技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GMP監査技法・聞き取り調査技法・不適合指摘技法の習得 ワークショップ/GMP監査演習

GMP監査技法・聞き取り調査技法・不適合指摘技法の習得 ワークショップ/GMP監査演習

~初級者対象の監査員養成/教育訓練 (2日間講座)~
東京都 開催 会場 開催 実習付き 演習付き

開催日

  • 2016年12月12日(月) 10時30分 17時30分
  • 2016年12月13日(火) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • GMP知識はあるが、GMP監査の経験不足を補いGMP監査スキルの習得を目指す方
  • GMP知識及び監査知識はあるが、どう監査実務に活かしていいか分からない方
  • 製造所の役に立つ指摘のスキルアップを目指している方
  • 製造、品質管理、薬事関連部門で、工場監査の進め方を一通り学びたい方
  • GMP教育訓練を担当されている方

プログラム

 PIC/S加盟及び社会問題化された諸問題の影響を受け、厳しい自己点検及び委託先によるGMP監査にニーズが最近高くなってきました。監査には公式に規定された手順と“コツ”があります。
 このセミナーでは監査に必要な基本事項の習得及び現地 (現場) 監査における聞き取り調査の具体事例を解説します。また、具体事例の中で不適合及び監査事項を的確に決め付けるためのワークショップを設けました。

1日目 第1部 GMP監査技法・手法の習得

  1. GMP監査の基本事項
    1. 品質保証体系におけるGMP監査の役割
    2. 品質照査における基本事項 (適切性、妥当性、有効性)
    3. 監査指針に学ぶGMP監査 (5段階ステージ)
    4. QMP監査員に必要なスキル
  2. GMPシステム監査技法
    1. システム監査の必要性及び意義
    2. システム監査技法 (帰納的監査及び演繹的監査を含む)
    3. システム監査技法の事例/表示・包装システム
    4. サブシステムに対するGMP監査のポイント
    5. 品質サブシステム
    6. 構造設備サブシステム
    7. 保管サブシステ
    8. 包装・表示サブシステム
    9. 試験検査サブシステム
    10. 製造サブシステム

1日目 第2部 GMP監査及び自己点検の実務における計画~フォロアップまでの勘所

  1. GMP監査計画の立て方のポイント (焦点エリアの決め方)
    1. GMP監査計画段階における文書レビューのポイント
    2. GMP省令に対応した6サブシステムを反映したGMP監査計画
    3. PIC/S – GMPガイドに準拠した6サブシステム
    4. GMP監査マスタープランの立て方とその事例
    5. 監査計画書の作成のポイント (事例を含む)
    6. GMPチェックリスト作成のポイント (事例を含む)
  2. 現地監査における効果的な聞き取り調査の“勘所”
  3. 現地監査における不適合の指摘の仕方の勘所 ( (指摘の虎の巻:3つのキーワード)
  4. 監査所見及び講評の勘所
    1. 指摘事項報告書及び是正要求書の書き方のポイント及び事例
    2. 講評と監査報告書作成のポイント及び事例
  5. 盲点を少なくするための現地監査の着眼点 (事例)
    1. 手順書 (運用ルール) に基づいた記録類のレビュー
    2. 工程の製造記録の運用状態レビュー
    3. 原料・資材の保管状態のレビュー
    4. 包装表示保管管理状態のレビュー
    5. 試験検査管理状態のレビュー
    6. 試験記録・成績書など記録の運用状態のレビュー
    7. 逸脱管理記録類の運用状態のレビュー
    8. 変更管理記録類の運用状態のレビュー
  6. 改善に結びく効果的なフォローアップ監査
    1. 是正処置の4要素 (CAPAを含む)
    2. フォロアップ活動のフローチャート (監査側の検証を含む)
    3. 是正処置報告書の様式と記載事例
      (一日目の終わりに、質疑応答及び模擬監査演習の進め方の説明をします。一部、宿題があります。)

2日目 第3部 ワークショップ/GMP監査演習

ワークショップ/実務演習3題

狙い目:グループワークを中心とした討議、発表、講評を通して、実務的な技法を習得

演習テーマ
GMP監査チェックリスト作成演習

GMP調査は監査計画書にもとづく絞り込まれれた監査チェックリストの良否に左右されると云われる。
チェックリストはレギュレーションの単なる裏返しではなく、効果的な聞き取り及び文書・記録類の照査及び観察を考慮した監査チェックリストを目指し、原薬製造所 (原薬GMPガイドラインを順守) における製品原料資材保管サブプロセスの監査、監査チェックリストをグループで討議し作成する。

不適合指摘演習

製造現場における監査場面描写 (講師が経験した実例のストリー) を読み取り、GMP省令に照らして明らかにに不適合を三つ挙げる。監査場面描写では、オペレーターや試験検査員の作業状況を観察しながら聞き取り調査、現場にて手順書及び製造記録・試験記録類、必要に応じて教育訓練記録、バリデーション記録及び逸脱記録類を照査の状況を読み取る。但し、指摘の仕方は、つぎの3段階で指摘する。
以下をグループで討議し、確定する。

  • 不適合が該当するGMP省令の条項とその内容
  • 不適合に関わる客観的事実
  • 結論
フォロアップ演習

非監査側の是正内容 (予め講師が準備) を検証する。是正が“モグラ叩き”にならないような検証がポイントである、非監査側の是正内容の問題点及び再是正 (案) を非監査側に提案する。

ワークショップの進め方
  1. 講師がこれまで経験した監査事例の場面を“監査場面描写”などで再現させる。場面描写により、現地におけるツアー、聞き取り調査を臨場感覚で学ぶ。
    • 場面監査での着眼点
    • ワンストップマルチ審査 (システム監査) の進め方
    • ヒアリングの仕方 (“コツ”)
    • 精査の仕方
    • 監査員の行動を正確に読み取り、参考にしたい事項を抽出する
  2. 場面描写を正確に読みとり、GMP省令及び原薬GMPガイドライン、バリデーション基準に照らして下記事項を実地に演習 (指摘の拠り所を含む) する。
    • 明らかな不適合事項の抽出する
    • 場面描写だけでは不適合を判定できないため、追加精査すべき事項の抽出
    • 改善措置要求書 (是正処置要求書) の作成
    • 監査報告書の作成
  3. ワークショップの具体的な進め方 (3段階演習)
    • 個人演習
    • グループ演習
    • 発表・ロールプレイ・講評
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 若山 義兼
    高槻医薬品GMP/食品ISOリサーチ
    代表

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 52,250円 (税別) / 56,430円 (税込)
複数名
: 27,500円 (税別) / 29,700円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 27,500円(税別) / 29,700円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 52,250円(税別) / 56,430円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,500円(税別) / 89,100円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 医薬品品質システム実践のためのバリデーション文書/サイトマスターファイル作成時の必修事項と記載例 東京都 会場・オンライン
2024/11/27 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 化粧品OEM/ODMにおける品質管理・保証とトラブル防止のリスクアセスメント オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座