流動における粘性力と弾性力
    7. 第1法線応力差 (弾性応力) とダイスウェル
    8. せん断流動における高分子の配向と伸長
  2. 高分子の動的粘弾性
    1. 動的粘弾性とは
    2. 2つの弾性率G’, G“の意味
    3. ガラス・ガラス転移・ゴム状・流動領域
    4. ゴム状領域の弾性率とからみ合い点間分子量Me
    5. 代表的な高分子のMe
    6. いろいろな高分子のG‘とG”:角周波数依存性
    7. 時間 – 温度の重ね合わせでG’,G“のデータを広げる
    8. 時間 – 温度換算則の意味
    9. シフトファクターの温度依存性:WLF式
    10. 粘度曲線の時間 – 温度の重ね合わせ
    11. コックスメルツ則で粘度曲線を予測
  3. 高分子成形加工における変形と流動
    1. せん断、一軸・二軸・平面伸長と加工工程
    2. せん断、一軸・二軸・平面伸長と関連粘度
    3. 一軸伸長流動:測定法、伸長粘度、ひずみ硬化
    4. ひずみ硬化度の比較:一軸・二軸・平面伸長粘度
    5. ひずみ硬化の増大方法:超高分子量成分、長鎖分岐
    6. いろいろな長鎖分岐構造とひずみ硬化
  4. 成形加工のレオロジー各論
    1. 射出成形のレオロジー
      1. 射出成形の概要:充填・保圧・冷却
      2. キャビティー内の圧力変化
      3. けん引流れと圧力流れ
      4. キャビティー内の速度分布と流線
      5. フローフロントでのファウンテンフロー
      6. 射出成形品の厚み方向の配向分布
      7. 高分子の配向と充填繊維の配向
      8. メルトフロントとウェルドにおける繊維配向
    2. ブロー成形のレオロジー
      1. ダイレクト・ブローの概要
      2. パリソン形成:ダイスウェルとドローダウンの影響
      3. 拘束膨張とコーナーでの偏肉
      4. ひずみ硬化と偏肉抑制の関係
    3. 発泡成形のレオロジー
      1. 化学発泡と物理発泡・超臨界発泡
      2. 押出発泡
      3. 長鎖分岐の分岐点数と分岐構造
      4. 長鎖分岐構造と一軸伸長粘度挙動
      5. ひずみ硬化と発泡倍率増大の関係
    4. フィルム・キャスティングのレオロジー
      1. フィルム・キャスティングの概要
      2. PPのフィルム・キャスティング
      3. キャスティング中の幅と速度の変化
      4. キャスティング中の温度と結晶化度の変化
      5. キャスティング中の伸長粘度の増大
  5. 高分子固体のレオロジー
    1. 高分子固体の粘弾性:弾性率E’, E“と損失正接tanδ
    2. 高分子のE’, E”:温度依存性 (温度分散)
    3. いろいろな高分子のE’, E”:温度分散
    4. 主分散 (ガラス転移) と結晶緩和:分子の運動
    5. いろいろな副分散:ローカルな分子運動
    6. 耐衝撃性と副分散
    7. 高分子ブレンドの相分離状態とE’, E”
    • 質疑応答・名刺交換

会場

ドーンセンター

4F 中会議室1

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/21 熱分析入門 オンライン
2024/6/21 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/6/21 アニオン重合の基礎知識と高分子の精密制御 オンライン
2024/6/21 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2024/6/24 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/26 レオロジーの基本 東京都 会場・オンライン
2024/6/27 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/27 プラスチックの力学特性と評価方法および複合化による改善手法 オンライン
2024/6/27 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/6/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/6/28 ポリイミド入門講座 オンライン
2024/7/2 ポリマー合成の自動化とプロセス分析 オンライン
2024/7/3 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/7/4 樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構と その制御・対策 オンライン