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次世代アジュバント開発のための安全性・有効性評価

次世代アジュバント開発のための安全性・有効性評価

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年4月18日(月) 10時00分 17時10分

修得知識

  • アジュバントによるワクチン効果増強メカニズム
  • がん免疫療法剤としてのアジュバントの開発
  • DDSによるアジュバントの創製とワクチンへの応用
  • 非炎症性アジュバントの開発

プログラム

第1部. アジュバントによるワクチン効果増強メカニズム

(2016年4月18日 10:00〜11:30)

アジュバントの免疫学的作用機構を基礎から応用まで紹介する。自然免疫受容体の発見を通して明らかになった免疫活性化機構を基盤として、より効果的なワクチン接種のためのアジュバントの利用を解説する。

  1. アジュバントの予備知識
    1. アジュバントとは?
    2. アジュバントの歴史
    3. アジュバントの種類
  2. アジュバントの基礎理論
    1. なぜアジュバントは必要なのか
    2. 自然免疫受容体の発見
    3. 感染防御機構
    4. マクロファージと樹状細胞
    5. 自然免疫による獲得免疫の活性化
  3. アジュバントの効果
    1. アジュバント使用による免疫増強効果
    2. 粘膜アジュバントによる粘膜防御効果
    • 質疑応答

第2部. がん免疫療法剤としてのアジュバントの開発~新しいがん免疫療法における位置づけ

(2016年4月18日 12:10〜13:40)

免疫チェックポイント阻害剤などの新しいがん免疫療法剤の登場により免疫を上手く働かせると進行がんでも治ることが明らかになっている。しかし、免疫は病原体に対する生体防御機構として進化したものでがんに対しては必ずしもうまく働かない。がんに対する免疫を効果的に働かせるためには有効なアジュバントの開発が必要であり、その問題点と課題について述べる。

  1. 新しいがん免疫療法
    1. 新しい免疫療法のめざましい効果
    2. 問題点と課題
  2. がん免疫療法におけるアジュバントの役割
    1. 病原体に対する免疫の作用
    2. がんに対する免疫の作用
    3. がん抗原ペプチドワクチン療法
    4. 免疫チェックポイント阻害剤などによる新しいがん免疫療法
    5. アジュバントの役割
  3. アジュバントの開発リスト
  4. がん免疫療法剤としてのアジュバントの開発例
    1. BCG-CWS (SMP-105) について
    2. 基礎研究
    3. 臨床研究
    4. 今後の進め方
    5. 製剤
    6. 作用機序
    • 質疑応答

第3部. DDSによるアジュバントの創製とワクチンへの応用

(2016年4月18日 13:55〜15:25)

  1. 多機能性エンベロープ型ナノ構造体の開発とアジュバントへの応用
    1. 多機能性エンベロープ型ナノ構造体 (MEND) の創製
    2. 細胞透過性ペプチド (R8) を導入したR8-MENDの開発
    3. R8-MENDのBCGワクチンへの応用
  2. MENDの遺伝子デリバリーへの応用
    1. R8-MENDからT-MENDへ
    2. T-MENDからKALA-MENDへ
    3. MHC class-Iを介した抗原提示と抗腫瘍効果
  3. siRNA全身投与型MENDの開発
    1. PEGのジレンマ
    2. PPD-MENDの開発
    3. YSK-MENDの開発と肝炎ウイルスへの応用
    • 質疑応答

第4部. 非炎症性アジュバントの開発:臨床試験を見据えた非臨床試験の安全性・有効性評価

(2016年4月18日 15:40〜17:10)

今後がんの術後療法としてワクチンアジュバント療法が臨床に取り入れられるであろうが、本講座では炎症を抑えたアジュバント開発により副作用を減らして、高齢者にも安全?高QOLで適用しうるワクチン免疫療法を確立しうることをアピールする。

  • 免疫療法開発の意義、必要性
  • 免疫療法への期待
  • 免疫チェックポイント抗体はなぜがんに有効か?
  • がんの治療法:現在と今後
  • 免疫増強剤 (+抗原) を開発する必要性
  • なぜこれまでのがんワクチンは効かなかったか?
  • 樹状細胞活性化アジュバントの必要性
  • アジュバントの基本的な考え方
  • ペプチド単独 and/or Alum/montanideでは治らない
  • Toll-like receptorとは?
  • 抗がん免疫アジュバント:BCG-CWS からのレッスン
  • RNAアジュバントpolyI:Cの有効性と副作用
  • PolyI:C の CTL 誘導は TICAM-1-IRF3/7 とI 型インターフェロンに依存する
  • PolyI:C による樹状細胞成熟化と cross-primingのメカニズム
  • TLR2/TLR3 アジュバントの開発経験から
  • RNAアジュバントのサイトカイン血症をいかに回避するか?
    :polyI:Cからのレッスン
  • サイトカイン毒性の無い2重鎖RNAの化学合成の試み
  • アジュバント評価系作製の試み
  • 非臨床試験にもとめられるもの
  • ワクチンアジュバントと抗体の併用療法
  • アジュバント創薬のバリアー
  • 今後の展望
  • 質疑応答

講師

  • 植松 智
    千葉大学 大学院 医学研究院 粘膜免疫学
    教授
  • 柳 義和
    株式会社MBR
    代表取締役
  • 原島 秀吉
    北海道大学 大学院 薬学研究院 薬剤分子設計学研究室
    教授
  • 瀬谷 司
    北海道大学 医学研究科 免疫学分野
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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