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医薬品の製品回収の判断・タイミングと事例考察

医薬品の製品回収の判断・タイミングと事例考察

~起きた時の対応とリスクを小さくする方法~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年8月30日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 実際の製品回収の社内対応事例紹介
  • 製品回収のリスク
  • 製造販売承認書との齟齬による回収
  • 製品回収が起きた時の対応とリスクを小さくする方法
  • 品質情報/品質不良対応とリスク低減
  • 大きな品質問題と製品回収の多くの実事例

プログラム

 品質情報や品質不良は品質を改善する貴重な情報です。この情報を活用することにより、品質の改善をはかりかつお客様との信頼を構築するチャンスでもあります。そのための対応方法や仕組みなどを紹介します。
 時には製品回収に至る場合もあります。本当の大きな問題は、起きた事象よりもその後の対応のまずさから企業のリスクにもなるような大きな問題にしてしまっています。起きた時の対応とリスクを小さくする方法など紹介します。
 大きな品質問題と製品回収の多くの実際事例を紹介することにより、何処に問題があるか、その問題をいかに事前に防ぐかについても説明します。
 品質情報/品質不良対応と仕組みについて修得します。医薬品製造販売におけるリスクを知ることにより、それを低減する方法についても学びます。

  1. 医薬品製造における具体的な品質リスク
    1. 健康被害を起こす。
    2. 製品回収を起こす (製品苦情が増える) 。
    3. 欠品を起こす。
    4. GMP適合性調査で期日までに適合せず承認が下りないまたは承認が遅れる。
    5. 製造コストを高める。
    6. 会社の信頼を損ねる。
  2. 製品回収に関係する通知など (東京都福祉保健局)
    1. 回収処理について
    2. 回収処理の流れ
      • 通知
      • Q&A
    3. 回収処理の流れ
      1. 情報の入手
      2. 情報の分析
      3. 回収の必要性の判断
      4. 回収の決定
      5. 納入施設への情報提供・回収措置
      6. 東京都 (本社所在地) への報告
      7. 「回収の概要」掲載 回収着手報告書提出 報道発表
      8. 回収終了
      9. 回収終了報告書提出
    4. 医薬品医療機器情報提供ホームページ
  3. 生物由来製品の回収について
    1. 生物由来異物の製品回収についての通知
    2. 通知から“生物由来異物”の言葉の削除
  4. 実際の製品回収の社内対応事例紹介
    1. 問題の発覚と調査
    2. 社内会議
    3. 当局対応
      • 当局への報告
      • 回収着手報告書
      • PMDAの製品回収ホームページへの掲載
      • 回収品の当局確認
      • 回収終了報告
    4. 社外への連絡
    5. 欠品対応
    6. 是正改善
    7. 次回製造販売業の業更新時の査察に備えて
  5. 製品回収のリスク
    1. 異物による回収
    2. 表示ミスによる回収
    3. 資材メーカーのコンタミによる回収
    4. GMP不備による回収
    5. 製造販売承認書との齟齬 (製造場所記載なし)
    6. 安定性モニタリングでの不適による回収
    7. 海外当局の査察時の不適合による回収
    8. PMDAのGMP適合性調査による回収
  6. PMDAのHPより実際の製品回収事例から見えてくる問題点
    (No.5のケースを紹介)
  7. 製造販売承認書との齟齬による回収
    1. PMDAのGMP適合性調査で判明
    2. 内部告発で判明
    3. 自ら気づいた場合
  8. 治験薬の回収事例紹介
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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受講料

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: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
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