技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック製品の強度設計における安全率設定入門

プラスチック製品の強度設計における安全率設定入門

~応力、成形、環境要因を考慮したプラスチック製品の信頼性向上~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック製品の安全率を設定する際に必要な基礎知識を解説いたします。

開催日

  • 2018年12月4日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質保証、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など

修得知識

  • プラスチックの安全率設定に影響する諸要因
  • プラスチックの安全率設定に関する考え方
  • プラスチック製品の品質評価法

プログラム

 金属製品では安全率を設定し、破壊応力を安全率で除した許容応力を設計応力として強度設計するのが一般的である。しかし、プラスチック製品は粘弾性挙動、負荷応力、環境劣化、設計・成形などが関係するので、単に安全率だけで強度設計することは困難である。
 本講では、安全率を広義にとらえ、各種破壊強度をもとにした設計応力 (許容応力) および環境劣化や設計・成形による強度低下を考慮した安全設計対策について解説する。併せて、プラスチック製品の良し悪しを調べる品質評価法についても述べる。

  1. プラスチック製品強度に影響する基本特性と安全率のとらえ方
    1. 安全率とは
    2. プラスチックの基本特性
    3. プラスチック製品の安全率のとらえ方
  2. 強度特性と安全率、許容応力
    1. 強度特性
      1. 静的強度
        • 引張
        • 曲げ
      2. 衝撃強度
      3. クリープひずみ、クリープ破壊
      4. 疲労強度
    2. 各強度に対応する安全率、許容応力
  3. 応力亀裂と許容応力および安全設計
    1. 応力亀裂
    2. ストレスクラック
      1. ストレスクラック性の評価法
      2. 評価事例
      3. 許容応力
    3. ケミカルクラック
      1. ケミカルクラック性の評価法
      2. 評価事例
      3. 許容応力および安全設計対策
  4. 環境劣化と安全設計対策
    1. 熱劣化
      1. 熱劣化の原理
      2. 熱劣化の寿命予測法
      3. 安全設計対策
    2. 紫外線劣化
      1. 紫外線劣化の原理
      2. 促進曝露試験による寿命予測
      3. 安全設計対策
    3. 薬品劣化
      1. 薬品に対する挙動
      2. 耐薬品性評価法
      3. 安全設計対策
  5. 設計、成形と安全設計・成形
    1. ウェルドライン
      1. ウェルドラインタイプと強度低下要因
      2. 安全設計、成形対策
    2. 残留ひずみ
      1. 残留ひずみ発生原理
      2. 安全設計、成形対策
    3. 応力集中
      1. 応力集中源の発生要因
      2. 安全設計、成形対策
    4. 成形工程における分解
      1. 成形工程における分解要因
      2. 成形対策
  6. 製品の品質評価法
    1. 分解、劣化に関する評価法
    2. クラック、破壊に関する評価法
    3. 加速信頼性評価法
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/8 生分解性マイクロカプセルの材料設計、用途展開、今後の展望 オンライン
2024/4/8 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/9 エポキシ樹脂の分子構造・硬化性および耐熱性とその他の機能性付与技術 オンライン
2024/4/9 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/4/10 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2024/4/10 押出加工技術の基本技術とトラブル対策 オンライン
2024/4/10 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2024/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/12 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2024/4/12 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/4/12 光学樹脂における屈折率・複屈折の考え方とその測定・制御 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術の基礎と技術動向 オンライン
2024/4/16 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2024/4/17 金属材料の破壊、破損メカニズムとその解析法 オンライン
2024/4/18 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/4/18 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/4/19 生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器・包装への応用展開 オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2024/4/19 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2020/1/17 最新プラスチック加飾技術の動向と今後の展望
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集