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ホルムアルデヒドの曝露対策と防止製品へのニーズ

ホルムアルデヒドの曝露対策と防止製品へのニーズ

~適正な管理方法・高濃度/低濃度作業に有用な工学的、化学的対策~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年11月30日(木) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部. ホルムアルデヒドのリスクアセスメントと管理

~医療職、研究職を対象とした特定化学物質障害予防規則と毒物劇物取締法~

(2017年11月30日 10:30〜12:00)

 発がん性を有するホルムアルデヒドは、医療職、研究職では生体組織の固定に日常的に使われている。これらの職種におけるホルムアルデヒド取り扱いは特殊な使い方であり、製造業などとは違ったホルムアルデヒド曝露防止対策が求められる。医療職、研究職におけるホルムアルデヒドのリスクアセスメントを行い特定化学物質障害予防規則との関連につきレビューする。さらにホルムアルデヒドは劇物でもあるため、医療現場における適正な管理方法にもふれる。
 ホルムアルデヒドの基礎から企業のコンプライアンスに役立つ情報を提供する。

  1. ホルムアルデヒドの性質と有害性
  2. 医療職、研究職によるホルムアルデヒドの使用方法
  3. 医療現場におけるホルムアルデヒドのリスクアセスメント
  4. ホルムアルデヒドと労働安全衛生法 (特定化学物質障害予防規則)
  5. 内視鏡、開業医における少量取扱いについて
  6. 毒物劇物取締法とホルムアルデヒド
    • 質疑応答

第2部. 病理検査担当者から見たホルムアルデヒド曝露防止製品へのニーズ

(2017年11月30日 12:45〜14:15)

 病理検査におけるホルムアルデヒドの取り扱いには特定化学物質障害予防規則 (以下特化則) に準じて曝露防止対策が講じられる。しかし、病院の規模、病理検体の量、使用方法、部屋の広さ、予算などにより様々なオプションが必要となる。
 第1部で示したリスクアセスメントにのっとり工学的対策 (全体換気、局所排気装置、プッシュプル型換気装置、空気清浄器) 、化学的対策 (吸着剤、分解剤など) に分け曝露防止製品の事例とニーズをレビューする

  1. 全体換気について
  2. 高濃度作業に有用な工学的対策 (排気装置を中心に)
    1. 組織固定と水洗作業
    2. 切出し作業
    3. 写真撮影
  3. 低濃度作業に有用な工学的対策
    • 保管など
  4. 低濃度作業に有用な化学的対策
    • 保管など
  5. その他
    • 質疑応答

第3部. ホルムアルデヒドの作業環境測定と評価

(2017年11月30日 14:30〜16:00)

 有害物質の対応は胆管がん問題に限らず、働く人の健康管理が再優先されるべきであると思うが、これまでに無かったような新たなことが明らかになっている。これは、ホルムアルデヒドについても例外ではなく、まだまだ明らかになっていないことがあるかもしれないということを考える必要がある。

  1. 特定化学物質障害予防規則改定
    • ホルムアルデヒドを製造、又は取り扱う作業について、特定化学物質障害予防規則等が改正され、2008年3月1日から施行・適用となった。1%を超えて含有する製剤その他の物が対象。
  2. 対応
    • これらの法律改正により、発散抑制措置、漏えい防止又は緊急時の措置、作業主任者の選任、作業環境測定、健康診断、その他の措置 (保護具等の備え、作業の記録30年保存、休憩室、洗浄設備の設置、喫煙、飲食の禁止、取り扱い上の注意事項掲示) が必要となった。
  3. アンケート結果について
    • ある県の一定規模の病院を対象として実施したアンケートでは、法律改正の情報すら知らないという実態。ましてや測定、主任者、対策等については対応できていないということでした。病院などを対象とした作業環境測定に係る取り扱い物質などが法律の改正等で追加されるということは、これまでにあまり例が無く、病院で働く人は「労働者」という意識があまりないのではないかと思うことがある。
  4. ホルムアルデヒド取り扱いの現状
    • 病院等で取り扱われているホルムアルデヒドの現状について報告。
    • 質疑応答

講師

  • 清水 秀樹
    日本医科大学千葉北総病院 病理診断科・病理部
    係長
  • 清水 秀樹
    日本医科大学千葉北総病院 病理診断科・病理部
    係長
  • 新谷 良英
    株式会社 大同分析リサーチ 環境測定センター
    専門部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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