技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本セミナーでは、LNG関連市場において豊富な知見を有する講師が、現在の天然ガスの動きと今後の見通しを展望いたします。
2018年春に入り、LNGプロジェクトを取り巻く状況が大きく変貌している。2017年夏までは米国におけるシェール・ガス革命を契機とする原油価格の下落、豪州、米国におけるLNG輸出能力の増強によって、LNG需給が緩和するとされ、LNG価格は、スポット価格が2017年5月には百万Btu当たり5ドルへと下落した。しかし、2017年9月以降は原油価格が1バレル60ドル以上に回復し、中国が石炭に代わる暖房用燃料としてLNGの輸入を増加させ、2018年1月のLNGスポット価格は百万Btu当り11ドル超えと大幅に上昇した。その後、春の不需要期に入り7ドル台と少し落ち着いているものの、1年前とは需給状況が変化している。この要因としては、中国をはじめとしたアジア諸国による地球温暖化対策、大気汚染防止策としての石炭から天然ガスへの燃料切り替えによるLNG輸入増加が挙げられる。
LNG価格の上昇とLNG需給逼迫は再びLNGプロジェクト開発への機運を強め、日本の電力企業もモザンビークLNG、アラスカLNGの購入を検討している。2018年4月には、総額1兆5,000億円に達する、カナダのシェール・ガスを原料とするLNGプラントの投資が始まった。大型のLNGプロジェクトは、ロシアのヤマルLNG以来、4年ぶりとなる。米国におけるシェール・ガスを原料とした年間7,000万トンに達するLNG輸出プロジェクトが相次いでおり、2019年にはカタールを抜いて、豪州が世界最大のLNG輸出国となることが見込まれている。2020年までに米国と豪州から年間1億トンに達するLNG供給能力が誕生する。カタールも、2017年4月にはLNGプロジェクト新設を再開し世界最大のLNG輸出国を堅持する方針にある。さらに、欧州諸国への天然ガス販売が減少するロシアも、ヤマルLNG、サハリン3、ウラジオストックLNGをはじめとしてアジア大洋州へのLNG輸出計画を行っている。こうした数多くのLNG輸出プロジェクトの構想にもかかわらず、当初の予想と比べて国際LNG需給は緩和していない。2040年には中国が日本を抜いて世界最大のLNG輸入国となると見込まれ、2023年以降にはLNG需要が供給を追い抜くことが予想されている。アジア、中南米等においても、初期投資の負担が軽く、小規模なFSRU (浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備) の運用が増加基調となっており、LNG輸入国が増加し、LNG市場は拡大を続けている。2017年12月に出荷開始したヤマルLNGは、砕氷船型LNG輸送船が用いられる。①中国によるLNG輸入が増加していること、②LNG価格の上昇により、LNGプロジェクト開発への動きが再開していること、③洋上LNGプロジェクトが本格稼動すること、等からLNGを取り巻く状況に追い風が吹いている。
LNG取引については、従来の「売り手市場」から「買い手市場」への変化を受けて、世界最大のLNG輸入国である日本をはじめとしてLNG輸入国とLNG輸出国との間において、原油価格連動、仕向け地条項、転売禁止を中心としたLNGの購入形態、価格決定方式の見直しが進められている。今後も、長期的には、地球環境に優しいLNGの輸出量は、年間2億6,000万トンから年間6億トンを超えることが見込まれている。これまで、LNGプロジェクトに参画してきた産ガス国、メジャー (国際石油資本) 、総合商社、プラント・メーカー、重電メーカーは、2020年以降における、LNGプロジェクトの新たなビジネス・チャンスに動き出している。日本企業はLNGプラント、LNG専用船、FSRUの建設・運転・保守に関連する世界最先端の技術を持っており、2018年以降におけるLNGプロジェクトに関連するビジネス・チャンスと勝ち残り戦略についてLNG分野の第一人者が明確に解説する。
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