技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子多成分系における相分離と結晶化・液晶化による構造形成とその観察

高分子多成分系における相分離と結晶化・液晶化による構造形成とその観察

~相構造形成メカニズムの解明 / 高分子混合系の集合構造の構造解析 / 高分子ブレンド・結晶性高分子・液晶性高分子・異種成分混合~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、相分離、結晶化、液晶化の基礎から解説し、高分子ブレンド・結晶性高分子・液晶性高分子・異種成分混合について詳解いたします。

開催日

  • 2017年3月31日(金) 10時30分 16時30分

プログラム

 高分子を含む多成分系は、成分間が相溶・相容し難いことを重要な特徴とする。したがって、構成成分に結晶性や液晶性成分を含む場合、最終的な構造は成分間の相分離と結晶化・液晶化という複数の相転移の協奏により決まることに成る。
 本セミナーでは、相分離、結晶化、液晶化の個別、基礎的な話から、その複合による構造決定メカニズムに至るまでをその実験・観察手法を交えながら概説する。

  1. 高分子多成分系とは
    1. 高分子ブレンド
    2. 共重合体
  2. 高分子混合系の熱力学
    1. 混合の熱力学
    2. 多成分系の相平衡と相図
    3. Flory – Huggins理論
    4. 多成分系の相平衡の実際例
    5. 高分子多成分系とガラス転移
  3. 高分子混合系の相分離
    1. スピノーダル分解の動力学と秩序形成
    2. 核生成・成長による相分離
    3. 粘弾性相分離とその利用
  4. 高分子の結晶化
    1. 高分子の単結晶と結晶構造
    2. 高分子結晶の集合構造
    3. 高分子の結晶化機構
      • 結晶核生成の熱力学
      • 結晶化の動力学
    4. 高分子結晶の熱的性質 (融点)
  5. 液晶、液晶性高分子
    1. 低分子液晶の秩序構造
    2. 主鎖型・側鎖型高分子液晶
  6. ブロック共重合体
    1. ブロック共重合体の合成
    2. ミクロ相分離構造
  7. 高分子集合構造の構造解析
    1. 様々な散乱法
    2. 静的散乱と動的散乱
    3. 放射光を利用した小角X線散乱法
    4. 偏光顕微鏡 (異方性と複屈折)
  8. 結晶性成分を含む高分子多成分系
    1. 結晶性/非晶性ブレンド
    2. 結晶性/結晶性ブレンド
    3. 結晶性ブロック共重合体
    4. 結晶性ランダム共重合体
  9. 液晶性成分を含む高分子多成分系
    1. 液晶性/非晶性ブレンド
    2. 液晶性ブロック共重合体
    • 質疑応答

講師

  • 竹下 宏樹
    滋賀県立大学 工学部 材料科学科  
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/27 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/17 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2025/1/21 高分子材料における結晶化・ガラス転移の基礎と評価 オンライン
2025/1/21 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/21 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/21 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/22 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/31 タンパク質の構造解析手法とIn silicoスクリーニングへの応用事例
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例