技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品の特許棚卸しと知財戦略

医薬品の特許棚卸しと知財戦略

~知財評価と権利維持、放棄の判断基準とは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年6月15日(金) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 知財評価と権利維持、放棄の判断基準
  • オープン・クローズ戦略
  • 特許権の囲い込みのポイント
  • 医薬品のLCM戦略
  • 特許棚卸しのタイミングと評価

プログラム

第1部. 医薬品特許棚卸しによる知財評価と権利維持、放棄の考え方

(2018年6月15日 10:00〜12:00)

 企業の知財戦略の一環として、保有特許の評価付けを行い、不要な特許を放棄していくプロセスを経ることで、質の高い特許ポートフォーリオの作成につながります。また、このような特許棚卸しを通じて、自社の事業戦略と知財戦略を一体と_して_考えることができる強い知財人材の育成を図ることができます。
 本セミナーでは、企業における知財戦略の基礎的な内容から、特許棚卸しを行う際の指標などを説明していくことを通じて、企業が質の高い特許ポートフォーリオを作成していき、強い知財人材を育成していくためのヒントをお示しできればと考えております。

  1. 企業の知財戦略からみた特許棚卸し
    1. 企業における知財戦略の基礎知識
    2. 知財戦略における特許の棚卸し
    3. 特許棚卸しを利用した知財人材の育成
    4. 企業における特許の役割と特許の放棄の必要性
  2. 特許の評価と権利維持の判断
    1. 特許棚卸しを行うための指標
    2. 権利維持判断のタイミング
    3. 質の高い特許ポートフォーリオの構築
    4. 権利の維持、放棄の観点から見た提携契約上の注意点
  3. 休眠特許の活用方法
    1. 休眠特許とは何か
    2. 休眠特許に対する行政の取り組み
    3. 休眠特許の利用したオープン戦略
  4. 海外特許出願戦略と権利維持、放棄の考え方
    1. 海外特許の出願戦略
    2. 海外特許の棚卸しのタイミングと評価の指標
    • 質疑応答

第2部. 医薬分野における特許のオープン・クローズ戦略のポイント

(2018年6月15日 12:45〜14:45)

 特許は、それを活用してこそ価値を持つものである。製薬分野では、医薬品の開発に長期間を要し、成功確率も高くないだけに、事業段階を充分見通せない研究段階から取得してきた特許権を、いかに効果的に活用するかは、特許経済上、欠かせない課題である。
 本講では、研究開発段階で取得した特許をいかに活用するかを、オープン・クローズ戦略の見地から解説する。

  1. 製薬企業の現状と知財活用の要求
    • 製薬産業の特徴と現状
    • 特許戦略の在り方
  2. 特許の活用方針と取捨選択
    • 医薬関連特許の活用可能性と成果
    • 特許期間と再審査期間による市場性の確保
    • コストを踏まえた特許の取捨の判断
  3. 特許の必要性
    • 基本特許としての評価
    • 強い特許としての評価
  4. オープン・クローズ戦略
    • 研究開発における技術情報と成果のオープンとクローズ
    • 発明のオープンとクローズ
    • 特許のオープンとクローズ
    • 質疑応答

第3部. 医薬品の特許戦略、囲い込みのポイント

(2018年6月15日 15:00〜17:00)

 まずは特許と事業との関係など基本的なことを述べ、最近の薬業界の動きを俯瞰し、新薬の特殊性や医薬品を取り巻く知的財産権など、医薬品と特許に関わることについて述べたい。その上で医薬品に関してどのような特許戦略 (医薬品のLCMを含む) が考えられるかを述べてみたい。

  1. はじめに
    1. 特許取得の目的
    2. 特許と事業との関係
  2. 薬業界の動き
    1. 後発医薬品の伸長
    2. 先発品メーカーの対応
      • 長期収載品の販売委託など
    3. 後発品メーカーの対応
    4. オーソライズド・ジェネリック (AG)
    5. ドラッグ・リポジショニング
  3. 医薬品と特許
    1. 新薬 (新規医薬品) の特殊性
    2. 医薬品を取り巻く知的財産権
    3. 医薬品開発の流れと特許
    4. 医薬品の特許期間
      • 特許権の存続期間の延長
    5. 特許と薬事行政
  4. 医薬品の特許戦略
    1. 特許権によるLCM
    2. 医薬品のLCM
    3. 特許戦略の位置付け
    4. 医薬品LCMにおける特許戦略
      • 育薬、そして特許権による囲い込み
    5. 特許戦略の例?
      • 先発品メーカー vs 後発品メーカー
  5. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 三坂 和也
    山本特許法律事務所 東京オフィス
    弁護士
  • 稲場 均
    千葉大学医学部付属病院 臨床研究整備推進委員会 シーズ評価部会
    専門委員
  • 清水 尚人
    弁理士法人 NSI国際特許事務所
    所長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/8/28 国内外規制 (ICH-Q3E・局方) をふまえたE&L (Extractables and Leachables) 評価・分析の留意点と基準の考え方 オンライン
2024/8/29 製造とラボの現場におけるペーパレス化実践セミナー: データインテグリティに適合した記録方法とレビューの実務 オンライン
2024/8/29 3極 (日欧米) GCP査察・社内監査の事例と指摘解決・予防にむけたQMS実装と品質管理手法 オンライン
2024/8/29 アンメットメディカルニーズを深堀する調査法、抽出法 オンライン
2024/8/29 実際に起こった不具合や解決方法、注意点で学ぶスケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方 オンライン
2024/8/29 QA部門必修の承認書と製造実態・記録類との齟齬確認と点検方法 オンライン
2024/8/29 特許明細書、特許請求の範囲、図面の記載ルールと審査基準 オンライン
2024/8/29 Beyond-The-pill/Around-The-Pillにむけた業界動向とアイデア創出のA・B・C オンライン
2024/8/29 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文メディカルライティング入門 オンライン
2024/8/29 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2024/8/30 査察/監査対応における準備項目とチェックリストによる製造所の診断/リスク抽出・評価 東京都 会場・オンライン
2024/8/30 基礎から学ぶやさしいバリデーション超入門講座 オンライン
2024/8/30 GMP 基礎講座 オンライン
2024/8/30 医薬品製造・品質管理におけるキャリブレーションシステム構築と許容値設定・DI対応 オンライン
2024/8/30 GxP領域データの (完全) 電子化プロセスとデータインテグリティ対応 オンライン
2024/8/30 GCP監査実施におけるQMSの考え方とCAPA作成のトレーニング方法 オンライン
2024/8/30 特許分析による先発・競合企業の弱みの見つけ方 オンライン
2024/8/30 非臨床試験における信頼性基準適用のための着眼点 オンライン
2024/8/30 進歩性の意味、理解できていますか? オンライン
2024/9/3 試験室管理レベルアップのための重要項目とその対応策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/20 キャノン (2011年版) 技術開発実態分析調査報告書
2011/8/10 ごみ焼却 技術開発実態分析調査報告書
2011/8/5 ポリスチレン 技術開発実態分析調査報告書
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/25 ビール4社 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/15 菓子 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/5 カーナビゲーション (2011年版) 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/30 医療機器 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/6/15 トヨタ、ホンダ、日産3社 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/10 ガス3社 技術開発実態分析調査報告書
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/5/25 事務用品・什器備品12社 技術開発実態分析調査報告書
2011/5/20 セメント業界5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/5/15 日立グループ11社 技術開発実態分析調査報告書