技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

iPS細胞実用化への障壁と必須要素技術及び今後の可能性

iPS細胞実用化への障壁と必須要素技術及び今後の可能性

~ヒトiPS細胞でできること、ヒトiPS細胞でなければできないこと / 実用化への今後の展望とは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年7月6日(水) 12時30分 16時30分

プログラム

 2014年11月の薬事法改正において再生医療等製品の特性を踏まえた法律が施行され、再生医療領域の基礎および臨床研究の進展のみならず、ヒトiPS細胞を用いた実用化へのスピードアップが期待されている。ヒトiPS細胞は皮膚や血液などの通常の体の細胞から樹立できることから、胚を起源とするヒトES細胞よりも倫理的なハードルが低いと考えられており、多様な研究分野での開発が広がってきている。特に、創薬分野での使用に関しては、本格的な再生医療への利用に先行して、産業への応用が期待されている。
 一方で、ヒトES/iPS細胞の研究は発展途上の分野である。また、その取り扱いに関しては、従来の細胞と比較し相違点も多くみられる。ヒトiPS細胞を樹立する際の方法は従来のウイルスベクターを用いる方法から、安全性や樹立効率の高いエピゾーマルベクターやRNAを用いた方法が主流となりつつある。さらに、ヒトES/iPS細胞はフィーダー細胞と呼ばれる別の細胞との共培養系で維持培養が行われてきたが、現在は再生医療への応用も見据えて、フィーダー細胞を必要としない培養方法も開発されてきている。また、各種の機能細胞への分化誘導方法が報告されており、一部の種類の分化細胞 (肝臓細胞、神経細胞、心筋細胞など) については既に製品化され、手軽に入手が可能となっている。
 本講演では、ヒトiPS細胞の作成方法から分化誘導方法および応用までを含めた研究の概観を紹介する。特に、創薬応用や再生医療を見据えた場合に、細胞株や間葉系幹細胞をはじめとした既存の細胞と比較してどのような差別化が可能になるか。さらにどのような点が課題となり、克服するための必須要素技術として期待されているアプローチに焦点をあてて、ヒトiPS細胞の実用化への今後の展望をお示ししたい。

  1. はじめに
  2. ヒトiPS細胞の樹立
    1. ヒトiPS細胞の樹立の歴史
    2. 最新のヒトiPS細胞樹立法~RNAリプログラミング
    3. ヒトiPS細胞の樹立の際の課題とその解決法
  3. ヒトiPS細胞の維持培養
    1. オンフィーダー培養法
    2. フィーダーレス培養法
    3. 浮遊培養法
    4. ナイーブ型ヒトiPS細胞
  4. ヒトiPS細胞の分化誘導法
    1. 心筋や血液
    2. 神経
    3. 肝細胞や膵臓
  5. ヒトiPS細胞の応用例 (1) ~創薬応用
    1. 創薬における課題
    2. ヒトiPS細胞の実用化と課題
    3. ヒトiPS細胞を用いた疾患モデルの作製
    4. ヒトiPS細胞を用いた個人差を反映した創薬スクリーニング系の構築
  6. ヒトiPS細胞の応用例 (2) ~再生医療
    1. ヒトiPS細胞を再生医療に用いることの意義
    2. ヒトiPS細胞の実用化と課題
    3. ヒトiPS細胞の純化・選別方法
  7. まとめ~ヒトiPS細胞でできること、ヒトiPS細胞でなければできないこと
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第5展示室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/9/9 再生医療等製品における商品コンセプト構築と開発戦略 オンライン
2024/9/9 核酸医薬品開発のための製造技術移転と非臨床試験段階の構築方法 オンライン
2024/9/9 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文メディカルライティング入門 オンライン
2024/9/9 バイオ医薬品 原薬製造工程・セルバンク管理/申請コース オンライン
2024/9/9 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2024/9/10 製薬用水の基礎と実践知識を理解する講座 オンライン
2024/9/10 製造・品質試験/輸送・安定性試験/承認申請コース 全3コース オンライン
2024/9/10 最新規制動向をふまえた再生医療等製品における承認申請 (品質・非臨床・臨床試験) の留意点と当局の要求事項 オンライン
2024/9/10 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2024/9/10 米国FDA査察の概要・役割とFDA実地査察における準備・対応及び手順書作成の留意点 オンライン
2024/9/11 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2024/9/11 GMP 基礎講座 オンライン
2024/9/11 統計学が専門でない人向けのサンプルサイズ設定演習 オンライン
2024/9/11 GCP監査実施におけるQMSの考え方とCAPA作成のトレーニング方法 オンライン
2024/9/11 グローバル申請を見据えたCTD-Qの作成と各セクションの記載内容のポイント オンライン
2024/9/11 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2024/9/11 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2024/9/11 体外診断薬の現状と展望:技術、規制、ビジネスの最前線 東京都 会場・オンライン
2024/9/12 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン
2024/9/12 分析法バリデーション基礎講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応