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自動車に用いられる繊維材料・ 繊維複合材料の設計、応用、市場予測

自動車に用いられる繊維材料・ 繊維複合材料の設計、応用、市場予測

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年10月13日(木) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 セルロースナノファイバー、バイオマスを原料とした化学品の研究開発動向と自動車分野でのビジネスチャンス

(2016年10月13日 10:00〜11:10)

 日本の成長戦略の中にも重要なテーマとして挙げられているセルロースナノファイバーや一部の自動車メーカーでも採用されつつあるバイオマスを原料とした化学品の開発・商業化の動きを紹介するとともに将来を展望する。

  1. セルロースナノファイバーの研究開発動向
    1. 国内外の研究開発動向
    2. 特許出願状況からみた用途開発の状況
    3. 市場規模と将来性、ビジネスチャンス
  2. バイオマスを原料とした化学品開発の現状
    1. 日米欧におけるバイオプラスチック開発の現状
    2. 化学業界、異業種での研究や用途開発の動き
    3. 市場規模と将来性、ビジネスチャンス
      • 非可食バイオマス原料
      • 藻類バイオマス
  3. 自動車分野における事例紹介、その将来性について
    • 質疑応答

第2部 麻繊維複合化技術の現状と自動車内装材分野での応用

(2016年10月13日 11:10〜12:20)

 石油由来の化学繊維の普及に伴い、その用途が限定的であった天然繊維の麻が環境と健康問題の高まりによって、その活用がはじまっている。本講演では、麻繊維の自動車分野への応用を通じて農作物を工業製品に使うためのポイントについて述べる。

  1. 麻繊維の基礎知識
    1. 麻繊維の意義
    2. 麻の利用の歴史
    3. 麻類作物の種類
    4. 麻繊維の特徴
  2. 複合化における技術とその課題
    1. マトリックス (汎用樹脂) と強化材 (麻繊維)
    2. マトリックス (麻繊維) とバインダー樹脂
    3. グリーン・コンポジットへの応用
  3. 自動車内装材の素材としての麻
    1. ベンツ及びBMW等の利用事例
    2. 加工技術:栽培から精練
    3. 加工技術:不織布化から複合化
    • 質疑応答

第3部 各種吸着剤による車室空間のアルデヒド低減、 におい対策、抗アレルゲン、抗ウイルス対策

(2016年10月13日 13:10〜14:20)

 車室内VOC自主規制への対応として各種内装材へのアルデヒド吸着剤添加が検討されている。アルデヒド吸着剤の紹介、その吸着機構、及び使用例を紹介する。また、車室内における、消臭剤や抗アレルゲン剤による対応例を紹介する。

  1. 自動車内装材におけるVOC対策について
  2. アルデヒド低減について
    1. アルデヒド吸着剤の吸着機構
    2. アルデヒド吸着剤によるアルデヒド低減例
  3. におい対策について
    1. 室内空間のにおいの例
    2. 消臭剤によるにおい対策
  4. 自動車分野における抗菌、抗ウイルスについて
    1. 抗菌剤、防カビ剤、抗ウイルス剤、防虫剤
    2. 生地や紙への浸漬塗布加工、コーティング加工
    • 質疑応答

第4部 自動車分野における断熱・吸音不織布について

(2016年10月13日 14:30〜15:40)

 振動・騒音対策を行う上で、制振材料、防振材料の役割は大きい。それぞれ材料に要求される力学的性質が異なるため、材料設計、製品設計を行う際には、適切な材料を適切に使用する必要がある。そこで、これらの材料の性能評価、設計手法について解説する。

  1. 特許等からみる断熱・吸音不織布に対するニーズについて
    1. 自動車分野
    2. その他
  2. 断熱・吸音不織布の評価について
    1. 垂直入射吸音率
    2. 残響室吸音率
    3. 断熱性能 等
  3. 断熱・吸音不織布の技術動向について
    1. 性能比較
    2. 断熱・吸音不織布「RuBAR」について
    3. 新規 成形加工可能な断熱・吸音不織布について
    • 質疑応答

第5部 炭素繊維、カーボンナノファイバーの 自動車応用の可能性

(2016年10月13日 15:50〜17:00)

 今後の自動車用は、走行性能だけではなく地球温暖化対策などに対して高強度軽量材料の採用が進むと言われている。本講では、高強度軽量材料として注目されている繊維強化複合材料の中から、炭素繊維とカーボンナノファイバーを取り上げ、その動向について議論してみたい。

  1. 自動車を取り巻く環境
    1. 自動車技術開発の考え方とその変化
    2. 環境対応車両への挑戦
    3. 軽量複合材料開発の重要性
  2. 炭素繊維系複合材料 (CFRP) とは
    1. 炭素繊維 (CF) の特徴
    2. 樹脂 (P) の特徴
    3. CFRPの特徴
    4. 将来材料としての期待
  3. 自動車へのCFRPの適用の現状、研究開発の動向と展望
    1. 航空宇宙用途
    2. スポーツ用途
    3. 産業用途
    4. 自動車用CFRP開発例
  4. 自動車とCFRPの今後、カーボンナノファイバーへの挑戦
    1. CFRPのLCA、コスト改善
      1. 効率的生産方式
      2. リサイクル
      3. バイオFRP (BFRP)
      4. ムリ無駄むらのない設計
      5. ビジネスモデル構築
      6. 産官学 (民) の連携
    2. カーボンナノファイバー系複合材料開発
      1. マルチマテリアルとしての位置づけ
      2. 現状と必要性
      3. 今後の動向
    • 質疑応答

講師

  • 松村 晴雄
    株式会社 旭リサーチセンター
    シニア・フェロー
  • 赤星 栄志
    日本大学 生物資源科学部
    研究員
  • 宮村 健太郎
    東亞合成 株式会社 製品研究所
  • 小菅 一彦
    株式会社 KOSUGE
    代表取締役
  • 影山 裕史
    金沢工業大学 大学院 工学研究科 高信頼ものづくり専攻
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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