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連続炭素繊維複合材料3Dプリンターの最新技術と用途展望

連続炭素繊維複合材料3Dプリンターの最新技術と用途展望

愛知県 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年2月28日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • CFRP の応用製品に関連する技術者、開発者
    • 自動車
    • 航空機、ヘリコプター
    • 船舶
    • ロケット、航空宇宙機、人工衛星
    • 軍用機
    • リニアモーターカーの車体、内装
    • 太陽電池パネル
    • 風力発電
    • プラント
    • 機械部品
    • 電池部材
    • 電子電気部品
    • 医療機器
    • 住宅・土木・建築材料
    • スポーツ用品 (自転車、釣具、ゴルフ、ラケットなど)
  • CFRP により軽量化、高強度化、振動減衰、耐疲労などを求めている方
  • CFRP に関連する技術者
  • CFRP で課題を抱えている方

プログラム

 従来一般に利用される熱可塑性樹脂積層3Dプリンターは、樹脂自体の力学的特性が著しく低く、試作模型や玩具の製作としての利用が主体であり、航空宇宙・自動車用途製品レベルの構造を作製できない。自動車・航空宇宙用構造にも適用可能な高強度立体造形を目的として、連続炭素繊維をその場で樹脂と複合化し立体造形する「炭素繊維複合材料3Dプリンター」を開発が進んでいる。連続炭素繊維複合材料3Dプリンターは、以下の優れた特徴を持っており、新しい構造材料の製造方法として大きな可能性を有している。

  • 多品種の構造強度部材をCADデータのみから容易に成形が可能であり、軽量化が強く求められる分野の研究開発を加速できる。
  • 繊維配向の最適化により炭素繊維の持つ卓越した力学的特性を最大限に発揮できる。
  • ニアネットシェイプでの成形が可能であり、トリム等の2次加工が最小限で済むため、原材料費や環境負荷の低減にも効果的である。

 これらの特徴のため、特に高強度部材が要求される航空宇宙・自動車用の構造部材の生産、アイソグリッド構造などの従来成形が困難であった複雑形状部材の生産、多品種・高剛性・迅速な入手が要求される機械加工などのための治具、少量多品種生産が求められる義足やアシストスーツなどの医療・介護分野といった分野に適用が進むと予想される。
 本講座では、炭素繊維複合材料3Dプリンターに関わる最新技術について、その特徴、従来技術との比較、用途展望などについて紹介する。

  1. 研究開発の背景
    1. 複合材料の適用動向
    2. 熱可塑性樹脂複合材料と航空機への適用
    3. 自動積層技術Automated Tape Laying (ATL) とAutomated Fiber Placement (AFP)
    4. 3Dプリンターの国内・海外市場動向
      • 台数
      • 売上額
      • シェア
      • 適用箇所
  2. 3Dプリンターを利用した複合材料成形
    1. 3Dプリンターの種類
      • 粉末焼結積層
      • 光造形
      • 熱溶融積層 他
    2. 自動車および航空機業界における3Dプリンターの利用
    3. 複合材料成形ツーリングとしての利用
    4. 3Dプリント成形物の材料異方特性
    5. PEEK3Dプリンター
  3. 連続炭素繊維複合材料3Dプリンター
    1. 従来3Dプリンターの課題
    2. 強化の方法
    3. 繊維切断
    4. プリントされた材料の強度
    5. ATF/AFPに対する優位性
    6. 想定される用途
    7. 実用化に向けた課題
  4. 短繊維系複合材料3Dプリンター
    1. 力学的特性
    2. 大規模3Dプリンター (自動車のプリント)
    3. エポキシ系短繊維3Dプリンター
    4. 短繊維含有フィラメントの種類と市販状況
  5. 連続繊維複合材料3Dプリンターの海外動向
    1. 海外の取り組み
      • MarkForged社
      • Arevo社
      • 他 多数紹介
    2. 織物複合材料3Dプリンター
  6. 光硬化系複合材料3Dプリンター
    1. 短繊維と光硬化の組み合わせ
    2. 長繊維と光硬化の組み合わせ (3D Cocooner他)
  7. 形状・繊維配向最適化技術
    1. 曲線積層最適化 (Tow-steered composites)
    2. 形状配向同時最適化
  8. 複合材3Dプリントに関する特許状況 (海外含む) のご紹介
  9. 課題と今後の展開
    1. 機能の3Dプリント
      • 電気回路
      • アクチュエータ
    2. オンライン3Dプリントプラットフォーム3D Hubs
    • 質疑応答

講師

  • 松崎 亮介
    東京理科大学 理工学部 機械工学科
    准教授

会場

愛知県産業労働センター ウインクあいち
愛知県 名古屋市中村区 名駅4丁目4-38
愛知県産業労働センター ウインクあいちの地図

主催

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受講料

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: 40,000円 (税別) / 43,200円 (税込)
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    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 70,000円(税別) / 75,600円(税込)
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