技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

安全なリチウムイオン電池設計に向けた熱シミュレーションおよび発熱測定

安全なリチウムイオン電池設計に向けた熱シミュレーションおよび発熱測定

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年10月16日(月) 13時30分 16時30分

プログラム

 リチウムイオン電池は小型携帯機器用の電源として広く用いられており、最近では電気自動車用や電力貯蔵用にも展開されつつある。しかし、リチウムイオン電池はエネルギー密度が高いことに加え、可燃性の電解液や大気中で不安定な活物質が使用されているがゆえに、安全性確保が極めて重要な課題となっている。
 熱シミュレーションは、電池が事故や誤作動によって発熱した時に温度がどのように上昇するかを予測する技術であり、熱暴走を防ぐための放熱・冷却手法を検討するためにも重要である。
 本講演では、市販および試作した小型のリチウムイオン電池を例に、熱シミュレーション手法について解説する。また、シミュレーションに必要なパラメータとして構成材料の熱物性値や反応エントロピー変化等の測定手法についても議論を行う。更に、リチウムイオン電池の発熱挙動を評価した結果を紹介し、リチウムイオン電池の特異的な発熱メカニズムについて考察する。また、誤使用の例として過充電を行った時の発熱挙動について評価した結果を紹介し、過充電時の熱暴走を防ぐ方策について検討する。

  1. リチウムイオン電池の熱問題
  2. リチウムイオン電池の熱力学と熱シミュレーション
  3. リチウムイオン電池の構成部材の熱物性値評価
  4. リチウムイオン電池の反応のエントロピー変化の評価
  5. リチウムイオン電池の定電流充放電時の発熱特性評価
  6. リチウムイオン電池の発熱の過渡特性
  7. リチウムイオン電池の過充電時の発熱挙動
  8. 電池の劣化解析への熱測定の展開
  9. まとめ

講師

  • 齋藤 喜康
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 省エネルギー研究部門 エネルギー界面技術グループ
    主任研究員

会場

中央大学 駿河台記念館
東京都 千代田区 神田駿河台3丁目11−5
中央大学 駿河台記念館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 43,000円 (税別) / 46,440円 (税込)
1口
: 56,000円 (税別) / 60,480円 (税込) (3名まで受講可)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/10 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2025/1/15 電気化学反応と電極反応のメカニズム、電気化学測定法および電極・溶液界面の解析技術 オンライン
2025/1/21 全固体リチウム二次電池の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/1/22 有機分子を活物質とするリチウムイオン電池とレドックスフロー電池 オンライン
2025/1/22 導電性カーボンブラック導電材の分散性向上技術と電池特性の向上 オンライン
2025/1/23 リチウムイオン電池の高性能化、安全性確保のための最新技術動向と業界動向・市場展望 オンライン
2025/1/24 リン酸鉄 (LFP) 系リチウムイオン電池の開発動向と電極特性 オンライン
2025/1/27 リチウムイオン電池のリサイクル、リユースの技術や関連法規制の動向と課題 オンライン
2025/1/30 LIBの劣化メカニズムと評価法およびLIBリユース産業の動向 オンライン
2025/1/31 EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル技術の動向と課題、今後の展望 オンライン
2025/2/4 リチウムイオン電池の性能・安全性評価手法 オンライン
2025/2/4 全固体リチウム二次電池の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/2/5 LIBの劣化メカニズムと評価法およびLIBリユース産業の動向 オンライン
2025/2/6 廃リチウムイオン二次電池からの電極分離・精製とその再生 オンライン
2025/2/7 リチウムイオン電池のリサイクル、リユースの技術や関連法規制の動向と課題 オンライン
2025/2/12 EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル技術の動向と課題、今後の展望 オンライン
2025/2/13 リチウムイオン電池電極製造プロセスにおける間欠塗工技術と乾燥、スラリー分散技術 オンライン
2025/2/14 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2025/2/26 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2025/2/27 液中の粒子分散制御及び評価の要点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2015/2/27 2015年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2015/1/30 2015年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2014/12/19 2015年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2014/11/25 リチウムイオン電池〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/11/25 リチウムイオン電池〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/8/29 2014年版 風力発電市場・技術の実態と将来展望
2014/7/25 2014年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2014/6/27 2014年版 スマートハウス市場の実態と将来展望
2014/4/25 2014年版 スマートコミュニティの実態と将来展望
2014/3/28 2014年版 キャパシタ市場・部材の実態と将来展望
2014/1/6 Liイオン電池の規格・特性試験・安全性試験・輸送手順
2013/12/13 2014年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2013/9/27 リチウムイオン2次電池の革新技術と次世代2次電池の最新技術
2013/5/17 2013年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2013/4/15 リチウムイオン電池 製品・材料・用途別トレンド 2013
2013/1/8 LiB構成材料の技術・コスト分析と市場動向 2013
2012/12/7 2013年版 スマートコミュニティの実態と将来展望
2012/11/9 2013年版 蓄電デバイス市場・部材の実態と将来展望
2012/7/13 '13 一次電池・二次電池業界の実態と将来展望
2012/6/15 '12 電気自動車市場・技術の実態と将来展望