技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

注射剤の不溶性異物の発生原因・防止と目視検査

注射剤の不溶性異物の発生原因・防止と目視検査

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年1月13日(水) 13時00分 16時15分

プログラム

第1部. 注射剤における不溶性異物/微粒子への対応と目視検査のポイント

(2016年1月13日 13:00〜14:30)

 注射剤への異物混入は、場合によれば人命に関わる可能性もあるが、製造工程で人が介在する限り、異物混入リスクはゼロにはならない。結局は混入異物の種類・大きさ・数など考慮し、許容限度を設定して管理せざるを得ない。では、どのような異物品質基準を設定すべきか、最後のガードである異物検査でどのようなことに留意すべきかを演者の経験をもとに紹介する。

  1. 所詮、異物混入ゼロは不可能
  2. 致命欠陥になる異物混入とは
    1. PL法で欠陥対象になり得る例
    2. 回収に関する監視指導要領
  3. 許容し得る異物量
    1. 不溶性異物検査法での許容値
    2. 不溶性微粒子試験法での許容値
  4. 異物苦情発生時の対応
  5. 検査方針の明確化
  6. 検査見本の作成と留意点
  7. 目視検査と機械検査
    1. 機械検査を過信しない
    2. 目視検査と機械検査の違い
    3. 目視検査の留意点
    4. 検査員の適正調査
    5. 検査精度のばらつき防止
    6. 検査精度の把握
    • 質疑応答

第2部. 医療機関が求める注射剤の品質と臨床現場における注射剤調製の現状

(2016年1月13日 14:45〜16:15)

 医療機関における注射剤の採否は,患者不利益回避の観点が最も重要視される。また,注射剤の混合調製において,不溶性微粒子は様々な要因で発生する。これらの要因を把握した上で注射剤の混合調製を行わなければ患者不利益につながる。本講座では,注射剤を混合調製する上で必要な知識・技術を紹介し,不溶性微粒子の発生を防止するために考慮すべき点を概説したい。

  1. 医療機関における注射剤採用前・後の品質評価の実例
    1. 不純物による採用延期の事例
      (ヘパリンロック用PFS製剤)
    2. pH調整剤含有注射剤のリスク回避の検討
      (塩酸セフォチアム製剤)
    3. 難溶性注射剤の安全性・利便性評価
      (イミペネム/シラスタチン製剤)
    4. 採用後の副作用調査 (塩酸バンコマイシン)
  2. 体内への不溶性微粒子混入防止策の実際
    1. ガラスアンプル
      1. 開封後の静置時間
      2. 薬液の粘性
      3. 開封前の清拭
      4. アンプルの形状
      5. 開封方法
      6. アンプル素材
    2. バイアル製剤
      1. ゴム栓穿刺回数
      2. 針の素材・形状
    3. 少量の溶解液による調製
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/6 効率的・効果的な監査証跡レビュー対応の考え方 オンライン
2024/12/6 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/9 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/12/9 包装工程のバリデーションの重要ポイントと工程トラブル事例 オンライン
2024/12/9 コンプライアンス違反の事例から学ぶGMP現場の改善策 オンライン
2024/12/9 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/12/10 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/12/10 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2024/12/10 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2024/12/10 医薬品開発段階での処方・製法変更におけるBE試験の考え方と生物学的同等性確保のための開発戦略 オンライン
2024/12/11 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/12/11 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/12/11 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2024/12/11 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/11 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2024/12/12 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/12/12 GLP省令の基礎知識とGLP試験における現場調査 (試験操作調査と施設調査) 手法 オンライン
2024/12/12 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/12/12 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書