技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

材料表面へのつや消し・マット感の付与、光沢度の測定、その応用

材料表面へのつや消し・マット感の付与、光沢度の測定、その応用

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年7月26日(水) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 人が、艶 (つや)・光沢を感じ取るメカニズム
  • 高級車や高級品で採用される「つや消し」のニーズ
  • 塗装レスでのつや消し、シボや触感とつやとの関連性

プログラム

第1部 光沢や艶、質感を感じる脳のメカニズムについて

(2017年7月26日 10:00〜11:30)

 私たちはものを見て、その表面の光沢や滑らかさなど、さまざまな「質感」を感じとる。本講座では、このような、ものの質感、特に光沢感と素材感を感じるときに「脳の中で」働くメカニズムについて解説する。

  1. はじめに
    1. 見て感じる質感
    2. 脳の構造と機能
  2. 光沢を見分ける脳のメカニズム
    1. 光沢感に関係する脳活動
  3. 素材の違いを見分ける脳のメカニズム
    1. テクスチャに対する脳活動
    2. 素材感と関係する脳活動
  4. 過去の経験によって変わる質感と脳活動
    • 質疑応答

第2部 シボ、その他表面処理による材料表面へのマット感・つや消し感付与とその応用

(2017年7月26日 12:40〜13:55)

 乾燥という単位操作において、その被乾燥物性状により乾燥技術は異なります。 今回は微粒子 (~50μm) にテーマを絞り、微粒子特有の難しさを踏まえて最適プロセス構築について実施例を中心に解説いたします。

  1. エッチング加工
    1. 工法と特徴
    2. 材料表面へのマット感・つや消し感付与について
    3. 使用用途:インスト・ドアー・ピラー・シート廻りの量産用金型 試作用金型
  2. バナトーン加工
    1. 工法と特徴
    2. 材料表面へのマット感・つや消し感付与について
    3. 使用用途:モーターショー用コンセプトカー
  3. セラシボ加工
    1. 工法と特徴
    2. 材料表面へのマット感・つや消し感付与について
    3. 使用用途:自動車のデザインマイナーチェンジなど
  4. リアルサーフェーステクノロジー加工
    1. 工法と特徴
    2. 材料表面への マット感・つや消し感付与について
    3. 使用用途:セラシボ再現性確認とコンセプトモデルへの使用
  5. セラマット加工
    1. 工法と特徴
    2. 材料表面へのマット感・つや消し感付与について
    3. 使用用途:グロスが高く勘合部品とのグロス差が質感を落としている物、 塗装でコスト高になっている物
  6. ナノフィール加工
    1. 工法と特徴
    2. 材料表面へのマット感・つや消し感付与について
    3. 使用用途:グロスが高く勘合部品とのグロス差が質感を落としている物、塗装でコスト高になっている物
    • 質疑応答

第3部 艶消し剤の種類と構造、塗料や コーティングへの応用

(2017年7月26日 13:45〜15:15)

  1. 艶 (つや) 消し剤について
    1. 艶 (つや) の有無による商品ニーズ
    2. 艶 (つや) 消し剤の種類と構造
    3. 艶 (つや) 消し剤の使い方
    4. 艶 (つや) を消すメカニズム
  2. 艶 (つや) 消し剤の応用
    1. 自動車用塗料
    2. 家電製品用塗料
    3. 出版・印刷分野
    4. 容器包装分野
    5. その他
  3. 艶 (つや) 消し剤の利用にあたっての注意点
    • 質疑応答

第4部 グロスメーターを用いた光沢度の測定、 装置の使い方、その応用

(2017年7月26日 15:45〜17:00)

  1. 光沢度を測定する装置の構成、測定原理
    1. 光沢度の測定原理、入射光、鏡面反射角度
    2. 高光沢面、中光沢面、つや消し面
    3. 光沢に関する規格の違い
  2. 測定条件について
    1. 測定試料 (測定できる物、測定できない物)
    2. 測定環境 (室内環境など)
    3. 測定性能、測定限界
  3. 測定の進め方、トラブルシューティング
  4. 各種用途事例
    • 塗料
    • インキ
    • フィルム
    • ガラス
    • プラスチック
    • 質疑応答

講師

  • 郷田 直一
    自然科学研究機構 生理学研究所 システム脳科学研究領域 感覚認知情報研究部門
    助教
  • 渡邊 豊彦
    株式会社 棚澤八光社 東京支社 営業部
    部長
  • 若原 章博
    ビックケミー・ジャパン株式会社 イノベーションディベロプメント
    統括
  • 永江 勇二
    ビックケミー・ジャパン 株式会社 ガードナー測定器部
    部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/6 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/5/7 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/16 半導体めっきの基礎とめっき技術の最新技術動向 オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/21 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/21 プラズマによる表面改質技術の基礎と応用 オンライン
2024/5/22 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/24 基材表面への防曇性付与と持続性の向上 オンライン
2024/5/24 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2024/5/29 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/30 めっき膜の密着性改善・剥離対策の考え方と分析・解析手法 オンライン
2024/6/3 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/6/4 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/6/5 顔料の分散安定化と使いこなし術 オンライン
2024/6/6 めっき技術の基礎と品質トラブル対策 東京都 会場
2024/6/7 めっきの基礎および不良要因とその対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/1 超撥水・超親水化のメカニズムとコントロール
2008/3/19 多孔体の精密制御と機能・物性評価 新装版
2006/8/31 基礎から学ぶ事例をふまえたコロナ処理技術