技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子の摩擦・摩耗メカニズムとその特性制御、評価

高分子の摩擦・摩耗メカニズムとその特性制御、評価

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年1月25日(水) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 高分子材料を摺動部材に利用する際の留意点
    • 材料選択
    • 材料設計
    • 構造設計
    • 信頼性など
  • 高分子材料のトライボロジー
  • 高分子材料のトライボロジー的性質の改質法
  • ポリマーアロイ・ブレンド・複合材料の基礎

プログラム

第1部 高分子の摩擦・摩耗メカニズム

(2017年1月25日 10:00〜12:30)

 摺動部品にはすでに多くの高分子材料が利用されているが、今後も金属、無機 無機材料からの転換が益々進むと考えられる。
 一方で、高分子材料の摩擦・摩耗特性については、金属等の材料特性とは異なる点も多く、その材料選択 や設計に際しては注意すべき点も多い。

  1. トライボロジーの基礎
    1. トライボロジーとは
    2. 固体表面と接触
    3. 摩擦のメカニズム
    4. 潤滑のメカニズム
    5. 摩耗のメカニズム
    6. 潤滑剤
  2. 高分子材料のトライボロジー
    1. 摺動部材用高分子材料
    2. 高分子のトライボロジーの特徴
    3. 表面物性評価方法
    4. 摩擦・摩耗特性評価方法
    5. 設計上の注意点
    • 質疑応答

第2部 高分子材料のトライボロジー制御 – アロイ・ブレンド・複合化による改質法 –

(2017年1月25日 13:15〜15:15)

 プラスチック・ゴムをはじめとした高分子材料のトライボロジー特性を制御する方法として、ポリマーアロイ・ポリマーブレンド・複合材料の技術を用いた改質法を中心に説明致します。

  1. 高分子トライボマテリアルの基礎
    1. 高分子トライボマテリアルとは?
    2. 高分子材料の種類と特徴
  2. 高分子材料のトライボロジー特性
    1. 高分子材料の摩擦メカニズム
    2. 高分子材料の摩擦特性
    3. 高分子材料の摩耗メカニズム
    4. 高分子材料の摩耗特性
    5. 高分子材料の限界pv値
  3. 高分子材料のトライボロジー制御法
  4. ポリマーアロイ・ブレンド化によるトライボロジー制御
    1. ポリマーアロイ・ブレンドについて
    2. モルフォロジー制御
    3. ポリマーアロイ・ブレンド化によるトライボロジー制御例
    4. ポリマーアロイ・ブレンドの材料設計ポイント
  5. 複合化による制御
    1. 高分子複合材料について
    2. 高分子トライボマテリアルに用いる充填材
    3. 複合化によるトライボロジー制御例
    4. 高分子複合材料の材料設計ポイント
  6. 多成分系複合材料による制御
    1. 多成分系複合材料について
    2. 多成分系複合材料化によるトライボロジー制御例
    3. 成形加工の影響
  7. 高分子トライボロジー制御のまとめ
    • 質疑応答

第3部 高分子の摩擦摩耗特性評価

(2017年1月25日 15:30〜17:00)

  1. 摩擦・摩耗の評価法
    1. 接触形態・しゅう動方法
      1. 点接触
      2. 面接触
      3. 線接触
    2. 測定方法
      1. 摩擦力測定
      2. 摩耗量測定
    3. しゅう動速度
      1. 定速度の確保
      2. 設定速度の立上り時間
      3. 速度変動 (μV) 特性
    4. 測定環境 (温度、湿度、ドライ、ウェット)
  2. 摩擦・摩耗評価の注意点
    1. 試験片の平面性
    2. 試験片の管理
    3. 接触時間の管理
    4. 摩耗粉
  3. 評価事例
    1. 静摩擦係数・動摩擦係数測定例
      1. 均一摩擦の測定例
      2. スティックスリップ現象の測定例
      3. 直線往復しゅう動の摩擦測定例
    2. 速度変動摩擦測定例
    3. 荷重変動摩擦測定例
    4. 触覚の評価
    • 質疑応答

講師

  • 佐々木 信也
    東京理科大学 工学部 機械工学科
    教授
  • 西谷 要介
    工学院大学 工学部 機械工学科
    教授
  • 野村 俊夫
    株式会社 トリニティーラボ
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/21 熱分析入門 オンライン
2024/6/21 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/6/21 アニオン重合の基礎知識と高分子の精密制御 オンライン
2024/6/21 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2024/6/24 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/27 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2024/6/27 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/27 プラスチックの力学特性と評価方法および複合化による改善手法 オンライン
2024/6/27 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/6/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/6/28 ポリイミド入門講座 オンライン
2024/7/2 ポリマー合成の自動化とプロセス分析 オンライン
2024/7/3 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/7/4 樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構と その制御・対策 オンライン
2024/7/4 架橋剤を使うための総合知識 オンライン