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自動車用樹脂:オレフィン系熱可塑性エラストマー (TPO) の技術動向と物性を大きく変化させる複合化手法

自動車用樹脂:オレフィン系熱可塑性エラストマー (TPO) の技術動向と物性を大きく変化させる複合化手法

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自動車用樹脂として海外で広く使われているオレフィン系熱可塑性エラストマー (TPO) について解説いたします。

開催日

  • 2018年5月31日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • ポリプロピレンを中心とする複合材料の知識
  • 複合化する手法
  • 分析方法
  • 高分子の基礎的な理論

プログラム

 日本ではTPOは馴染みのない言葉ですが、海外では自動車用の樹脂材料として広く使われています。その実態は、ポリプロピレン (PP) を主体として複合化した材料です。ゴムでタフニングすればバンパー材、タルクやガラス繊維で強化すればアンダーフード材です。動架橋したものは内装の表皮などに使われるほど柔らかくなります。一方、化学的な変性をすれば、塗装する際の接着層にもなります。
 この講座では、1970年頃から現在に至る技術を説明すると同時に、理論を補足しながら将来を展望します。

  1. ポリオレフィンの構造と物性
    1. ポリオレフィンとは
    2. 単独重合体の性状
    3. 共重合体の性状
    4. 他樹脂との違い
    5. 物性と構造の関係
      1. 流動性
      2. 剛性 – 衝撃バランス
      3. 表面の特性、透明性
      4. 拡散性、ブリード性
  2. 複合化技術
    1. タフニング (ゴム強化)
    2. フィラー強化、繊維強化
    3. 添加剤
    4. 変性
    5. コンパウンド技術
      1. グレースカーブ、キャピラリー数
      2. 流動誘起相溶解
      3. スピノーダル分解
  3. 成形加工と構造物性
    1. 紡糸を例として分子鎖の配向を考察
    2. 分子構造とレオロジー特性
    3. フィルムの延伸と構造
    4. 射出成形での構造形成
      1. スキンーコア構造
      2. スキン層と物性
      3. 多層構造と物性 線膨張係数など
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 小林 豊
    山形大学 グリーンマテリアル成形加工研究センター
    産学連携教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
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本セミナーは終了いたしました。

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