技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子の劣化加速試験

高分子の劣化加速試験

~試験条件設定 / 実条件との相関性 / 長期寿命予測への活用~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年6月20日(水) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 高分子製品に関連する技術者、品質担当者
    • 自動車材料
    • 複合材料
    • 電気・電子材料
    • 包装 など
  • 高分子製品の品質で課題を抱えている方

プログラム

第1部 ケミルミネッセンス法による高分子の安定性評価と促進試験時間の短縮

(2018年6月20日 10:00〜11:30)

 極初期の酸化劣化を検出するケミルミネッセンス法について原理から応用範囲まで幅広く紹介します。

  1. ケミルミネッセンスの原理
    1. ケミルミネッセンスとは
    2. 自動酸化と発光現象
  2. 装置について
    1. 装置概要
    2. 本体と試料室のラインナップ
  3. 高分子の測定例
    1. 初期酸化劣化測定例
    2. 酸化開始時間 (OIT) 測定例
    3. 画像による測定例
    4. 耐候性評価について
  4. 食品、生化学などへの応用例
    • 質疑応答

第2部 加速試験による高分子複合材料の長期耐久性評価

(2018年6月20日 12:10〜14:10)

  1. はじめに
    1. 加速試験の必要性
    2. マトリックス樹脂から見たCFRP
  2. 時間 – 温度換算則
    1. 樹脂の粘弾性と時間 – 温度換算則
    2. CFRPの強度への時間 – 温度換算則の適用
  3. 耐久性加速試験
    1. 加速試験の概要
    2. 加速試験の適用条件
    3. 加速試験の手順
    4. 加速試験の適用例
  4. おわりに
    • 質疑応答

第3部 オンライン紫外線照射 – 熱分解GC/MS法による高分子材料の迅速劣化評価

(2018年6月20日 14:20〜15:50)

 加熱炉型熱分解装置を用いる熱分解GC/MSシステムをベースに、Xeランプを光源とするマイクロ紫外線照射装置を組み合わせた、新しいポリマーの促進劣化試験法を開発した。この手法により、従来の試験法とよく相関した結果が得られるのみならず、劣化評価時間の大幅な短縮と、従来困難であった揮発性劣化生成物の分析を可能にした。

  1. はじめに
  2. オンラインUV/Py – GC/MS のシステム構成
  3. 耐衝撃性ポリスチレンの劣化評価
    1. オンラインUV/Py – GC/MS法によるHIPSの劣化評価
    2. オンラインUV/Py – GC/MSと従来法による劣化評価の相関
  4. 光触媒によるポリ塩化ビニルの光分解機構の解析
  5. 総括
    • 質疑応答

第4部 高分子複合材料の超加速劣化法と高速吸湿法

(2018年6月20日 16:00〜17:00)

  1. CFRP材料の超加速劣化法
    1. CFRP材料の温度のみによる加速劣化の問題点
      • 高温による乾燥
      • ガラス転移点
    2. 飽和水蒸気下における温度による超加速劣化法と注意点
    3. 超加速劣化試料の評価法
      • 曲げ強度
      • DMA (層間剥離開始温度)
      • SAICAS (斜め切削強度)
      • 断面観察
      • EPMA mapping
      • 陽電子消滅法
    4. CFRTP材料の超加速劣化法の実施例
    5. 寿命予測への展開
      • さらなる実条件との相関確認必要
      • その他の劣化条件の検討必要
  2. 高速吸湿法
    1. 高速吸湿法の必要性
    2. 高速吸湿条件
      • 劣化が起こっていない事の確認
    3. ISO国際標準化の状況
    • 質疑応答

講師

  • 佐藤 哲
    東北電子産業 株式会社 京都支店
    支店長
  • 中田 政之
    金沢工業大学 工学部 機械工学科
    教授
  • 大谷 肇
    名古屋工業大学 大学院工学研究科 物質工学専攻
    教授
  • 国岡 正雄
    産業技術総合研究所 機能化学研究部門 高分子化学グループ
    グループ長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/24 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/1/24 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン
2025/1/24 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/27 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/1/27 増加する廃棄CFRP/CFRTPにおけるリサイクルの課題と炭素繊維回収の最先端およびRCF活用法と産業確立への指針 オンライン
2025/1/28 車載用プラスチック材料や成形法の基礎から最新活用法まで オンライン
2025/1/29 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/1/29 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/1/29 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/30 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2025/1/30 フレキシブルプリント基板の樹脂フィルム/ガラスと銅箔の接合技術 オンライン
2025/1/30 ポリウレタンの材料設計と構造・物性の制御と劣化対策 オンライン
2025/1/30 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2025/1/30 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2025/1/30 熱可塑性エラストマーの総合知識 オンライン
2025/1/30 国内外における食品用容器包装および器具・接触材料の法規制の動向把握と必要な対応 オンライン
2025/1/30 高分子フィルム・繊維の延伸プロセスにおける分子配向形成、結晶化とその制御 オンライン
2025/1/30 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2025/1/30 プラスチックのケミカルリサイクル技術最新動向 オンライン
2025/1/31 フォトレジスト材料の基本的な構成構造、材料設計および高感度化 オンライン

関連する出版物