技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装

GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年7月26日(木) 10時30分 16時30分
  • 2018年7月27日(金) 10時30分 17時05分

プログラム

セッション1 欧州のPV規制の枠組み (EMAの市販後薬事規制)

(2018年7月26日 10:30~12:00)

講演のねらい
  • 欧州共同体におけるEMAと加盟国の当局との協力体制を理解する。
  • 欧州の法体系とPV規制 (Regulation、Direction、Guidelie) を理解する。
  • 欧州のPV規制が要求しているPVシステム及び品質システムを理解する。特に、品質システムが機能するよう、トップマネジメントのリーダーシップが必要であることを理解する。
  1. 欧州のPV規制と体制の構築の流れ
    1. 欧州共同体の加盟国とPV規制の動き
    2. PV規制 – 法的拘束力のあるガイドライン
    3. EUのPV規制を支える組織とその役割
    4. EUのPV体制を支える特有の仕組みや協力体制
  2. EUのPV規制が要求するPV活動
    1. EU GVPの概要と日本との比較
    2. EUのPVシステム
  3. EU GVPが要求するQuality Management System (QMS) の概要
    1. PVシステム及び品質システムの枠組みの文書化
    2. PVシステム並びに品質システムの文書化 (Plan)
    3. PVシステム並びに品質システム実施の文書化 (Do)
    4. トップマネジメントによる品質システムに関するリーダーシップと文書化 (Check&Act)
    • 質疑応答・名刺交換

セッション2 『2017 GVP Module改訂の要点』

(2018年7月26日 12:45~14:45)

2017年に行われたGVP Moduleの改訂に着目して、その大筋・ポイントを理解する事をねらいとする。改定の要点をまとめ、一言でいえば「改定は ——— ということ」と聴講者が言えるような講演内容としたい。
Module改定とEudravigilanceのversion upが及ぼすPV Practiceへの影響と対応についても考察したい。

  1. ModuleⅠ
  2. ModuleⅡ
  3. ModuleⅤ
  4. ModuleⅥ
  5. ModuleⅨ
  6. Module XV
  7. Module XVI
    • 質疑応答・名刺交換

セッション3 EU PVシステムと欧州QPPV (仮)

(2018年7月26日 15:00~16:30)

EU GVPモジュールIに沿った欧州の市販後ファーマコビジランス規制、とくに品質システムについて概要を説明するとともにEMA及びEU各国規制当局に関する規制についても説明する。

  1. PVシステムと品質管理
  2. EU内のネットワーク機能と欧州QPPV
  3. EU 規制当局ネットワークの役割
  4. EU内におけるデータの保護について
  5. 公衆衛生緊急事態に対するEUでのPV準備計画
    • 質疑応答・名刺交換

セッション1 欧州要求事項をふまえたPV – SOPの作成

(2018年7月27日 10:30~12:00)

EU GVP Module、EU当局の査察事例、MHRAが発行しているPractice Guidance等を踏まえ、EU対応の理想的PV SOPとは何かを考える。

  1. EU GVP ModuleをふまえたPV SOP作成
    1. SOP for SOP
    2. ModuleⅠ対応のSOP
      (Pharmacovigilance systems and their quality systems)
    3. ModuleⅡ対応のSOP (Pharmacovigilance system master file)
    4. ModuleⅢおよびModuleⅣ対応のSOP
      (Pharmacovigilance inspectionsおよびpharmacovigilance audits)
    5. ModuleⅤ対応のSOP (Risk management systems)
    6. ModuleⅥ対応のSOP (Collection, management, and submission)
    7. ModuleⅦ対応のSOP (Periodic safety update report)
    8. ModuleⅧ対応のSOP (Post – authorization safety studies)
    9. ModuleⅨ対応のSOP (Signal management)
    10. ModuleⅩ対応のSOP (Additional monitoring)
  2. MHRA GPP Guideから見た社内部署とのcommunication,interactionに絡むSOP作成
    1. 品質部門 (Product Quality)
    2. Medical Information
    3. Regulatory Affairs
    4. Clinical Research
    5. Information Technology
    6. All Personnel
    7. Sales and Marketing
    8. Senior Management
  3. EUおよびMHRA PV Inspection Reportから見た今後注力すべきPV SOP
    1. Criticalの多かった指摘事項に絡むSOP
    2. Critical+Majorで最も多かった指摘事項に絡むSOP
  4. 会社外組織との相互作用に関するSOP
    1. 外部委託のSOP
    2. 契約書締結,狭義にはSDEAに関するSOP
    • 質疑応答・名刺交換

セッション2 PVシステムにおけるQuality Management System構築

(2018年7月27日 12:45~14:15)

書籍に記載していない事項を交えて解説することによって、より理解を深めていただくことができることを目指します。

  1. Quality Management SystemとPVシステム
    1. EU GVP ModuleⅠとISO 9001,J – GVP/GPSP
    2. QMSを理解するためのポイント
      • Quality
      • QC
      • Quality assuranceとQuality management
      • プロセスと手順の違い
    3. ModuleⅠ
      • ModuleⅠの構成
      • PV体制の構築および遂行の前提
      • 品質目標とモニタリング,マネジメントレビュー
      • リソースマネジメント
      • 品質システムの文書化
      • パフォーマンスのモニタリング
  2. CAPAの構築・管理体制
    1. 発生した問題の収集および報告
    2. 発生した問題のRoot cause (根本原因) 分析および影響評価
    3. 影響評価結果を踏まえた根本原因への対策立案
      (Correction,Corrective action,Preventive action)
      • 修正 (Correction)
      • 是正処置 (Corrective action)
      • 予防処置 (Preventive action)
    4. 対策遂行
    5. 対策の効果確認
    • 質疑応答・名刺交換

セッション3 監査実施計画と監査の実際【監査実施側】

(2018年7月27日 14:25~15:40)

 2012年に施行された新たな欧州PV規制 (EU GVP Modules) に基づいてPV監査を実施する際に、監査実施計画の作成および監査の実際について、主にGVP Module IVを参照しながら考慮すべき点を解説する。

  1. 監査実施計画
    1. Strategic Level Audit Planning
    2. 監査の分類とリスク評価項目
    3. リスク評価の手法
    4. リスク評価に基づく監査スケジュール (長期監査計画,年間監査計画) の作成
  2. グローバルPV監査で確認すること
    1. 社内PVシステム監査
    2. 販社/グループ会社監査
    3. PV vendor・業務委託会社監査
    4. ライセンスパートナー/業務提携会社監査
  3. グローバルPV監査の実際
    1. 監査の目的
    2. 監査の流れ
    3. 監査スコープおよび各監査項目のポイント
    4. PV監査での所見例
    5. CAPAの追跡・管理
    • 質疑応答・名刺交換

セッション4 海外提携企業によるPV監査時の留意点【被監査側】

(2018年7月27日 15:50~17:05)

PV監査を受ける立場から、PV監査の流れを概観し、準備段階で行うべきこと、監査当日の留意点、CAPA立案の心得などを解説する。

  1. 背景
  2. PV監査の流れ
  3. 監査前の対応
    1. PV監査通知 (Audit notification) の受領
    2. 監査対応責任者の指名
    3. PV監査通知への回答および日程調整
    4. 監査員への質問
    5. 事前提出資料作成
    6. アジェンダ受領
    7. 当日までの準備
  4. 監査当日対応
    1. Opening meeting
    2. インタビュー
    3. 文書レビュー (Document review)
    4. 文書提示依頼 (Document request)
    5. Close – out meeting
  5. 監査後対応
    1. 監査回答書作成
    2. 監査回答書作成時の留意点
    3. 監査回答書提出
    4. CAPA実行
  6. PVAに関する留意事項
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 木場 洋行
    中外製薬 株式会社 医薬品安全性本部
    副部長
  • 岩岡 貞樹
    ロックヒルコンサルティング
    代表
  • 大西 昭子
    メルクセローノ株式会社 R&D Quality Quality Strategyチーム
    ディレクター
  • 岩岡 貞樹
    ロックヒルコンサルティング
    代表
  • 澁谷 孝満
    大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部データセンター
  • 宮内 洋昌
    グラクソ・スミスクライン株式会社 開発本部 レギュラトリーコンプライアンス・リスクガバナンス部門 薬事監査部
    部長
  • 波多江 よう子
    協和発酵キリン株式会社 PV推進部
    マネジャー

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 66,500円 (税別) / 71,820円 (税込)
複数名
: 35,000円 (税別) / 37,800円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 65,000円(税別) / 70,200円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 70,000円(税別) / 75,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 130,000円(税別) / 140,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 195,000円(税別) / 210,600円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/25 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2024/12/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/12/26 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/12/26 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/27 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/27 英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/12/27 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/27 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2025/1/6 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/1/6 改正GMP省令、PIC/S DIガイドをふまえたGMP文書・記録の再点検 (データ改竄、捏造、隠蔽防止のための工夫) オンライン
2025/1/6 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/7 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/8 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2025/1/8 失敗成功事例から学ぶ原薬の各ステージでのスケールアップ製造のポイント オンライン
2025/1/8 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2025/1/8 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2025/1/9 注射剤の異物検査の方法と基準設定及び異物低減方法 オンライン