技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ / 抗体医薬品におけるタンパク質凝集体に関する基礎講座

バイオ / 抗体医薬品におけるタンパク質凝集体に関する基礎講座

~凝集のメカニズム / 防止 / 対策 / 評価法まで網羅的にわかりやすく解説~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年10月22日(木) 11時00分 16時30分

プログラム

 バイオ医薬品は従来の低分子化合物医薬品と比較しての有効性が高く副作用が少ない医薬品として期待されており、実際にこれまで治療が困難であった数多くの病気に治療の道を開いた。そうは言っても、バイオ医薬品に問題がないわけでなく、種々の副作用の問題を有する。その中でもバイオ医薬品の免疫原性は、臨床試験中または上市後のタンパク医薬の医薬品としての是非をも左右し、新規バイオ医薬の開発において克服することが必須である大きな課題である。 バイオ医薬品における免疫原性のリスク因子としては、異種と認識されるアミノ酸配列、タンパク質会合・凝集体、宿主由来タンパク質 (HCP) 、そして糖鎖などが挙げられるが、これらリスク因子の中でも、タンパク質凝集体、特にSubvisible particles (SVP) と呼ばれる粒径が0.1~10?mの凝集体は、未だ当局からその評価の指針が確立しておらずバイオ医薬品開発現場における“頭痛の種”となっている。
 本講演では、バイオ医薬品における免疫原性のリスク因子であるタンパク質凝集体にフォーカスし、その生成原因や物性に関して解説するとともに、現行の評価・分析法の問題点、そしてこの問題に対する対処策などについて述べさせて頂く。また、バイオ医薬品の処方検討にもフォーカスし、処方検討法、各種添加剤、そして容器について述べる。さらに、SVPの規制に関する最新の動向を示すとともに、最近開発/発売された新規SVP評価法の紹介を行う。

  1. バイオ医薬品のDrug substance
    1. 目的物質由来物質と不純物
    2. 製造工程由来不純物と混入汚染物質
  2. バイオ医薬品における免疫原性のリスク因子
  3. 各種免疫原性の予測法
  4. タンパク質会合/凝集体・Subvisible particles (SVP) ・不溶性微粒子の評価・分析法とレギュレーション
    1. 各種不溶性異物/微粒子評価法におけるWorking range
    2. タンパク質会合/凝集体・SVP・不溶性微粒子のレギュレーション上の留意点
    3. 新規SVP評価法の紹介
    4. 会合・凝集体評価法とその問題点
    5. 不溶性微粒子検査法とその問題点
  5. 凝集体/不溶性微粒子/異物の種類とそれらの混入元/原因と生成メカニズム
    1. バイオ (抗体) 医薬品凝集化の主な原因とその生成メカニズム
    2. 凝集体/不溶性微粒子/異物の同定法
    3. 薬液中の凝集体/不溶性異物同定のフロー
  6. バイオ医薬品の処方検討
    1. バイオ医薬品の処方タイプと処方のコンポーネント
    2. 一般的な処方検討法とHigh – throughput Formulation Screening (HTFS) 法
    3. 安定効果がある添加剤の選定
      • 添加剤使用時のトラブル事例とその対策
      • 添加剤のトレンド
  7. 各開発ステージに応じたタンパク質凝集体/不溶性微粒子問題に関する包括的なストラテジー
  8. 最後に
    • 質疑応答

講師

  • 吉森 孝行
    株式会社 TKYクリエイト
    代表取締役社長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/14 各種製剤におけるヒト経口吸収予測法と品質規格の設定 オンライン
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/27 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2025/3/27 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/3/28 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2025/3/28 試験室QCと信頼性確保を踏まえた分析法バリデーションの統計・基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/3/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書