技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

抗体薬物複合体の高機能化に向けたDDS技術と次世代ADCの開発

抗体薬物複合体の高機能化に向けたDDS技術と次世代ADCの開発

~非天然型アミノ酸導入技術を応用した、より薬効の高いADC開発のポイントとは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年2月6日(火) 10時30分 16時45分

プログラム

第1部. 開発から申請への流れと、成功への秘訣とそのポイント

(2018年2月6日 10:30〜12:30)

 血液がんだけではなく固形がんにおいても抗体薬剤複合体 (ADC) の臨床開発が活発に行われている。しかし、固形がんにおけるADCは通常の低分子抗がん剤と異なり乗り越えなければならないハードルがいくつもある。本講演ではADC開発における非臨床研究のポイントについて紹介する。

  1. ADCとは (抗体、リンカー、薬剤)
  2. 固形がんの特徴
  3. 乗り越えなければならないハードル
    • 血中滞留性
    • がん間質
    • がん細胞表面抗原
    • がん胞巣
    • がん細胞への内在化
    • 薬剤放出
    • 周囲細胞への影響
    • 質疑応答

第2部. 細胞内侵入抗体による腫瘍血管へのドラッグデリバリー

(2018年2月6日 13:30〜15:00)

  1. 抗腫瘍血管新生療法における腫瘍血管ターゲティング
    • ADCの薬効発現
  2. 抗Robo4細胞内侵入抗体の単離に向けて
  3. PSIFを利用した細胞内侵入抗体の効率的探索法
    • 細胞内侵入抗体の効率的スクリーニング法
  4. 抗Robo4細胞内侵入抗体の特性
    • 抗Robo4、抗VEGFR2細胞内侵入抗体 – 薬物複合体の治療効果
    • 質疑応答

第3部. 非天然型アミノ酸導入技術による次世代ADCの開発

(2018年2月6日 15:15〜16:45)

 抗体薬物複合体 (ADC) は、薬物を搭載した抗体を用いてがん細胞を選択的かつ効果的に死滅させる次世代抗体医薬である。ADCに非天然型アミノ酸導入技術を応用することにより、抗体を高機能化できる幅が広がるため、より薬効の高いADC開発につながるものと期待される。非天然型アミノ酸導入技術の有用性と、これを利用した抗体デザイン技術について概説する。

  1. 非天然型アミノ酸導入技術
    • タンパク質への非天然型アミノ酸導入メカニズム
    • 導入できる非天然型アミノ酸の種類
  2. 非天然型アミノ酸導入用大腸菌の開発
    • 複数箇所への導入を可能にする大腸菌RFゼロ株
    • 大腸菌RFゼロ株を用いた無細胞翻訳系の作製とその応用
  3. 非天然型アミノ酸導入技術の抗体への応用
    • 従来技術との比較
    • 大腸菌RFゼロ株を用いた抗体結合部位の網羅的な探索
    • 高機能化抗体のデザイン技術
  4. 非天然型アミノ酸導入技術のADCへの応用
    • 抗体の最適部位に薬物を結合したADC作製と評価
    • ADC開発に用いられている他社の非天然型アミノ酸との比較
    • 非天然型アミノ酸導入抗体の結晶構造解析
  5. 今後の展開
    • 質疑応答

講師

  • 古賀 宣勝
    国立研究開発法人 国立がん研究センター 先端医療開発センター 新薬開発分野
    室長
  • 中川 晋作
    大阪大学 大学院 薬学研究科 薬剤学分野
    教授
  • 横山 茂之
    国立研究開発法人 理化学研究所 横山構造生物学研究室
    上席研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/18 治験薬GMPの基本要件と実践のポイント オンライン
2024/6/18 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2024/6/18 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2024/6/19 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2024/6/20 ザ・治験薬のGMP2024 東京都 会場・オンライン
2024/6/20 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/6/20 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/20 事例を交えて学ぶ共同研究契約・共同出願契約等に関するポイントと実践的対処方法 オンライン
2024/6/21 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/6/21 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/6/21 非臨床試験QC/QAの留意点とGLP品質マネジメントシステムから学ぶ非臨床試験の信頼性保証 オンライン
2024/6/21 実務経験をふまえた医薬品開発担当者のための人材育成プログラム (導入/継続教育) オンライン
2024/6/21 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/6/21 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/6/21 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン
2024/6/24 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/6/24 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/6/24 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/6/24 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/6/24 日米欧の規制対応を可能とするためのグローバルPV体制構築とベンダーコントロール オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法 (製本版 + ebook版)
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法