技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

認知症治療薬に求められる有効性と臨床試験デザイン

認知症治療薬に求められる有効性と臨床試験デザイン

~相次ぐドロップアウトの要因を理解し、新薬開発を目指す~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年7月6日(木) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部. アルツハイマー病治療の現状とドロップアウト要因をふまえた臨床試験デザイン

(2017年7月6日 10:30〜12:00)

 アルツハイマー病発症機序仮説の中でもっとも上流に位置し、老人斑の主要構成蛋白であるAsを標的とした根本治療薬の開発が進められているが、現在まで成功に至っていない。これらの原因について検討し、特にエントリー時のドロップアウトについてその現状と解決策を治験担当医師の立場から考えたい。

  1. 本邦の認知症治療,ケアの現状
  2. アルツハイマー病の発症機序仮説
    1. 神経病理学・生化学で分かったこと
    2. 分子遺伝学で分かったこと
    3. アミロイドカスケード仮説の提唱
    4. Asワクチン療法の発見
    5. アルツハイマー病根本治療薬開発の現状
    6. その他の分子標的の可能性
  3. アルツハイマー病根本治療薬開発におけるドロップアウト
    1. 認知機能検査でのドロップアウト
    2. アミロイドPETあるいは髄液マーカーによるドロップアウト
    3. 治験途中でのドロップアウト
  4. 神経変性疾患の根本治療薬開発に重要なこと
    • 質疑応答

第2部. 臨床試験を見据えたモデル動物作成とその評価~ドロップアウトを防ぐ

(2017年7月6日 13:00〜14:45)

 大学発シーズが前臨床試験から臨床試験まで切れ間無く開発できるロードマップができている。本講座では臨床試験でドロップアウトを防ぐための、モデル動物作製と評価系の実例を紹介する。

  1. 神経変性疾患に対する低分子治療薬開発の現状
  2. 臨床試験を見据えたモデル動物
    1. うつ病モデル動物の作成と評価
    2. アルツハイマー病モデル動物の作成と評価
    3. レビー小体病モデル動物の作成と評価
    4. パーキンソン病モデル動物の作成と評価
  3. 疾患修飾治療薬の開発は可能か
    1. アルツハイマー病について
    2. レビー小体病について
  4. 大学発シーズ開発への期待
    • 質疑応答

第3部. 認知症におけるバイオマーカーの開発

(2017年7月6日 15:00〜16:30)

 認知症のバイオマーカーを開発する意義について考える。現在のバイオマーカーの課題を認識し、今後の展望を考察したい。

  1. 認知症とは
    1. 認知症の原因
    2. 認知症の症状
    3. 何が問題か
  2. 認知症のバイオマーカーの意義
    1. バイオマーカーとはどのようなものか
    2. なぜバイオマーカーが必要か
    3. 良いバイオマーカーとは?
  3. どれくらいのバイオマーカー候補が存在するか
    1. 研究の経緯
    2. バイオマーカーの種類
    3. 現在の課題
  4. 私たちの取り組み
    1. 神経回路形成のメカニズム
    2. 神経ガイダンス分子
    3. CRMPとはどのようなタンパク質か
    • 質疑応答

講師

  • 古和 久朋
    神戸大学 大学院 保健学研究科 リハビリテーション科学領域 脳機能・精神障害分野
    教授
  • 福永 浩司
    東北大学 大学院 薬学研究科
    教授
  • 五嶋 良郎
    横浜市立大学 大学院 医学研究科 分子薬理神経生物学
    教授 / 副学長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/12 医療機器GCP入門 (解釈・運用・遵守) オンライン
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/2/13 ニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) に対する分析技術、試験法開発 オンライン
2025/2/13 GMP文書・当局査察・監査時の英語表現と効果的な説明のポイント オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/14 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/2/14 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2025/2/14 医薬品製造現場で使われる暴露許容値 (PDE (ADE) 、OEL) の算出の基礎とその活用 オンライン
2025/2/14 アンメット医療ニーズ応答・事業価値最大化のポイント オンライン
2025/2/17 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターにおける承認申請・審査と品質管理・品質評価/ 非臨床安全性評価/臨床開発 全4コース (4日間) オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Dコース:CMC申請・薬事デザイン編) オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Bコース:非臨床安全性評価・臨床開発編) オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と開発段階に応じた規格設定 オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/17 (薬物) 国際共同治験とモニタリング 基礎知識 (Part 1) の習得 〜 応用力 (Part 2) を身につける 東京都 会場・オンライン
2025/2/17 (薬物) 国内治験と国際共同治験のモニタリング業務の差異と実務対応力の習得 東京都 会場・オンライン
2025/2/17 アジア主要国のオーファンドラッグ薬事規制・承認申請の相違点と実務対応 オンライン
2025/2/17 日本のPV法規制とその特徴的要求事項 オンライン