技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

三極に対応した洗浄バリデーションの具体的実施法

三極に対応した洗浄バリデーションの具体的実施法

~洗浄作業手順書作成および目視検査員の教育訓練~
大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、PIC/Sに対応した空調設備 (クリーンルーム) の設計、維持管理・清掃・殺菌及びクリーンルーム内に従事する作業者による微生物汚染防止対策教育について実例を挙げて解説いたします。

開催日

  • 2017年6月8日(木) 10時00分 16時00分

受講対象者

  • クリーンルーム管理、実務の担当者・責任者
    • 工業用途
      • 精密機械
      • 半導体製造
      • 電子機器・エレクトロニクス
      • 液晶工場
      • ガラス・光学加工
      • プラスチック成形
      • 塗装
      • フィルム加工
    • 医療用途
      • 研究室
      • 無菌室
      • 手術室
    • 食品用途
      • 調理場
      • 製造ライン
    • 製薬工場
    • バイオハザード施設
    • 動物実験施設
    • RI (環境) 施設
  • クリーン化技術に携わる方

修得知識

  • クリーンルームの全体像の把握
  • クリーンルームの環境測定項目
  • クリーンルームの清浄度の維持、管理
  • クリーンルームのバリデーション
  • クリーンルーム内作業者の教育訓練

プログラム

 医薬品は少量、多品種の生産が多く製造設備も専用設備が少なく共用設備が多い。このため製造設備の品種切り替え洗浄が頻繁に実施されるがこの洗浄を確実に実施しないと次製品とのコンタミネーションが発生する。このコンタミネーションを防止するために洗浄バリデーション及び洗浄作業手順書の作成が必要である。また残留許容限度値の設定にイーライリリー社法では「0.1%・10ppm基準、目視基準」があるが目視基準については目視検査員の教育訓練が必要である。
 本講座ではPIC/SGMPに対応した洗浄バリデーションについて解説するとともにイーライリリー社法の残留許容基準値設定根拠とその計算例及び洗浄作業手順書作成、目視検査員教育訓練について実例を挙げて解説する。
 また日本はPIC/Sへの加盟が2014年7月1日付で正式に承認された。PIC/S GMP査察に際しての洗浄バリデーションの確認ポイント及びPIC/Sの洗浄バリデーションに関するガイドライン (PIC/S GMP Annex15 Qualification and Validation 2015年4月) では、洗浄評価基準として,毒性学的な評価 (健康ベース曝露限界値設定) を用いることを打ち出したのでこの考え方についても詳しく解説する。

  1. 洗浄バリデーションにおける日米欧規制とガイドライン
    1. 日本
    2. 米国
    3. 欧州
    4. WHO
    5. 原薬GMPガイドライン
    6. GMP事例集
  2. 洗浄方法の決定
    1. 洗浄の基本的な考え方
    2. 手動洗浄と装置洗浄
    3. 洗浄の構造と要素
  3. 製造設備の洗浄方法
    1. 製薬用水の選定
    2. 空気のクリーン度
    3. 注射剤・固形製剤設備の洗浄方法
  4. 残留許容基準値の設定
    1. イーライリリー社法による残留許容基準値の設定
    2. サンプリング方法
    3. 分析方法と機器
  5. 回収率、抽出率の求め方
    1. 回収試験の方法
    2. スワブサンプリングの手順
    3. 回収率テスト方法と結果
  6. 洗浄バリデーションの事例紹介
    1. 注射剤製造設備の洗浄バリデーション
      • 計画書・報告書作成例の紹介
      • 残留許容基準値算出のポイント
    2. 固形製剤製造設備の洗浄バリデーション
      • 計画書・報告書作成例の紹介
      • 残留許容基準値算出のポイント
  7. 洗浄バリデーションに係るトラブル事例の紹介
    1. サンプリング箇所
    2. 分析方法
  8. 作業手順書作成ポイント
    1. 作業手順書とは
    2. 手順書を作成する必要性
    3. 作業管理と作業標準
  9. 注射剤製造設備洗浄作業手順書作成例の紹介
  10. 目視検査員の教育訓練
    1. 目視検査員の適性評価用サンプルの作成
    2. 教育訓練計画の作成
    3. 教育の実施
    4. 目視検査員としての適性評価
    5. 教育訓練完了確認評価表の作成
  11. 品質リスクマネージメントを考慮した洗浄バリデーション
    1. 品質リスクマネジメント
    2. 洗浄バリデーションの新しい概念
    3. バリデーション手順
    4. 洗浄バリデーションにおけるリスク分析
  12. PIC/S査察での洗浄バリデーションに対する要求事項
  13. PIC/S 洗浄バリデーションに関するガイドライン
    (PIC/S GMP Annex15 Qualification and Validation 2015年4月)
    1. 健康ベース曝露限界値を用いる洗浄評価基準
      • 健康ベース曝露限界値を用いる背景
      • 健康ベース曝露限界値算出法の計算式
      • 洗浄評価への適用 許容残滓限界 (ARL) の計算式
    2. 高活性物質を扱う設備における洗浄バリデーション
      • 洗浄バリデーションの流れ (洗浄基本計画)
      • 課題 (洗浄の目標設定・統計的な管理)

会場

ドーンセンター

4F 中会議室2

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/21 医薬品GCP 超入門講座 オンライン
2024/10/21 製薬関連企業のための契約演習講座 オンライン
2024/10/21 承認申請にむけた個別症例安全性報告 (ICSR) の取り扱いと評価 オンライン
2024/10/22 GMP入門講座 オンライン
2024/10/22 湿式洗浄の基礎と洗浄不良の対策 東京都 会場
2024/10/23 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/10/23 承認申請資料としての価値を高めるための効果的な日本語メディカルライティング オンライン
2024/10/23 バイオロジカルクリーンルームの建築設備設計、バリデーション、運用および維持管理の最適化 オンライン
2024/10/23 生物薬品 (バイオテクノロジー応用医薬品等) におけるCMC開発戦略と開発ステージに応じた対応 オンライン
2024/10/23 神経変性疾患の臨床試験実施と試験デザインの留意点および審査の視点 オンライン
2024/10/23 医薬品研究開発におけるポートフォリオマネジメント オンライン
2024/10/24 GMP文書、記録のデータインテグリティ対応 オンライン
2024/10/24 教育訓練の実効性評価の具体的な方法/逸脱対策 オンライン
2024/10/24 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2024/10/25 GMP違反を起こさせない/逸脱の再発防止としての効果的な教育訓練方法と教育資料 東京都 会場・オンライン
2024/10/25 化粧品GMP対応のポイントとヒューマンエラー事例 神奈川県 会場
2024/10/25 FDAから製造所認証を得るための査察対応ポイント オンライン
2024/10/25 医薬品製造・試験における電子化・DXの推進による課題解決、MES・LIMS等の導入と活用、データインテグリティの確保 オンライン
2024/10/25 バイオ医薬品原薬工場建設プロセスおよびバリデーションのポイント オンライン
2024/10/25 各種製剤におけるヒト経口吸収予測法と品質規格の設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/25 クリーンルーム 技術開発実態分析調査報告書
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション