技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品における糖鎖不均一性解析・評価と開発段階を含む糖鎖試験方法の規格設定

バイオ医薬品における糖鎖不均一性解析・評価と開発段階を含む糖鎖試験方法の規格設定

~クオリティ・バイ・デザインと品質管理戦略 / 開発段階を含む規格試験の設定 / 開発過程、申請データの取得時及び開発後の糖鎖評価事例~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年11月30日(木) 10時15分 17時30分

プログラム

第1部 クオリティ・バイ・デザイン開発と糖タンパク質医薬品の糖鎖不均一性解析・評価/品質への影響

(2017年11月30日 10:15~12:30)

 様々な糖タンパク質がバイオ医薬品として開発されています。これら医薬品の製造方法を変更すると、糖鎖の不均一性が変化し、品質・有効性・安全性に影響が及ぶことがあります。そのため、糖タンパク質バイオ医薬品開発においては、糖鎖構造解析、糖鎖の最適化、糖鎖の品質管理が求められます。
 本講座では、糖鎖解析・最適化のポイントと代表的な糖鎖解析法・管理方法の基本を概説します。

  1. 糖タンパク質バイオ医薬品の概略
  2. 糖鎖と有効性・安全性
  3. 糖鎖構造解析
    1. 概略
    2. 単糖分析
    3. オリゴ糖分析
    4. 糖ペプチド分析
    5. 糖タンパク質分析
  4. クオリティ・バイ・デザインと品質管理戦略の構築
    1. 糖鎖リスクアセスメント
    2. 糖鎖品質管理
  5. 製造方法変更とコンパラビリティ
  6. バイオ後続品/バイオシミラー開発と糖鎖類似性評価
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 申請をふまえた開発段階を含む規格試験及び糖鎖に関する評価・バリデーション

(2017年11月30日 13:15~15:30)

 バイオ医薬品の品質を確保するために、開発段階から市販に向けて評価するべき試験項目を解説する。その中で、糖鎖試験方法の規格設定に関して、その意義と設定の根拠に関して解説する。

  1. バイオ医薬品のCharacterization
    1. バイオ医薬品の特徴
    2. 電荷アイソフォーム、構造アイソフォームを含めた多様性
    3. たん白質の安定性
    4. 構造及び物理的化学的性質の評価
  2. 規格及び試験方法
    1. 開発段階
    2. 申請
  3. 糖鎖に関する評価
    1. 製造方法
    2. 規格及び試験方法
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 開発過程、申請データの取得時及び開発後の糖鎖評価事例

~実際のデータ取得時及び解析時の留意点

(2017年11月30日 15:45~17:30)

 バイオ医薬品の大部分は糖タンパク質であり、その開発過程、申請データ取得時及び開発後のいずれの段階でも、特性解析又は品質管理において糖鎖を評価する必要がある。また、バイオ後続品においても、先行品との比較も含め糖鎖の評価は重要である。
 本講座では、糖タンパク質糖鎖の評価に必要と考えられる試験法について実例を交えながら紹介する。

  1. 糖鎖試験法概要
    1. 糖鎖試験法に関連するガイドライン (Q6B等) 及び日本薬局方について
    2. バイオ医薬品の構造不均一性と糖鎖について
  2. 糖タンパク質の糖鎖について
    1. 糖タンパク質の糖鎖とは?
    2. 糖タンパク質の構成糖について
    3. グリコシド結合及び糖鎖結合位置について
    4. 糖鎖構造について
    5. 糖タンパク質糖鎖の役割
  3. 糖鎖解析技術
    1. 単糖分析
      1. 単糖分析法概略
      2. 単糖の遊離
      3. 単糖の分析方法及び測定例
    2. オリゴ糖鎖の分析及び糖鎖プロファイリング
      1. オリゴ糖鎖の分析法概略
      2. N – グリカン及びO – グリカンの解析方法及び測定例
    3. 糖ペプチドの分析
      1. 糖ペプチドの分析法概略
      2. LC – MS/MSによる糖ペプチドの解析例
    4. 糖鎖結合位置の解析
      1. 糖鎖結合位置の解析法概略
      2. LC – MS/MSによる糖鎖結合位置の解析例
    5. グリコフォーム分析
      1. グリコフォームの分析法概略
      2. グリコフォーム分析例
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 川崎 ナナ
    横浜市立大学大学院 生命医科学研究科 創薬再生科学研究室
    教授
  • 織部 秀樹
    株式会社IDEC
  • 水野 保子
    株式会社 東レリサーチセンター ライフサイエンス営業部

会場

大田区産業プラザ PiO

6F C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/10 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 初級講座 オンライン
2024/6/10 QA部門のためのGMP文書・記録類の照査のポイント オンライン
2024/6/10 成功/失敗事例から学ぶコンパニオン診断薬の開発戦略と課題 オンライン
2024/6/10 非GLP試験における信頼性確保 オンライン
2024/6/11 失敗事例から学ぶGMP教育訓練とクオリティカルチャー オンライン
2024/6/11 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/6/11 非無菌製剤製造時の清浄度を考慮した品質管理と査察を意識した留意点 オンライン
2024/6/11 薬機法の実務を考慮した医薬品特許戦略の新たな視点 オンライン
2024/6/11 新規モダリティ医薬事業価値最大化のための薬価戦略・事業化戦略策定のポイント オンライン
2024/6/11 承認申請パッケージにおける外国データ利用のポイントと対面助言の事例 オンライン
2024/6/11 GCP監査の基礎と効果的な監査実施 オンライン
2024/6/12 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるGCTP省令等ハード・ソフトの要求事項及び手順書を含むドキュメントの作成 東京都 会場・オンライン
2024/6/12 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/12 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン
2024/6/12 Computer Software Assuranceセミナー オンライン
2024/6/13 CAPAの具体的な実施方法セミナー オンライン
2024/6/13 医薬品輸送・保管時のGDP対応における要点解説と実務上の留意点 オンライン
2024/6/14 分析法バリデーションのための統計解析入門と分析能パラメータ計算法および基準値設定法入門 東京都 会場・オンライン
2024/6/14 GMP超入門講座 オンライン
2024/6/14 GVP対応講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/12/24 バイオ医薬品 (抗体医薬品) CTD-CMC記載の要点