技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチックの金属調加飾と曲面対応技術

自動車への応用に向けた

プラスチックの金属調加飾と曲面対応技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年9月13日(火) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 色ムラが少なく、耐久性の高い金属調加飾技術
  • 曲面形状への、平滑な転写、均一な塗装を行う技術

プログラム

第1部 金属を含まない金属調光沢の高分子材料の開発

(2016年9月13日 10:00〜11:10)

 金属調光沢を持つフィルム・コーティング材料は、現代社会の中で加飾材料としてあらゆる部材に用いられている。一方で、代表的な金属調光沢の加飾方法であるメッキ処理では、多量の重金属を含む廃液の処理が必要であり、金属フリーの加飾コーティング材料のニーズが高まっている。また、ユビキタスネットワーク社会の実現において、電波干渉を起こさないフィルム・コーティング材料の開発は、新たな素材市場の開拓に繋がる可能性がある。
 本講演では、単純なキャスト法により種々の色調の金属調光沢を発現するとともに、電磁波透過性を有するフィルム素材の開発について我々のこれまでの研究成果を中心に紹介する。

  1. 自己紹介
    1. 研究組織の紹介
    2. 主な研究テーマの紹介
  2. 加飾材料
    1. プラスチックへの加飾
    2. 金属調光沢
  3. 金属調光沢フィルムの開発
    1. 合成
    2. 特性評価
    3. 機構解析
  4. 材料物性・用途
    1. 色調制御
    2. 耐性評価
    3. 電波干渉性
    • 質疑応答

第2部 金属調加飾と水圧転写フィルム加飾技術

(2016年9月13日 11:20〜13:00)

 最近、加飾技術が注目されている。加飾技術が製品・商品の付加価値増大に寄与する一つの技術であると考えているのです。
このようなアプローチは自動車に関する部材でも同じであると考えています。自動車がコモデティ化する環境で、何らかの付加価値の一つとして、加飾技術を活用することが重要となっています。
 本講演では、昔から活用が試みられてきた「銀鏡塗装」について、環境にも優しくかつ耐久性を向上させて自動車に適用する可能性を紹介します。最近の事例を紹介します。
また、コモデティ化に対抗する一つの軸として、オンデマンド加飾が挙げられます。古くから活用されてきた水圧転写技術を活用し、完全オンデマンド処理を可能とした「オンデマンド水圧転写」を紹介します。本技術について、デモストレーションを実施しながら実際のプロセスを紹介します。
 本講演で紹介する加飾技術について、自動車関連にも応用いただきたく、その可能性をご紹介します。

  1. 加飾と価値創造
    1. 製品と商品と加飾と市場
    2. 加飾の価値創造
    3. 反コモデティ化
    4. 付加価値創造
    5. 感性
  2. 金属調加飾
    1. 銀鏡塗装技術
    2. 銀鏡塗装技術のプロセス紹介
    3. 高耐久性銀鏡塗装
    4. 銀鏡塗装事例紹介
  3. オンデマンド水圧転写
    1. オンデマンド加飾
    2. オンデマンド水圧転写技術
    3. オンデマンド水圧転写の事例紹介
    4. 加飾事例 (オンデマンド水圧転写・リアルプリントデモストレーション)
  4. まとめ
    • 質疑応答

第3部 インクジェットによる表面ストラクチャ加飾・コーティング技術・円筒加飾・緩やかな曲面加飾技術

(2016年9月13日 13:50〜15:10)

  1. 表面ストラクチャ加飾
    1. 任意の部分に凸凹や濃淡を形成させることで、観る角度から加飾の表情が変わり、質感 (或は触感) を表現する高速加飾技術
  2. 円筒形外周加飾
    1. 円筒形外周に任意の描画を表現する高速加飾技術
  3. コーティング技術の能力と技術の紹介
  4. インクジェット技術と統合させた加飾についての考察と技術
    • 質疑応答

第4部 熱成形における自動車用途加飾シートの成形技術

(2016年9月13日 15:20〜17:00)

 加飾シートの3次元デザインへの応用は、色彩の表現性、機能性の付加、環境問題への配慮から益々増加する傾向にある。
 その加飾シートを2次加工する熱成形 (インサート向けプリフォーム成形および減圧被覆成形) の工法に関する加工プロセスや成形方法などの基礎知識を深め、用途事例の紹介を交えながら解説する。

  1. 加飾工法と熱成形
    1. 熱成形の概要
    2. 加飾工法への応用/インサート成形&減圧被覆成形
  2. プリフォーム成形 (インサート成形)
    1. 加工プロセス
    2. 主な成形方式
    3. 用途事例
    4. 製品コストと品質
  3. 減圧被覆成形
    1. 工法概要とメリット
    2. 熱板加熱方式
    3. 用途事例
    • 質疑応答

講師

  • 神原 貴樹
    筑波大学 数理物質系
    教授
  • 平野 輝美
    平野技術士事務所
    代表
  • 上村 一之
    タクボエンジニアリング 株式会社 技術本部 ジェット事業部
    シニアマネージャー
  • 溝口 憲一
    株式会社 浅野研究所 企画開発部
    部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/5/24 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/5/24 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/27 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/28 樹脂成型の知識 オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/28 絶縁破壊・劣化の基礎、測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化 オンライン
2024/5/28 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/29 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/5/29 高分子微粒子における各種合成法の基礎と形状制御・評価技術 オンライン
2024/5/29 EUVレジスト材料開発と評価・プロセス技術 オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/5/30 高分子材料の劣化 オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/26 エンプラ市場の分析と用途開発動向 2013
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/6/3 プラスチックのタフニングと強度設計
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/10/30 植物由来プラスチックの高機能化とリサイクル技術 (新装版)